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【与板】海岸・港湾事業の概要
海岸事業の概要
与板維持管理事務所管内の海岸線総延長は、長岡市寺泊野積~出雲崎町勝見までの間の約26kmです。
大河津分水河口のある北部一帯の海岸においては、砂丘化が進んでいる一方、南部一帯においては、海岸線の浸食が進んでいます。
与板維持管理事務所では、海岸浸食対策として、離岸堤の設置等をおこなっています。
金山海岸での離岸堤のブロック据付状況
港湾事業の概要
寺泊港
寺泊港の役割
寺泊港は、新潟県の中央に位置し、江戸時代には海上交通の港として、大阪や北海道を結ぶ日本海における北前航路の寄港地となり、千石船が出入りし大いに賑わったと伝えられています。明治時代にはいると、鉄道交通が主流になり、寺泊港の利用は減少しましたが、戦後、昭和48年に佐渡赤泊との間に定期カーフェリーが就航し、佐渡への最短ルートとして流通・観光に重要な役割を果たしてきましたが、令和元年に廃止になるも、現在は観光協議会による社会実験として年に数回運行されています。
港湾整備
寺泊港は、明治40年に「越佐航路の要地」「遠洋漁業船用の要地」として位置づけられたことにより港湾改築工事に着手し、近代港湾への第一歩を踏み出しました。その後、昭和27年に地方港湾に指定され、港湾改修工事が始まりました。
大正13年に完成した大河津分水から恒常的に放出される土砂で海浜が形成される一方、寺泊港内にも流入するようになり、船舶の航行に支障を来すようになりました。そこで、昭和39年から防砂堤を、昭和63年から護岸を築造し、砂の流入に対処してきました。その後も、土砂の流入が止まらず、さまざまな対処を行っており、令和4年から第2防砂堤の延伸工事に着手しています。
寺泊港海岸(昭和22年)
寺泊港海岸(平成元年)
寺泊港海岸(平成30年)
寺泊港立入禁止区域
寺泊港の防波堤や護岸等では、事故防止など安全性の観点から関係者以外の立入りを禁止しています。魚釣りなどの目的として立入禁止区域には入らないようにお願いします。
寺泊港立入禁止区域