本文
新潟県育成日本なし新品種「新碧」の現地指導を実施しました
園芸研究センターでは、令和3年度に「黄緑色の外観が美しい日本なし良食味新品種‘新園9号’」を研究成果情報として発表しました。この品種は、9月中旬~10月上旬に収穫できる自家和合性を持つ青なしで、「新碧」として品種登録出願中です。昨年から県内のなし生産者に向けて、苗木販売が始まりました。今後の生産拡大に向けて、本年度県内3か所で研究員による現地指導を実施する計画になっています。
現地指導の1回目として、5月29日に糸魚川市早川の「新碧」モデルほ場で、生産者や関係機関など15名ほどが集まり、新梢管理や摘果など今後の管理について指導を行いました。また、糸魚川市はなしの産地ではないため、なし棚等の栽培用の施設がありません。そこで、簡便な施設で栽培できるジョイント樹形(図1参照)を導入するため、ジョイント用大苗生産の指導も、併せて行いました。
現地指導の1回目として、5月29日に糸魚川市早川の「新碧」モデルほ場で、生産者や関係機関など15名ほどが集まり、新梢管理や摘果など今後の管理について指導を行いました。また、糸魚川市はなしの産地ではないため、なし棚等の栽培用の施設がありません。そこで、簡便な施設で栽培できるジョイント樹形(図1参照)を導入するため、ジョイント用大苗生産の指導も、併せて行いました。
図1 ジョイント樹形の養成方法(西洋なし「ル レクチエ」の例)
本年は糸魚川市のほか新潟市北区、南区の2か所で現地指導を実施する予定です。新品種の「新碧」の栽培が増えるよう、今後も現地指導や穂木の供給を計画的に進め、令和9年頃から本格的な出荷を開始する予定です。
栽培管理技術を学ぶ参加者
指導を行う研究員