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猫が苦手な方へ~猫が庭などに入らないようにする方法~
猫が庭などに入らないようにする方法
猫が庭や花壇・畑に入り込み、フンや尿をするのは、周辺のどの場所よりも「その猫にとって快適な場所」だからです。
猫が来ないようにするためには、「猫が好む場所」から「猫が嫌う場所」に変えることが効果的ですが、実際に行う場合、「どうすればいいのか」など悩んでしまいます。
そこで猫の忌避方法としてよく知られたものをまとめてみました。
※動物の虐待行為にあたるような事は絶対にしないで下さい。
※1 猫には個体差があり、あまり反応しない猫もいます。
※2 方法によっては、効果が長続きしない場合や、反復継続して行う事が必要な場合が多いです。また、徐々に猫が慣れてしまって反応しなくなる場合もあります。
場合によっては、「さまざまな方法を交互に行う」などの工夫をするのも効果的かもしれません。
「居心地の悪い場所」ということを、「猫が覚えるまで続ける」ことが重要なポイントです。
猫が庭などに入らないようにする方法PDFデータ版 [PDFファイル/446KB]
忌避剤
猫の嫌いな臭いや刺激性によって猫が近づきにくくする方法です。
・雨や風などで効果はだんだんと薄れます。効力を維持するために定期的に交換しましょう。
・猫が臭いに慣れてくると効かなくなります。同じものを長期間利用するのではなく、時々種類を変える必要があります。
・臭いがきついものや色が付いてしまうものもあります。
・あらかじめ、近所の人にも説明しておきましょう。
※ 化学薬品などは、化学物質過敏症など健康被害の誘因となる可能性があるので使用は控えてください。
方 法 |
使用方法・参考事項等 |
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木酢液・竹酢液など |
園芸用肥料としてホームセンター等で販売されているものを薄めて散布する。 使 い 方:希釈して、猫の通る場所などに散布(又はスプレー)するか、容器に入れたスポンジや布に浸み込ませて置く。 ポイント:臭いは時間とともに少なくなるので、「嫌な臭いの場所」と猫が覚えるまで、気長に散布などを続ける。
材 料:竹酢液(約400ml)、唐辛子(10本~15本)、レモンバームの葉(20~30枚) 作り方:(1) 500mlの空のペットボトル容器に材料を入れる。 (2) 1~2日後にレモンバームと唐辛子を除く。 使い方:4~8倍に薄めて使う。(臭いがきつい場合は10倍位まで適当に薄める) |
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市販の忌避剤 |
ペットショップや薬局、ホームセンター等で販売されている市販の忌避剤を使う。 ※長期間にわたって効果が持続するわけではない。 (ある程度の期間ごとに繰り返し撒く必要があり、価格との兼ね合いの判断が必要となる) ※猫の個体差で反応が鈍い・効かない場合もある。 |
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かんきつ類 |
ミカンなど、かんきつ類の皮を撒く、あるいは、かんきつ類の香りのする薬品を置く。 |
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ハッカなど |
ハッカの香りのするもの(芳香剤、ハーブ、練り歯磨き、湿布薬など)を置く。 |
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酢 |
容器に入れるか、スポンジや布に浸み込ませて置く。 ※ 2倍から10倍程度に水で薄めたものを噴霧する(毎日行う必要がある) |
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香りの強いハーブなど |
猫の嫌がる香りのするハーブなどを植えたり、ハーブの鉢植え(または、ハーブ系の香料など)を猫の通り道に置く。
ランタナ、ユーカリ 、ゼラニウム 、ヘンルーダ 、ローズマリー、レモングラス 、柑橘類 、ペパーミント 、ニンニク 、チャイブ 、マリーゴールド 、カニナハイブリッド(ドイツで 開発されたコリウスの一種で犬にも有効と言われる) など |
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生ニンニク |
生のニンニクを細かくきざんで撒いたり、ネットに入れて吊るす。 |
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重曹 |
撒いたり、土に混ぜ込むことで、猫のにおいを消すことができる。 |
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唐辛子 |
細かく刻んだ唐辛子か、粉末状の唐辛子を撒く。 |
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香辛料 |
コショウ、カレー粉等の香辛料を猫の通り道やフンをする場所に散布する。 |
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コーヒーかす、茶殻 |
コーヒーを淹れたあとの「かす」や、どくだみ茶などの茶殻を散布する。 ※乾燥してしまった場合の効果は不明だが、花壇等にも撒ける。 |
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どくだみの葉 |
どくだみの葉をつぶしたものや汁を撒いたり、どくだみを植える。 |
構造物による忌避方法剤
出入り口や猫が休息する場所、猫が塀を飛び越える時に足場になる場所などに、猫が嫌がるものを置く方法です。
方 法 |
使用方法・参考事項等 |
枯れ枝 |
球根や種を植えている所に敷きつめる。 ※猫に掘り返されないと言われている。 |
トゲのある植物 |
トゲのある植物を植えたり葉を撒く。
※猫の通り道対策として植える。ヒイラギの葉を花壇等の表土にすき込むと効果的との報告がある。 |
地面をおおう植物 |
地面をおおう植物を植える。
ブルーフェスク、リボングラス、レモングラス 、ゼラニウム など。
※植物が10 ~ 30cm ぐらいの高さ(猫の目の高さぐらい)に繁っていると、猫が茂みを嫌がる。 ※茂みの高さができるだけ高く密であるほうが良い。やわらかそうな裸の土を見せないこともポイント。 ※軽石等を敷く方法を併用するなどの工夫をすれば、全体を植物で覆う必要がなくなる。 ※さらにハーブ系・柑橘系の香りがする植物の場合は相乗効果が期待できる。 |
水 |
地面にホースでたっぷりと水を撒いておく。 ※猫は水を嫌う傾向がある。 |
炭粉など |
ホームセンターや園芸店で販売されている園芸用の炭粉などを撒く。 ※足に付き、猫が嫌がると言われている。 |
とげとげシート |
ホームセンターや園芸店で販売されている「とげ状のシート」を敷く。 ※全面に敷きつめなくても、跳び越えられない幅に敷けばよいとも言われている。 「敷き詰めた場合などは有効」という意見と「あまり効かない」という両方の意見がある。 |
大きな石 |
猫が物理的に歩けなくなる位置に石を置くなどの方法。 |
松ぼっくり |
猫が歩く場所に敷きつめると効果があると言われている。 |
目の細かい網 |
目の細かい網を敷くと爪がひっかかり歩きにくいと言われている。 |
アルミホイル |
敷くと足音がするので、猫が嫌がると言われている。 |
ラティス(トレリス) |
ラティスやトレリスなどのガーデニング用の木製の格子柵を倒して置く。 |
ネットや柵 |
猫が乗り越えられない高さで囲うか、侵入路をふさぐ。 防猫ネットや防猫バーなどを設置するなどの方法もある。 ※猫の足がかかる部分などがあれば3m以上の高さでも乗り越える場合があると言われている。 |
その他 |
やわらかい土の地面は猫のトイレの場所になりやすいので、タイルを敷きつめたり、 コンクリートで覆うという方法もある。ただし、効かない猫もいる。 ※水を入れたペットボトルを設置する方法は、効果はほとんどありません。 場合によっては、火災の原因となるのでやめましょう。 |
物理的に追い払う方法
方 法 |
使用方法・参考事項等 |
センサー感知式散水機 |
センサーが感知すると自動で放水する製品が市販されている。 ※インターネット通販で“ガーデンプロテクター(散水器)” などの名称で販売されている。価格は1 万6 千円程度。効果は確認していません。 |
ブザー |
遠隔操作式のものやセンサーつきのものが防犯コーナーなどで販売されている。 猫が通過するときに鳴らすと警戒して近寄らなくなると言われている。 |
超音波発生器 |
センサーで感知すると猫が嫌がる高周波の音を発生する製品 が販売されている。 ※発生する高周波音は人の耳にはほとんど聞こえないが、不快感を感じる人もいる。 ※猫の個体差で反応が鈍い(あるいは、効果がない)場合がある。 また、最初は効果があっても、だんだんと猫が慣れてしまう場合もあり、購入価格と効果の兼ね合い(費用対効果)を考える必要がある。 |
注意事項
※動物虐待に当たる行為は絶対にしないでください。
このリーフレットに記載した方法は比較的効果があると思われる方法ですが、猫の個体差などによって効果は異なり、絶対に効くというものではありません。
また、一回で効くものでもありません。反復継続して行うことが大切です。
これらの方法を試される場合は、猫の侵入経路、通路、フン尿をする場所等を調べてから行うことで効果を上げることができます。
ポイントは、「不快な場所」ということを猫が憶えるようにすること(学習するよう仕向けること)です。
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