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12月の旬
ブリ
特徴
ブリと言えば寒鰤、冬を代表する魚として知られています。一説には、師走に多く獲れ、脂が乗っておいしいことから「鰤」とされたと言われています。
体型は大回遊する習性に合わせ、水の抵抗を少なくした紡錘(ぼうすい)形をしています。
主な産地の紹介
ブリの代表的な漁場は佐渡両津湾で、「大謀網(だいぼうあみ)」とも呼ばれる定置網で漁獲され、冬の風物詩としても有名です。
冬型の気圧配置が強まり「雪起こし」と呼ばれる雷が鳴り出すと、寒ブリが定置網に入ります。佐渡ではこれを「ブリ起こし」と呼んでいます。
11月~1月に佐渡の両津湾に入る寒ブリは、脂が乗り切っている絶品です。
県産の出回り状況
佐渡の定置網で獲れたブリは、佐渡地方卸売市場で仲買人により競り落とされた後、県内のほかに、金沢や築地の魚市場に出荷され全国の量販店及び小売店に並びます。
また、10kg級の中から船頭さんが特に目利きしたものを「佐渡一番寒ブリ」としてお届けする取組もあります。
おいしい食べ方
脂の乗った切り身を刺身で食べるのも格別ですが、照り焼き、ブリ大根、粕汁もまた寒ブリならではの味わいです。
ここでは、一般的な照り焼きを紹介します。
照り焼きの作り方
材料
ブリ4切れ(刺身もとれない「かま」は脂の乗り、照り焼きに最適です。)
合わせ調味料 (しょうゆ:大さじ2、みりん:大さじ2)
作り方
- 合わせ調味料にブリを20分漬ける。
- ブリの水気を取って、金串を末広に刺す。
- 焼き網を熱し、盛りつけるときに上になる方から焼き、両面だいたい火が通ったら、つけ汁を塗っては乾かし、これを2~3回繰り返す。
ワンポイント:ホットプレートでも簡単に焼くことができます。
知っていますか?ミニ知識
出世魚の代表格
成長するにつれて名が変わる魚を「出世魚」といいます。ブリも出世魚の一つとして有名ですが、呼び名は地方によって異なります。
新潟県の産地である佐渡では、一般的にズンベ(200~300g)→イナダもしくはフクラギ(500g~1kg)→ワラサもしくはニマイズル(2~3kg)→ブリ(およそ4kg~)と呼んでいます。