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【十日町】ノロウイルスの予防について
食べ過ぎでもないのに、突然吐いてしまう家族が出たら要注意。
1 ノロウイルスって知っていますか?
- 「今年の風邪はお腹にくるの、下痢に嘔吐で大変よ!」それがノロウイルスです。食べ過ぎでもないのに、突然吐いてしまう家族が出たら十二分に注意してください。
- ノロウイルスは、便や吐物に大量に混じっていて、感染力も強い(わずか100個程度の摂取で発症することあり。)ので、油断すると家族全員が感染してしまいます。
※人により異なりますが、下痢等の症状がなくなっても通常では1週間程度、長いときには回復後1か月程度ウイルスの排泄が続くことがあります。
※おう吐物1ミリリットルから約1億個のウイルスが検出されることもあります。 - 感染しても、普通は2、3日で回復します。ただし、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐いたものを誤って気道に詰まらせ、窒息による死亡につながることがあります。
- 流行のピークは冬ですが、一年を通じて気をつけましょう。
新潟県では11月から翌年3月までの5ヶ月間「ノロウイルス食中毒予防強化期間」です!
令和6年度ノロウイルス情報(新潟県発行) [PDFファイル/1.2MB]
2 ノロウイルスから家族を守ろう!
・予防のためには「手洗い」「うがい」をキチンとする習慣をつけましょう。
・吐いた物を処理するための道具を用意しておきましょう。
(1)ペーパータオル(新聞紙でも可)
(2)ポリ袋
(3)次亜塩素酸系消毒液(市販の「塩素系漂白剤」等)
(4)使い捨て手袋・マスク
3 もし吐いたら
- まずは、吐いたものをペーパータオル(新聞紙)等で覆いましょう。(吐いたものが広い範囲に飛び散ることを防ぎます。)
吐いたものを覆ったら、部屋の窓やドアを空け、「換気」をしましょう。 - 処理する人を決め、それ以外の人はできるだけその場(部屋)から離れるようにしましょう。
処理する人は、「使い捨てマスク」「手袋」をして、処理の準備をします。
→吐いたもの(汚物)は『触らない!』『吸い込まない!』
(1)患者さんへの対応
- 吐くのがおさまるまで、その場で落ち着かせる。
落ち着いたら、身体の汚れを拭き取り、汚れた服を着替えさせる。 - うがいなどで口の中の汚れを取り除き、水分を補給して休ませましょう。
落ち着いたら医療機関を受診しましょう。(夜間の場合、状態が落ち着いていれば翌朝。)
(2)おう吐物の処理方法
準備
- 処理をする人は、「使い捨て手袋」「マスク」「エプロン」を着用し、処理をする準備をします。
- 消毒液を作ります。
- 必要なもの
水・消毒薬(塩素系消毒剤:ハイター・ブリーチ等)・500mlペットボトル - 作り方
- ア 「500mlペットボトル」の半分くらいに「水」をいれます。
- イ 次に「消毒薬」をペットボトルキャップ2杯を入れます。
- ウ さらに水を加え、500mlにし、キャップをしてよく混ぜます。
- 必要なもの
処理手順
- まずはおう吐物を取り除きます。
すでに覆ってあるペーパータオル(新聞紙等)とともに汚物を集め、ポリ袋に入れ密封し、廃棄します。
((注意))おう吐物は“外側”から“中心”に向かって静かに拭き取りましょう。 - おう吐物の付着していた床及びその周辺(約2メートル四方)を消毒液を浸したペーパータオルなどで覆い、10分後にペーパータオル(新聞紙等)を取り除き、水拭きします。
- 使用したペーパータオル(新聞紙等)と使い捨て手袋、マスクをポリ袋に入れ密封し、廃棄します。
- 処理をした人は、石けんと流水で十分に手を洗い、うがいをします。
汚れた衣類の処理方法
おう吐物が付着し(あるいは付着した可能性のある)、汚れた衣類はビニール袋に入れ密封し、周囲に感染を広げないように、洗濯の可能な場所まで持ち運びましょう。
洗う際には
- 汚れを落とす。
- 消毒液に浸す。(おう吐物を処理する際に使用したものを同じです)
- 10分後に引き上げ、他の洗濯物を分けて、通常どおりの洗濯をしましょう。
消毒薬に浸けることで、色落ちする場合があります。
「ノロウイルス」等感染性胃腸炎の原因となるウイルスは、高濃度の次亜塩素酸系消毒液(塩素系漂白剤等)でないと死滅しません。
使用する際には、「使用上の注意」をよく読みましょう。
→衣類用の漂白剤やアルコール消毒薬等は効果がありません。
(3)処理後の作業:清掃等
汚染されたおそれのある場所を、消毒薬に浸けた雑巾(ペーパータオル等も可)で拭き取り、10分後に水拭きをしましょう。
- 洗濯物を下洗いした場所
- 吐いた後にうがいした場所
- トイレ
- ドアノブ、水道蛇口、冷蔵庫の取っ手 等
4 ウイルスを家族に広げないために:日ごろから心がけたいこと!
(1)手洗い
石けんをよく泡立て、流水で十分い洗い流しましょう。
特に「調理前」「食事(飲食)前」「用便後」「おむつ替えの後」は重点的に!
(2)掃除
ウイルスがいる(可能性のある)場所は拭き取りましょう。
特に「トイレ(便座及びその周辺)」「ドアノブ」「水道蛇口」「冷蔵庫取っ手」等、手の触れる頻度の多いところをていねいに水拭きしましょう。
(3)加熱
食品は十分に加熱(85℃1分間以上)しましょう。(ウイルスは熱に弱い!食器洗浄機も有効です。)
ノロウイルスから家族を守り、元気な毎日!
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