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【魚沼】石川雲蝶生誕200周年記念シンポジウムを開催しました
石川雲蝶生誕200周年記念事業実行委員会では、石川雲蝶生誕200周年を記念して、~魚沼の宝!愛される雲蝶の魅力と匠~をテーマにシンポジウムを開催しました。
多くの皆様にご来場いただきましてありがとうございました。
- 日時 平成26年6月29日(日曜日)10時~18時
- 会場 新潟県魚沼市 小出郷文化会館
- 大ホール
- 特別講演会 古美術品鑑定家・中島誠之助氏
演題「新潟の美術といい仕事」 - パネルディスカッション
テーマ「石川雲蝶を柱とした地域活性化への取り組み」
コーディネーター 伊勢みずほ氏
『パネリスト』- 高橋郁丸 氏(新潟県民俗学会理事)
- 酒井謙介 氏(石川雲蝶のご子孫)
- 大野好二 氏(奥只見郷ネイチャーガイド)
- 佐藤 勉 氏(小出商工会青年部部長)
- 特別講演会 古美術品鑑定家・中島誠之助氏
- 小ホール
限定公開!地域に眠る雲蝶作品展
- 大ホール
- 参加者数 約1000名
会場入口の様子
特別講演会
特別講演会では、古美術品鑑定家の中島誠之助さんから「新潟の美術といい仕事」と題して講演を行っていただきました。
中島さんは雲蝶の作品について、「雲蝶の仕事は気合いが入っている」「作品がつくられた時代に心を遊ばせて鑑賞することが大事」「灯りがない時代につくられたものなので、暗い中で自然の灯りにより美しく見えるようにつくられている」「世界へ発信するべきもの」と語り、会場をうならせました。
また、レギュラー出演しているテレビ番組の裏話も披露し、会場を大いにわかせました。
特別講演会の様子
パネルディスカッション「石川雲蝶を柱とした地域活性化への取り組み」
パネルディスカッションでは、「石川雲蝶を柱とした地域活性化への取り組み」をテーマとし、伊勢みずほさんのコーディネートで、雲蝶の魅力や観光資源としての活かし方等について話が進められました。
パネリストの新潟県民俗学会理事の高橋郁丸さんは、「若い頃から雲蝶さんの魅力に魅せられた」と雲蝶さんへの思い入れとこれまでの研究について語り、「石川雲蝶ものがたり」の紙芝居を制作したこと等の話をされました。
石川雲蝶のご子孫の酒井謙介さんは、「祖母から雲蝶は酒を飲んでも乱れることはなかったと聞いている」など雲蝶の知られざる一面を紹介し、会場をわかせました。また、東京ではこの春の新潟ディスティネーションキャンペーンにより、雲蝶のポスターがあちこちで見かけられるようになったことをきっかけに、雲蝶の作品を見たいという人が増えていることから、魚沼の食やウインタースポーツなどと結び合わせたらどうかという意見を出されました。
奥只見郷ネイチャーガイドの大野好二さんは、人的・財政的資源を集中して「オールうおぬま」の力で取り組んでいくことが大切だと語り、「市内の小中学生が作品を見学する機会を増やすべき」「広域的な雲蝶観光ルートをつくって取り組んだらどうか」という提案をされました。
小出商工会青年部部長の佐藤勉さんは、雲蝶作品を鑑賞した後に休憩してもらう場所として、古民家を改装して立ち寄り所に活用した事例など、地元の取り組みについて紹介されました。
シンポジウムの様子
小ホールでは「限定公開!地域に眠る雲蝶作品展」が行われました
小ホール
限定公開!地域に眠る雲蝶作品展
- 地域に眠る雲蝶作品11点を公開しました。
- 会場内では、雲蝶パネルや雲蝶作品を描いた早津剛画伯の水墨画等も展示しました。
調査研究の成果報告を掲出しました
調査報告
魚沼歴史・民俗の会が西福寺開山堂雲蝶作品悉皆調査を報告
西福寺開山堂の透視図とともに、向拝の孤観音出現の図や天井の天女四人奏楽の図などをパノラマ写真にして紹介しました。あまり知られていない作品だけに多くの方が見入っていました。
また、奥に追加して彫刻を取り付け、奥行きを更に深める奥付け技法を取り入れていることの発見報告もありました。
物産品販売が行われました
雲蝶クッキー
物産品コーナーでは、魚沼の特産品であるお米や、シンポジウムへ向けて企画された雲蝶クッキー等の販売が行われ、多くの方々で賑わいました。
また、カレーライス等の提供もあり、多くの来場者からご利用いただけました。