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専門・認定看護師インタビュー【豊浦病院】
専門・認定看護師インタビュー
現在までの経歴を教えてください。
横浜の看護専門学校を卒業後、神奈川県内で急性期の病院に入職しました。その後、他の病院も経験しましたが、2回目の転職で認知症病棟のある病院を選択し、5年間勤務しました。
結婚後、新潟への転居が決まって、次の職場を探すことになりました。私にとって新潟は生まれ故郷。そして豊浦病院は、祖父の入院でお世話になった病院です。迷わず当院で働きたいと思いました。運良く求人が見つかって入職でき、5年が経過したところです。
現在の認定看護師としての仕事内容を教えてください。
豊浦病院の3階病棟で、認知症看護認定看護師として勤務しています。より良いケアをするにはどうしたら良いかを考え、実践する日々です。
毎月、系列の新潟リハビリテーション病院で働く認定看護師とともに、情報交換や協議を行う時間も設けています。その結果をスタッフ達に伝えることで、2つの病院が協働してケアの質を高め合えるよう、取り組みを進めているところです。
資格取得を目指されたきっかけを教えてください。
祖父は認知症でした。次第に症状が進んでいく様子に、戸惑いながら 介護したことを覚えています。「専門知識があれば、もっといろいろとし てあげられたんじゃないか…」祖父が亡くなった時に感じた気持ちが、 認知症看護を専門分野にしようと思ったきっかけです。勤めていた病院 を辞め、認知症病棟のある病院で働き始めました。だけど資格まで考え る余裕はありませんでしたね。既に子育てが始まっていたし、当時は核 家族でしたから。
資格取得までの流れ、経緯を教えてください。
新潟にUターンして当院に入職し、看護部長と話をした時のこと。福利厚生の一環で、認知症看護分野におけるキャリアアップをサポートする制度があると知りました。これが後押しとなり、資格取得に向けて踏み出しました。
実際に制度を利用し始めると、就学費用の貸与、受験費用や通学交通費、宿泊費の支給など、サポートは想像以上に手厚いものでした。それだけではありません。9ヶ月間、仕事を続けながら週末は東京の学校へ通う生活をしましたが、通学も出勤扱いにしていただき、普段と変わりない休日数を確保できたんです。
資格取得に際して、大変だったことを教えてください。
1番大変だったのはやっぱり勉強。でも他の心配はほとんどなく、安心して勉学に励むことができました。
通学のため、週末は病棟に出られない私に協力してくれたスタッフ達には、本当に感謝しています。母親として家庭と仕事を両立し、ワークライフバランスを保ちながらスキルアップも目指せる。恵まれた職場環境だと思います。
もちろん家族にも感謝しています。子育ては両親に助けてもらいました。両親のいる新潟に越してきたからこそ受けられたサポートです。
資格取得前と後で、一番変わったと思うこと、良かったことを教えてください。
専門知識をどう実践に活かすか、常に考えるようになりました。これまでの やり方が間違っているとは思いません。でも、より良いケアを目指せば、で きることはまだたくさんあるはずです。人に物事を伝えることに苦手意識が あった私ですが、資格を取ってからは、スタッフを前に発言することをとても 大切に感じています。学んできたことを伝え、みんなでケアの向上を目指し たいという気持ちが、そうした変化を呼び起こしているのだと思います。
将来のキャリアプラン、目標を教えてください。
特定行為研修を受けるなどして、さらに高度な知識や技術を蓄積したいですね。そうすることで、患者様やそのご家族の困りごとに、もっとタイムリーに対応できるはずです。また、医学的視点を含めてメッセージを発信できれば、それを受け取るスタッフも、より安心できるのではないかと思います。かと言って一方的な指示ではなく、みんなの意見に耳を傾け、方針を揃えながら品質を底上げしていくことが、私の理想です。
認定看護師を目指されている皆さんへ、メッセージをお願いします。
高齢化の進行に伴って認知症の患者様は増え、この分野の需要はさらに高まっていくと思います。認知症は繊細で、患者様の精神状態や症状の経過、予後を理解し、ケアすることがとても大切です。多くの知識が必要ですが、その分、多くのやりがいも得られます。
キャリアアップを目指すことは、スキル面はもちろん、あらゆる意味で自分の力になります。いつか皆さんと、認知症の方へのケア向上を目指して一緒に働けることを楽しみにしています。
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