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定例会議の開催状況:令和4年11月30日

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0498974 更新日:2023年3月17日更新

開催日

 令和4年11月30日(水)午後1時15分~午後4時45分

出席者

 和田委員長、斎藤委員、櫻井委員、津野委員
 本部長、警務部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、首席監察官、組織犯罪対策本部長、生活安全企画課長、通信庶務課長

説明補助者

 公安委員会事務室長、けいさつ相談室長、監察官室長、生活交通企画課課長補佐、交通企画課長、運転免許センター長、交通聴聞官、運転免許センターセンター長補佐

議題事項

  1. 公安委員会宛て審査請求に係る新潟県情報公開審査会への諮問について
     公安委員会宛てに届いた行政文書部分公開決定処分に対する審査請求について、審議の結果、県情報公開条例第17条第1項の規定により、県情報公開審査会に諮問することを決定した。

  2. 公安委員会宛て苦情申出に対する通知について
     公安委員会宛てに届いた警察職員の職務執行に関する苦情申出について、調査結果報告を基に審議した結果、申出者に対する通知文を決定した。

  3. 運転免許証交付処分に係る審査請求の審理経過報告及び裁決について
     警察本部から、運転免許証交付処分に係る審査請求について、審理経過の報告があり、裁決した。

  4. 運転免許取消処分に係る審査請求の審理経過報告及び裁決について
     警察本部から、運転免許取消処分に係る審査請求について、審理経過の報告があり、裁決した。

  5. 公安委員会規則の一部改正について
     警察本部から、「令和5年1月1日から施行予定の改正道路運送車両法により、ICタグが貼付された電子車検証が導入されるが、現行の車検証の記載事項の一部はICタグ内に記録され、券面には印字されないこととなる。これに伴い、緊急自動車の指定、届出等に必要な添付書類に関する表記の変更のほか、安全運転管理者等に関する届出書等の様式変更など、新潟県道路交通法施行細則について所要の改正を行いたい。また、令和5年1月4日から、自動車運転代行業の変更届出書の提出が、警察行政手続サイトを利用したオンライン申請の対象となることなどに伴い、新潟県自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律施行細則について所要の改正を行いたい。」旨の説明があり、審議の結果、原案どおり決定した。

  6. 二種免許等の受験資格を緩和する特例教習課程及び若年運転者講習を実施する指定講習機関の指定について
     警察本部から、「第二種免許等の受験資格を緩和する「特例教習」及び特例により運転免許を取得した者が、一定の違反をした場合に受講が義務付けられる「若年運転者講習」の実施を希望する自動車教習所から、「特例教習」5件、「若年運転者講習」1件の指定申請があり、各自動車教習所とも指定の要件を満たしているため、それぞれ指定することとしたい。」旨の説明があり、審議の結果、原案どおり決定した。

  7. 指定自動車教習所における不正行為に係る行政処分の実施について
     警察本部から、「指定自動車教習所における不正行為について、意見聴取結果等を踏まえ、行政処分を行いたい。」旨の説明があり、審議の結果、行政処分を決定した。

  8. 運転免許関係の意見聴取等について
     警察本部から、運転免許取消対象事案17件について、事案内容及び意見聴取等結果の説明があり、審議の結果、取消し16件、停止1件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 公安委員会宛て苦情申出の受理について
     警察本部から、公安委員会宛てに届いた警察職員の職務執行に関する苦情申出について報告があった。

  2. 公安委員会宛て文書の受理について
     警察本部から、公安委員会宛てに届いた意見・要望等文書について報告があった。

  3. 公安委員会宛て苦情申出に対する調査結果について
     警察本部から、公安委員会宛てに届いた警察職員の職務執行に関する苦情申出について、調査結果報告があった。

  4. 遺失物管理システムの合理化・高度化について
     警察本部から、「現在、各都道府県が個別に整備・運用している遺失物管理システムを整理・統合し、警察庁が整備する共通基盤システムに移行して、合理化・高度化を図る。」旨の報告があった。

  5. 年末における県民生活の安全安心確保活動の強化について
     警察本部から、「12月10日から31日までの22日間、年末に発生しやすい事件、事故及び県民に不安を及ぼす犯罪の未然防止、検挙活動等、県民生活の安全と安心を確保する活動を重点的に実施する。期間中の12月16日には、県知事、新潟市長及び警察本部長らによる、同活動の視察激励を実施予定である。」旨の報告があった。

  6. ぱちんこ遊技機等の変更承認及び認定申請に係る試行の実施について
     警察本部から、「ぱちんこ営業に係る遊技機の入替等の変更承認申請は件数が多く、実地調査が現場の大きな負担となっている。このため、変更承認申請等に伴う審査は、書面審査を原則として実地調査を合理化し、担当者の業務負担を軽減するとともに、別途効果的に立入調査を行うことにより、営業者に緊張感を持って遵法営業をさせる取組を令和5年1月4日申請分から当分の間、試行的に実施する。施行実施後、効果等の検証を行い、本実施の検討をしてまいりたい。」旨の報告があった。

     委員から、「そもそも、なぜ変更承認申請が義務付けられているのか。」旨の質問があり、警察本部から、「設置する遊技機が定められた性能どおりか等の確認をする必要があるためである。」旨の説明があった。

     委員から、「遊技機の検査を機械的に自動化するなどの合理化はできないのか。」旨の質問があり、警察本部から、「正規のROMであるかを確認するROMチェッカーというものはあるが、実地検査は機種や基板の番号が申請どおりであるかなども確認する作業であり、自動化は難しい。」旨の説明があった。

  7. 令和4年10月末における刑法犯認知件数等について
     警察本部から、令和4年10月末における刑法犯認知件数等について、資料に基づく説明があったほか、「県内の刑法犯認知件数は引き続き前年(令和3年)同期比で減少傾向が続いているが、全国では、8月末から前年同期比で増加となっている。5月末以降自転車盗の件数が大幅に増加しているが、全国でも同様に5月末以降増加している。断定はできないが、要因のひとつとして、新型コロナの行動制限が緩和された影響が考えられる。特殊詐欺については、被害額が10月末現在で約4億6,472万円となり、前年同期比で約2億6,918万円、約137パーセント増加となっている。手口別では、引き続きオレオレ詐欺、還付金詐欺、架空料金請求詐欺が特殊詐欺被害全体の約9割を占め、被害者の約75パーセントを高齢者が占めている。」旨の報告があった。

     委員から、「先日、大学の専門家が心理学的観点から特殊詐欺被害防止の講演をされ新聞記事にもなったが、特殊詐欺被害に遭う方の心理を分析すると、どのようなところに対策を講じていけばいいかなどの、かなり大きなヒントになると思う。ぜひ、もっと多くの方々がこうした講演を聞く機会を増やしたり、被害に遭わないためのポイントを分かりやすく広報するなどして、地域の一軒一軒にまで特殊詐欺被害防止の広報が届き、被害防止に活かせるように、取組を行っていっていただきたい。」旨の発言があった。

     委員から、「特に自転車盗が増加しているとのことであるが、私の町内でもよく自転車の乗り捨てや放置がある。盗んだ者は長く乗るために盗むのではないようだ。」旨の発言があり、警察本部から、「自転車は比較的安価に販売されており、足代わりとして安易に他人の自転車に乗っているものと考えられる。」旨の説明があった。

  8. 改正道路交通法施行後における各施策の実施状況について
     警察本部から、令和4年5月13日に改正道路交通法が施行され、高齢運転者対策の充実・強化や第二種免許等の受験資格の緩和が図られたところであるが、施行後半年となる11月12日現在の本県における各施策の実施状況について、「75歳以上の普通自動車を運転することができる免許保有者で、過去3年間に一定の違反歴がある方が免許更新時に義務付けられた「運転技能検査」は再受検を含む延べ656人が受検、583人が合格、合格率は88.9パーセントであった。」等の報告があった。

     委員から、「先日、運転免許の更新にあたり、自動車学校で高齢者講習を受講し、実車指導を受けて来たが、高齢者講習の受講は自分の運転の癖などを自覚する良い機会になると思う。また、先程説明のあった、運転技能検査について、着目すべきは、11.1パーセントの不合格の部分であり、不合格の原因や傾向を分析し、どういう問題点があったのかを交通行政に活かしていってもらいたい。」旨の発言があった。

     委員から、「今の発言に関連して、高齢運転者の事故は加齢による運動能力や認知機能の低下が問題となっており、特に認知機能が問題なのだと思うが、検査で運転にそうしたことが表れると更新できない仕組みなのか。」旨の質問があり、警察本部から、「本県の場合、まず、対象となる方全員に認知機能検査を受けていただき、そこで認知症のおそれがある場合は、医師の診断書を提出していただく。認知機能検査をクリアされた方で過去に一定の違反があった方は運転技能検査、違反がなかった方は高齢者講習を受けていただく。運転技能検査を受けて、運転に問題があると分かった方には、大きく分けて、自主返納、失効、下位免許のみ更新の3つの流れがある。委員のご指摘のとおり、不合格の部分について分析しながら、対策をとってまいりたい。」旨の説明があった。

     委員から、「委員の言うように、長年の経験で身に付いた運転の癖が良くない場合もあると思う。」旨の発言があり、警察本部から、「運転技能検査は、法令運転を厳格に行えるか検定するものではなく、本人がうまく出来なかったことを自覚できるような失敗をした方が不合格となるもので、3回4回と再検査を受け、なんとかクリアしている方もいる。アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故がたびたび報道されているが、教習担当者に聞くところによると、アクセルからブレーキにペダルを踏み換えるときに、本人としては一旦足を戻してブレーキに足を乗せかえて踏んでいるつもりが、加齢によって足がよく上がらなかったり、慌てたりして、上げた足で同じアクセルのところを踏み込んでしまい、急加速してしまうことがあるとのこと。新聞などで違反がない方にも技能検査を実施した方がよいのではないかとの県民の御意見もあるが、技能検査によって体験し、自分の状態を認識していただくことが大事だと考えている。」旨の説明があった。

     委員から、「免許更新のため高齢者講習が義務化されているのに、全国的にはなかなか教習所の空きがないということも聞くが、本県の状況はどうか。」旨の質問があり、警察本部から、「本県は、全て事前に日時を指定して高齢者講習を受けていただいているため、混雑や受け入れ先の不足によって受講できない状況は発生していない。」旨の発言があった。

  9. 事件の検挙について
     警察本部から
     ○ 新潟市北区須戸地内における死亡ひき逃げ事件の検挙
    について報告があった。

その他

  1. 三条警察署車庫棟の火災について
     警察本部から、「報道等でご承知のとおり、11月21日、三条警察署車庫棟において火災が発生し、付近住民の方を始め、県民や公安委員の皆様にもご迷惑、ご心配をおかけしたことに関し、お詫び申し上げる。火災による死傷者はなかったが、車庫棟が全焼、証拠品や車両等の物品が焼失する損害が発生した。火災原因は車庫棟内で保管していたリチウムイオン電池から発火した可能性が極めて高いと認められる。今後、庁舎等の防火管理について、あらためて県警内に指示をすることとしている。」旨の報告があった。

  2. 交通安全啓発用使い捨てカイロの作成について
     警察本部から、「12月3日、イオン六日町店において冬道の交通事故防止イベントとして、シンガーソングライターのTSUNEIさんのトークイベントとオリジナル交通安全ソング「ゆっくり行こう」のライブを実施するが、同広報を兼ねた使い捨てカイロを800個作成した。イベント当日は様々なブースを設け広報啓発活動を行うと共に、このカイロを配布する。カイロのチラシ部分に印刷した二次元コードをスマートフォンなどで読み取っていただくと、YouTubeの動画で「ゆっくり行こう」の歌とこれに合わせて新潟大学の学生が考案してくださった体操が視聴できるようになっている。有効に活用してまいりたい。」旨の報告があった。

  3. 全国公安委員会連絡会議の開催について
     委員から、11月28日に開催された全国公安委員会連絡会議に出席した結果概要について報告があった。

  4. 犯罪被害者等連絡協議会への出席について
     警察本部から、11月17日に開催された犯罪被害者等連絡協議会について報告があった。