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定例会議の開催状況:令和5年4月19日
開催日
令和5年4月19日(水)午後1時15分~午後4時00分
出席者
和田委員長、山田委員、斎藤委員、櫻井委員、津野委員
本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、情報通信部長、警察学校長、首席監察官、組織犯罪対策本部長、警備第一課長
説明補助者
交通規制課長、交通聴聞官、運転免許センターセンター長補佐
議題事項
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公安委員会宛て苦情申出に対する通知について
公安委員会宛てに届いた警察職員の職務執行に関する苦情申出について、調査結果報告等を基に審議した結果、申出者に対する通知文を決定した。 -
公安委員会宛て文書に対する回答について
新潟地方裁判所長岡支部から公安委員会宛てに届いた調査嘱託書への対応について説明があり、審議の結果、回答文を決定した。 -
令和5年度新潟県留置施設視察委員会委員の任命について
警察本部から、「「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」及び「新潟県留置施設視察委員会条例」に基づく新潟県留置施設視察委員会委員について、令和5年5月31日で1年間の任期が満了することから、令和5年度の委員として関係団体から5人の推薦があった。」旨の説明があり、審議の結果、原案どおり6月1日付けの任命を決定した。 -
交通規制の実施について
警察本部から、「交通の安全と円滑及び交通事故防止を図るため、信号機の設置及び廃止について、合計8件の交通規制を行いたい。」旨の説明があり、審議の結果、原案どおり決定した。委員から、「信号機の設置の理由として、交通事故が多い旨との説明があったが、設置の基準はあるのか。」旨の質問があり、警察本部から、「警察庁が制定した信号機設置の指針によれば、交通量のほか、設置前の1年間の交通事故発生件数が2件以上などの条件が示されている。しかし、継続的に住民の要望がある、通学路であるなどの場合は、交通量が基準に満たない場合でも優先して設置を検討している。」旨の説明があった。
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運転免許関係の意見聴取等について
警察本部から、運転免許取消対象事案15件について、事案内容及び意見聴取等結果の説明があり、審議の結果、取消し15件の行政処分を決定した。 -
特別派遣警察職員等の援助の要求について
警察本部から、「G7新潟財務大臣・中央銀行総裁会議警備に万全を期すため、警察法第60条(援助の要求)に基づく特別派遣警察職員等の援助要求を行いたい。」旨の説明があり、審議の結果、原案どおり決定した。 -
警察職員等の援助要求に対する同意について
警察本部から、「広島県公安委員会から、G7広島サミット警備に万全を期すため、警察職員の援助要求があった。」旨の説明があり、審議の結果、同意することとした。
報告事項
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令和4年度第4四半期(1月~3月)等の監察実施結果について
警察本部から、令和4年度第4四半期(1月~3月)の監察実施結果について、資料に基づき報告があった。委員から、「随時監察において不適切として指摘した点に、個人情報等が記載されたメモが廃棄されずに残っていたとあるが、勤務規程などにおいて廃棄するように定めているのか。」旨の質問があり、警察本部から、「教養資料を発出して廃棄を徹底するよう指導している。」旨の説明があり、委員から、「メモの廃棄について、各所属において独自に自己検査する制度はあるのか。」旨の質問があり、警察本部から、「交番で勤務する警察官が本署に来た際に、幹部がメモ帳をチェックするなど、随時注意を促すように努めている。」旨の説明があり、委員から、「随時監視が必要であり、勤務員の相互監視の下に規律を高める意識付けを併せて徹底してもらいたい。」旨の発言があり、警察本部から、「「全職員参加型の非違事案防止」と銘打ち、必要な情報を組織にあげて対応し、間違いを全職員で正していこうと取り組んでいるところである。」旨の説明があった。
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交番・駐在所の建て替えについて
警察本部から、「県警では県民の安全・安心の確保の観点から、限られた警察力を効果的・効率的に運用するため、治安情勢や地域社会の実態を考慮しつつ、交番・駐在所の再編及び老朽化した施設の整備に取り組んでおり、令和4年度は2交番1駐在所を建設した。令和5年度は1交番を建設予定である。令和2年度以降に建設した交番・駐在所については、富山県や宮城県で発生した交番襲撃事件を受けて安全面を強化しており、従来の風除室を事務室内に取り込み、来所者用スペースとして勤務員の事務室と分離した作りとなっている。」旨の報告があった。委員から、「交番、駐在所は一目で交番、駐在所と分かるように外観を統一してはどうかと、以前に意見を申し上げたが、建設された交番、駐在所の写真を見ると、「POLICE」と表示されている書体が異なるなど統一性がない。デザインは署長の判断と以前説明を受けたが、交番や駐在所のような施設は一目で分かることが大切であり、それが安心にもつながることから、県警でデザインを統一してはどうか。」旨の発言があり、警察本部から、「委員からご意見をいただき、装備施設課と検討して、交番については、外壁は白色、「POLICE」の文字は新潟県が使用している目立つブルーに可能な限り統一するとの方向性は出ている。」、「交番、駐在所の意匠の統一化を図ってまいりたい。」旨の説明があった。
委員から、「駐車スペースの設置状況はどのようになっているのか。」旨の質問があり、警察本部から、「駐車スペース2台分に加え、1台分車庫を確保している。」旨の説明があり、委員から、「以前視察した交番は駐車スペースがなく、パトカーが1台駐車できるだけで、近くの商業施設の駐車区画を借りて、来所者用としていた。また、他の交番では駐車スペースが狭く交差点に面していて、パトカーが駐車するのに大変不便そうな様子を目にしたこともある。予算がかかる話ではあるが、ほとんどの方が車で来られると思うので、安全を守るためにも、駐車スペースの確保や改善に努めていただきたい。」旨の発言があり、警察本部から、「令和5年度建設予定の交番には、建て替え前は駐車スペースがなかったが、新たに設けることになっており、今後とも駐車スペースの確保に努めてまいりたい。」旨の説明があった。
委員から、「交番襲撃事件があり、安全対策を講じた作りになるのはやむを得ないが、残念に思う。これまで交番、駐在所は、地域の住民にとって身近で親しみやすい存在であった。安全対策を講じた作りになり、これまでのような関係性を築くことが難しいと思うが、街頭活動を通じるなど、今後も地域住民にとって変わらぬ身近で親しみのある存在でいられるように工夫していただきたい。」旨の発言があった。
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令和5年「春の全国交通安全運動」の実施について
警察本部から、令和5年春の全国交通安全運動の実施について、資料に基づき報告があった。委員から、「重点及び推進事項の中に、「子供をはじめとする歩行者の安全確保」に物理的デバイスとあるが、どのようなことか。」旨の質問があり、警察本部から、「生活道路に障害物を設置して道幅を狭く見せるなど自動車の速度を抑制させるものである。なお、上越市の1か所において、警察と道路管理者が緊密に連携して、ゾーン30規制と物理的デバイスを組み合わせた「ゾーン30プラス」を整備中である。」旨の説明があった。
委員から、「毎月死亡事故が発生しており、重点及び推進事項にある「横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上」は、運動期間だけでなく通年において主になる取組として、重点的に取り組んでいただきたい。」旨の発言があり、警察本部から、「交通事故状況の分析を踏まえて対策を検討し、交通安全対策を推進してまいりたい。」旨の発言があった。
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令和5年1月から3月までの公安条例許可状況について
警察本部から、令和5年1月から3月までの公安条例許可状況について、資料に基づき報告があった。
その他
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現場執行力の強化に向けた組織の再構築について
警察本部から、「平成10年代半ばから、DV、ストーカー、近年では警護、サイバー犯罪など、警察の取扱が非常に増えている。また、犯罪の認知件数は減少しているが、以前は聞き込みで分かったようなことも、煩雑な捜査手続によらなければ分からない状況になっている。この様な状況に対応するため、警察庁では警察力の再構築が必要としている。県警察としても、機動力を上げ、現場執行力を強化するため、住民の理解を得ながら、警察力の向上に努めてまいりたい。」旨の発言があった。