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定例会議の開催状況:令和5年7月26日
開催日
令和5年7月26日(水)午後1時15分~午後5時15分
出席者
和田委員長、山田委員、斎藤委員、櫻井委員、津野委員
本部長、生活安全部長、地域部長、交通部長、警備部長、情報通信部長、警察学校長、首席監察官、組織犯罪対策本部長、警務課長、生活安全企画課長、刑事総務課長
説明補助者
公安委員会事務室長、企画室長、監察官室長、監察官室長補佐、交通規制課長、交通聴聞官、運転免許センターセンター長補佐
議題事項
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公安委員会宛て情報公開請求に係る部分公開決定について
警察本部から、公安委員会宛てに提出された行政文書公開請求に対する部分公開案について説明があり、審議の結果、部分公開を決定した。 -
公安委員会宛て情報提供依頼の受理について
警察本部から、公安委員会宛てになされた情報提供依頼について説明があり、審議の結果、情報提供することについて決定した。 -
放置違反金納付命令処分に係る審査請求の審理経過報告及び裁決について
警察本部から、提出された放置違反金納付命令処分に係る審査請求について、審理経過の報告があり、裁決した。 -
交通規制の実施について
警察本部から、警察本部から、一灯式信号機の廃止13件について説明があり、審議の結果、原案どおり廃止することが決定した。
委員から、「交差点に進入する運転手に減速を意識させる効果は、点滅する一灯式信号機ならではないか。一時停止標識に変わることで効果が薄れ、事故が増加するのではないか。」旨の質問があり、警察本部から、「地元住民から事故が増えるのではないかと心配される声を聞くこともあるが、効力は一時停止標識と変わらないこと、停電の際は復旧まで一定の時間を要すること、廃止後は高輝度の一時停止標識に加え、交差点上にも視認性を高める施工を行うことを丁寧に説明した上で理解を得ている。」旨の説明があった。委員から、「地元住民への説明はどのように行うのか。」旨の質問があり、警察本部から、「一般的には町内会の会長や区長へ個々に説明を行い理解を得た上で、町内会の回覧板で周知してもらう。廃止に対し、心配といった意見が時には寄せられるが、丁寧に説明した上で、大多数の反対意見がなければ基本的に廃止としている。」旨の説明があり、委員から、「今回、廃止する交差点の中には、渋滞時の抜け道などで交通量の多い交差点もある。交通安全対策に万全を期すようお願いしたい。」旨の発言があった。
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運転免許関係の意見聴取等について
警察本部から、運転免許取消対象事案17件について、事案内容及び意見聴取等結果の説明があり、審議の結果、取消し17件の行政処分を決定した。
報告事項
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新潟県議会6月定例会の開催結果について
警察本部から、6月27日から7月14日までの18日間開催された、新潟県議会6月定例会の開催結果について報告があった。 -
公安委員会宛て審査請求の受理について
公安委員会事務室長警察本部から、公安委員会宛てに届いた運転免許証交付処分に対する審査請求について報告があった。 -
令和4年(度)「ワークライフバランス等推進のための取組計画」推進状況について
警察本部から、令和4年(度)におけるワークライフバランス等の推進のための、3つの目標(年間15日以上の年次有給休暇取得、配偶者出産休暇3日・育児参加休暇3日以上取得、定員のおおむね13%を目指した女性警察官登用)の達成状況及び5つの重点(働き方改革、育児や介護等との両立、女性職員の活躍支援等)の取組状況について報告があった。委員から、「警察は、事件事故が発生すれば一丸となって取り組むという組織風土があり、ワークライフバランスに取り組む上で困難な側面であると感じる。したがって、職員が休んだ際の代替え要員を確保するなど、各種休暇制度を使いやすい制度として機能させる取組は大事なことである。迷惑がかかるから休めないという職員の本音に配慮していく必要があると思う。」旨の発言があり、さらに「所属長は職員の時間外勤務の実態を把握できるしくみがなかったのか」旨の質問があり、警察本部から、「署長等の所属長は把握できている。一方、署の課長等については簡便に把握する術がなかったため、今回、把握できるようシステムを改修したものである。」旨の説明があり、委員から、「今回のシステム改修は、人事管理を適切に行うためのものとして評価したい」旨の発言があった。
委員から、「民間では企業が社員に対し、有給取得は義務であることを認識させ、社員の休暇の取得状況を幹部が把握して取得を促しているところもある。警察においても休暇取得を促すために、幹部自身が職員の休暇取得状況を容易に把握できるしくみの整備が必要である。」旨の発言があり、警察本部から、「以前から、所属長が職員の休暇取得状況を把握できることから、今後よりきめ細かに職員へ休暇取得を促すよう努めてまいりたい。」旨の説明があり、委員から、「階級が上位の者ほど職務への責任感が強く意識の変革が難しいと思うが、休暇取得も職務の一つであるくらいの意識を持たせることが大切である。」旨の発言があった。
委員から、「ワークライフバランスの目標に近づくために、わずかでも数値を向上させていくことが、いかに大変なことか承知している。とはいえ、まだまだ幹部をはじめ意識を変えながら前進していく必要もあると思う。職員各々の事情に合わせて、きめ細やかに休暇取得制度を周知し、相談体制の整備を今後も継続するほか、男性の育児休暇取得が一層進展するよう取得者の声を周知するなどして職員の意識醸成に努める必要があると思う。」旨の発言があった。
委員から、「職員が休暇を取得せず汲汲と仕事に取り組むことは短期的に見れば業績向上に繋がるかもしれないが、例えば家族の団らんであったり、外で見聞を広めたりという機会を失うことになり職員の創造性を奪いかねない。休暇取得は長期的に見れば職員の業務の質を上げ、組織にとってプラスになるということを是非、理解して休暇取得率の向上に努めていただきたい。」旨の発言があった。
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運転免許取消処分取消等請求事件に係る控訴審判決(勝訴)及び上告等について
警察本部から、「控訴人が新潟県に対して提訴した運転免許取消処分取消等請求事件について、裁判所が第1審を支持する判決を下して県側が勝訴した。」旨の報告があった。 -
県、県警察、保険会社3者共催による第2回特殊詐欺被害防止川柳コンテストの開催について
警察本部から、「特殊詐欺被害防止に対する県民の意識高揚により、被害防止対策の推進につなげることを目的として、新潟県、県警察、第一生命保険株式会社の3者共催による第2回「にいがた特殊詐欺だまされま川柳コンテスト」を開催する。応募期間は8月1日から9月30日までである。」旨の報告があった。 -
児童の車内放置事案防止広報の実施について
警察本部から、「児童の車内放置(ネグレクト)事案については、気温が高くなるこの時期に発生した場合、短時間の放置であっても児童の命に危険が及ぶ可能性が高いため、同種事案に対する県民の意識高揚を図るため、新潟市内の保育園の協力を得て、県、県警察及び新潟市合同による広報活動を実施する。」旨の報告があった。 -
ストーカー・DV事案及び児童虐待事案対策の概況について(令和5年6月末暫定値)
警察本部から、ストーカー事案、DV事案及び児童虐待事案対策の概況について報告があった。 -
長岡まつり大花火大会警備の実施について
警察本部から、「8月2日及び3日に開催される長岡まつり大花火大会に伴い、観覧客の安全確保及び雑踏事故防止並びに交通渋滞の緩和及び交通事故防止のため、雑踏警備、交通対策等を実施する。」旨の報告があった。委員から、「観覧客数などコロナ禍前に多かった頃と比較して、警備の変更や付加した部分はあるのか。」旨の質問があり、警察本部から、「コロナ禍前と比較するとフリーの観覧エリアが減少し、有料席が増加していることから諸対策により、混雑回避や事故防止を図っている。また、長岡駅への帰り客で混雑するため、列車ごとにレーンを設けての分離誘導を行っているが、本年は、段切りを実施するなどの変更により改善を図る予定である。」旨の説明があった。
委員から、「DJポリスの配置状況についてはいかがか。」旨の質問があり、警察本部から、「DJポリスは、計3箇所配置する予定である。」旨の説明があり、委員から、「コロナ禍前であるが、長岡大花火を観覧して帰る際に、DJポリスの説明が聞こえて状況がわかり良かったと思うことがあった。DJポリスの適切な配置は多くの帰り客にとって状況把握の役に立ち、有効だと思う。」旨の発言があった。
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令和5年6月末の犯罪情勢について
警察本部から、令和5年6月末の犯罪情勢に関し、刑法犯及び特殊詐欺の概況について報告があった。委員から、「昨日、高校生に対して特殊詐欺の加害者にならないよう広報を行っているところをテレビのニュースで見た。最近は10代後半の者を犯罪グループが巧みに引き寄せ、自らの手足にする、捨て駒にするといったケースが目立つことから、少年らが安易に利得目的で犯罪に関与することがないように、今後も工夫を凝らした広報啓発活動を継続して行っていただきたい」旨の発言があった。
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県民交通安全フェアの開催について
警察本部から、「県民に交通安全を広く呼び掛け、交通安全意識の高揚を図るため、7月31日、新潟テルサにおいて、県民交通安全フェアを開催する。」旨の説明があった。 -
令和5年4月から6月までの公安条例許可状況について
警察本部から、令和5年4月から6月までの公安条例許可状況について報告があった。
その他
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小出警察署協議会の陪席結果について
委員から、7月11日、小出警察署協議会に陪席した結果について、「今回は、協議会委員の一人一人に私から公安委員会の委嘱状を交付させていただいた。委員からは、例えば、山岳遭難や熊の出没など、地域性のある意見が出たが、特に、横断歩道の歩行者の安全確保について、たくさんの意見が述べられた。どの意見も、被害を一つでも減らしたいという思いがうかがえるような内容で、いずれも警察にとって有意義な意見だと感じた。
私からは、昔から、バスを降車した乗客は、道路を横断する際、バスが走り去ってから横断するように指導されたことを例に挙げながら、ドライバーに対する対策だけではなく、歩行者に対する安全指導も必要であるとお話しさせていただいた。また、特殊詐欺に関する議題もあり、地元の方の話を聞いている中で、改めて対策は真摯に取り組む必要があるものだと感じた旨を話しした。」旨の報告があった。 -
委員長退任の挨拶について
和田委員長から、退任の挨拶があった。