ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 観光・文化・スポーツ > 観光 > > 【三条】「はかり」って面白い! / 県央地域の技術力

本文

【三条】「はかり」って面白い! / 県央地域の技術力

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0064901 更新日:2022年6月27日更新

「はかり」と聞いて、皆さんはどんな物を想像しますか?
最近、5歳の長男が某テレビ番組の影響で「はかる」ことに興味を持ってからというもの、オリジナルの「重さクイズ」に、一日中付き合わされている今日この頃。

そんな時、ふと「はかり」ってどんな種類があるのだろうと思いネットで調べてみたら、初めて見る「はかり」がたくさん出てきました。さらに続けて「はかり」について調べていくと、三条市で長年「はかり」を製造している「株式会社田中衡機工業所(たなかこうきこうぎょうしょ)」という会社にたどり着いたのでした。

そこで、『インタビューで探る』の第4弾となる今回は、「株式会社田中衡機工業所」様(以下敬称略。「田中衡機工業所」と記述します。)にお邪魔して、「はかり」についてお話を伺うことになりました。5歳の長男のためにも、「はかり」についてリサーチしなければという使命感に駆られ、いざ会社に突撃訪問です。

田中衡機工業所
奥から田中社長、営業部の斎藤係長、山崎さん。
※リモートで東京支店の相田部長にも参加いただきました。

「田中衡機工業所」とは?

三条市で明治36年(1903年)に創業し、今年119周年を迎える歴史ある会社です。

長年、計量法で定められている「はかり」を製造し、様々な産業に「正確な計量値」を提供しています。

 体重計 機械式はかり

「はかり」はどのような分野で利用されている?

航空業界・発電所・農業・畜産・水産加工等ありとあらゆる業界で利用され、また日々の消費者の生活を守る上でも非常に重要な役割を果たしています。

 

空港

空港の手荷物検査の際に使用されるはかり。北は北海道、南は沖縄の各空港で田中衡機工業所製のはかりが使用されているそうです。

 

上皿さおはかり

こちらの写真のはかりは、「上皿さおはかり」と言います。はかりについて詳しい方は、「うわかん」と言ったの方がしっくりくるかもしれませんね。「頑丈」で「正確な計量」と「計量の速さ」から、パン屋さん等で愛用されている「はかり」です。

1台1台県央地域の職人さんの手で作られているものであり、国内では田中衡機工業所でしか量産されていない貴重なはかりです。

※使用方法等については、「田中衡機工業所のホームページ<外部リンク>」で御覧いただくことができます。一見の価値ありですよ。

「はかり」はこんなところでも活躍!

田中衡機工業所製のはかりは、競馬場で馬体重等を計る際にも使用されているそうです。

馬体重1つでオッズにも影響あることから、より「計量値の正確性」が求められます。田中衡機工業所は長年「正しい計量値」を提供していることで信頼され、使用されているのだと感じました。

えっ、これは何だ?

はかり

これは、「基準天びん」というもの。左右の皿に分銅等を乗せ、釣り合いで重さを確認するものなんですよ。「天びん」は小学校の時、理科の実験でしか使ったことがないので、こういう使い方があることに驚きです。

 

分銅

「分銅」を重さ順に並べてみました(1g~1kg)。全然、「はかり」とは関係ない話ですけど、大きさ順に並べると、何だかマトリョーシカみたいですね!

衝撃の事実が・・・!!

会社内を案内していただいた際に、ふと1枚の写真に目が留まりました。

その写真に写っていたのは、なんと!「アントニオ猪木」と「モハメド・アリ」!!

そうです。46年前の6月26日に行われた「伝説の異種格闘技戦」で、前日計量の際に使用された体重計が、田中衡機工業所製だったのです。(興奮しました。非常に興奮しました。)

お話を伺うと、当時から格闘技等の計量の際に、田中衡機工業所製の体重計が使われることがあったようです。先日のボクシングの世界戦でも、田中衡機工業所製の体重計が使用されていたそうですよ。

最後に、「田中社長にとって県央地域の魅力」とは?

田中社長

東京生まれの田中社長は20年前に三条市に移り住んだ際、まず驚いたのは地元の人が使う「三条弁」。地元の方以外聞き取れないような方言に最初驚いたようですが、反面「三条プライド」「三条愛」を強く感じたという田中社長。

また、金属製品製造業で有名な三条市は、一日中金属を叩く「カーン、カーン」という音があちらこちらで聞こえます。しかし、地域の方は「カーン、カーン」という音を騒音ではなく「生活の一部」として産業を受け入れていることに非常に感銘を受けたそうです。

それと、都会から来られた方からは「空気がおいしい」とよく言われますが、田中社長もその1人。

三条に住んで、朝靄の中外の空気を吸ったとき、まず思ったのが「キャンプ場だ!!」
普段からこの地域で生活している我々にしてみれば当たり前の事かもしれませんが、都会の方からするとそう感じることなのかもしれません。

「空気がおいしい」それも1つの魅力かもしれません。

インタビューを終えて

「計量」は、様々な産業・日々の消費者の生活を守る上で大変重要です。そのためには、法律で定められた厳しい基準をクリアした「はかり」を使用しなければなりません。

その中で、三条市で長年「はかり」の製造を通じて、「正確な計量値」を提供し、様々な産業・消費者の生活を支えている田中衡機工業所

皆さんも、日々の生活の中で一度「はかり」を使用し、「計量」について意識してみてはいかがですか?

 

※余談ですが、その日帰宅してから5歳の長男に写真を見せると、目を「キラキラ」させ「すごい、すごい」と喜んでくれました。しばらく親としての威厳は保てそうだなと感じました。

株式会社田中衡機工業所についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

株式会社田中衡機工業所ホームページ<外部リンク>

株式会社田中衡機工業所へのアクセス

〒959-1145 新潟県三条市福島新田丙2318-1

電話 0256-45-1251

・三条燕ICより車で約10分

田中のはかり

「計量」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

新潟県計量検定所ホームページ

 


< 前の記事へ | < 記事一覧へ > | 次の記事へ >


探検記記事へのリンクバナー

県央の魅力をたくさんの方に知ってもらいたい。
そんな思いから、県央地域の魅力について、
再確認・再発見する取組を始めました。

『県央地域の魅力を探す探検記』と題して、
様々な切口から「県央の魅力」をご紹介します。


●『県央地域の魅力を探す探検記』トップページはこちら

●その他の「県央の魅力」はこちら『県央地域の魅力発見ガイド』

●三条地域振興局トップページへ

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ

魅力を探す探検記へのリンク画像

魅力発見ガイドへの画像リンク

パンフレット情報へのリンク画像