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「にいがた県政出前講座」は、県民のみなさんが開催する集会等に職員が直接出向き、県が取り組む事業や施策などをわかりやすく説明するものです。河川行政をテーマとして、令和6年10月17日(木曜日)に新潟市立上山小学校6年生(125人)を対象とした講座を実施しました。
今回の講座のメインテーマは「鳥屋野潟の治水」です。
上山小学校区を含む信濃川右岸に広がる新潟市市街地は、海面より低い「海抜ゼロメートル地帯」となっています。そしてその場所に降った雨水のほとんどは鳥屋野潟へ流れ込みます。
平成10年8月の豪雨では鳥屋野潟の水があふれ、周囲が浸水する被害が発生しました。それを受けて鳥屋野潟では3つの治水対策を行っています。そのうちの2つ「排水機場を増設して排水する量を増やすこと」、「鳥屋野潟から排水機場に至る川の幅をひろげて、流れる水の量を増やすこと」についてはすでに対策が完了しています。
そして、今年から3つめの治水対策である「鳥屋野潟に堤防をつくる」工事がはじまりました。大雨の時に水を貯める「器」を大きくする、というイメージです。環境や景観にも配慮しながら工事を進めていくこととしています。
また講座では「防災」についても少しお話ししました。災害に備えた事前準備や、自ら考えて行動しなければならないことをお伝えしました。
出前講座の様子
当日使用したスライドの一部
講義の後に、児童のみなさんからいくつかの質問を受けました。その中に「早めの避難というのは、いつしたらよいの?」、「災害に備えて、食料はどれくらい用意すればよいの?」といった防災に関する質問が多くありました。近年多発する自然災害に対する防災意識の高さが伺えました。
児童のみなさんの感想を紹介します。
なお、新潟県では、小学生高学年、中学生及び高校生を対象とした「新潟県マイ・タイムライン教室」の支援を行っています。「新潟県マイ・タイムライン教室」とは、座学やグループワークを通じて、災害に関する基本的な知識や安全を確保するための避難行動などを学びながら、マイ・タイムライン※をつくり上げるものです。
※マイ・タイムラインとは、風水害時に「いつ」「何をするか」を整理した、個人の防災計画のこと