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【見つけた!農業びと】安定した酪農経営を目指す! 中澤 和明さん(新潟市秋葉区)
安定した酪農経営を目指す!
~中澤 和明さん(新潟市秋葉区)~
新潟市秋葉区で約45頭の乳牛を飼養している中澤和明さん(28才)は、令和2年に親元就農と同時に酪農経営を継承した若手経営者です。
中澤さんは、県内の大学で福祉関係を学んできましたが、卒業を控えた時期に家族から酪農経営の廃業の相談を受け、幼いころから親しんできた酪農を畳むことは忍び難く、経営を引き継ぐ決心をしました。
就農3年目の中澤和明さん
子どもの頃から牛の仕事を手伝ってきましたが、専門に学ぶ機会が無かったことから、地元のヘルパー利用組合の臨時職員として2年間研鑽を積みました。地域の酪農家とも交流でき、基本的な技術も身に着いたことから継承に踏み切りました。
継承後は、牛の増頭を目標に自分の農場で後継牛を育てる自家育成に取組み始めました。北海道や県内の育成牧場も新たに利用し、順調に頭数を増やしています。また、牛乳の品質を1年間通じて安定させるため、まずは夏場の環境を良くしようと細霧システムの導入や大型送風機の台数を増やすなど牛舎の環境改善を進めました。乳牛ではお産の事故も少なくないため、分娩監視カメラを設置するなど新しい技術も積極的に取り入れています。
近年は飼料高騰により苦労が続いている状況ですが、飼料費を削減しようと10haの採草地でイタリアンライグラスを栽培しています。また、今年は新たに立ち上げた稲ホールクロップサイレージ栽培組織の一員として取組みを開始しました。
まだまだ発展途上だと勉強の日々を過ごしていますが、農協酪農部会の役員を務めるなど、新たな地域酪農のリーダーとして期待されています。
飼料高騰に工夫して対応しています
粗飼料の自給率向上を目指しています
情報提供:新潟農業普及指導センター(2023年6月)
▼稲発酵粗飼料(稲ホールクロップサイレージ)について
稲発酵粗飼料(稲WCS)とは、稲の実が完熟する前に、実と茎葉を一体的に収穫し、乳酸発酵させた飼料のこと。稲ホールクロップ・サイレージとも呼ばれます。
水田の有効活用と飼料自給率の向上に資する飼料作物として、作付面積が拡大しています。
(農林水産省ホームページより抜粋)