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【見つけた!農業びと】地域・人とのつながりを大切にしながら さらなる経営発展に向けて 橋元 友哉さん(新潟市秋葉区)
地域・人とのつながりを大切にしながら さらなる経営発展に向けて
~橋元 友哉さん(新潟市秋葉区)~
新潟市秋葉区(あきはく)在住で養蜂業を営む、橋元 友哉(はしもと ゆうき)さん(34歳)は、大学卒業後、養蜂業の世界に飛び込み、飼育箱数を増やしながら加工品にも力を入れるなど、積極的に経営発展を進めている若手経営者です。
橋元 友哉さんと妻のかおりさん
橋元さんは、祖父が趣味で養蜂をしていたこともあり、小さい頃から興味のあった養蜂業を営む決心をし、専業養蜂家のもとで修業し、独立しました。現在では、新潟市秋葉区を拠点に、五泉市(ごせんし)、胎内市(たいないし)、聖籠町(せいろうまち)で新潟県産はちみつを採取・販売し、新潟県養蜂協会中蒲原支部長も務めています。
瓶詰めされた純粋はちみつ
養蜂には、蜜蜂を飼育してはちみつを採るほか、ポリネーションと言われる園芸農家への花粉交配用の蜜蜂の貸し出しがあります。橋元さんもはちみつを直接販売しているほか、ポリネーションにも力を入れており、ポリネーション用の蜂の貸し出し箱数は年を追うごとに増えています。橋元さん曰く、ポリネーション用の蜂は県外からもたくさん入ってきていますが、地元の園芸振興に地元の蜂蜜がもっと活躍できればと意欲を示しています。また、橋元さんのはちみつへのこだわりは、糖度を大切にし、専用の採蜜枠を使い一つずつ味見をして混じりっけのない純粋はちみつを自分達の手で採蜜し、丁寧に瓶詰めしています。その結果、平成29年の新潟県はちみつ品評会において、最年少で最優秀賞・新潟県知事賞を受賞しました。はちみつの加工にも力をいれており、はちみつ100%の原料によるはちみつ酒「ミード」を酒造メーカーに委託醸造して販売しており、輸出も視野に入れ活動の場を広げています。
はちみつ100%のはちみつ酒「ミード」
最近は、各種メディアからも取り上げられる若手養蜂家橋元さんですが、新潟県青年農業士の認定も受けられ、地域や農業者との関わりを大切にしながら経営されています。また、規模拡大により、昨年から、経営パートナーとして妻のかおりさんも養蜂の世界に本格参入し、将来養蜂家をめざす研修生も加わり、さらなる経営発展が期待されます。
情報提供:新潟農業普及指導センター(2023年12月)
▼青年農業士とは
将来、地域農業のリーダーとなりうる青年農業者を「青年農業士」として県知事が認定し、自らの学習意欲を喚起するとともに、青年農業士としての自主的な組織活動を助長することで、自信と誇りを持って農業経営を実践する優れた農業者の育成を図っています。