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【就農の先輩たちの声】活きる農業 ~新しい人材の発掘と育成~ |大場幸恵
【プロフィール】
- 1987年生まれ(兼業農家・佐渡市)
- (公財)鼓童文化財団研修所に入所し、プレイヤーを目指すが、近隣農家の高齢化や過疎化、荒廃する農地を何とかしたいことから、農業を目指す。
- 【経営概況】おけさ柿 100a、アスパラガス 10a(H30年に導入) 果実加工(あんぽ柿・干し柿)
Q 就農の動機を教えてください
幼少期から農業の手伝いをする中で、農作物の成長する過程や管理などから、農業に関心がありました。
生まれ育った地域の過疎化や高齢化により荒れていく農地、担い手不足に悩む集落内の様子を肌で感じて、美しい柿園地や景観を守りたいと思うようになり、就農を決意しました。
Q 就農するまでの経緯を教えてください
2014年1月から、集落内の先進農家(柿+水稲の複合経営)で、柿栽培に関する知識や技術を中心に2年間、研修を受けました。
2016年3月から農業経営を開始し、農業次世代人材投資資金(旧:青年就農給付金)制度を活用しました。
農産加工(あんぽ柿や干し柿)の導入、地域内外の先進的に取り組む農家へ、聞き取りや見学に積極的に出向いたほか、各種研修会や先輩就農者との交流会にも積極的に参加し、情報収集に努めました。
Q これから就農する人へのメッセージをお願いします
農業は何よりも作物、土地との係わりが強い職業であり、人間とは成長する時間が異なる事を理解することが大切。
自分で農地を借りる場合は、借りてしまえば何をしてもよいわけではない。それまで土地を守ってきた人に「託して良かった」と思ってもらえるような管理とお付き合いを心掛ける必要があります。
これからの農業はただ作物を作れば売れるという時代ではありません。経営者としての自覚を持つこと。
就農を決断する時は、その土地に住み続ける覚悟を持って欲しいです。