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県では、高温に強いコシヒカリBLの開発を進めています。作物研究センターが品種の交配や世代促進などを担当する一方で、アグリ・フーズバイオ研究部は、育成中の稲が高温に強くなる遺伝子を持っていることの確認や、その効果の検証などを担当しています。今年もその試験の田植えを行いました。
この田んぼでは、品種開発の過程で生まれた様々な遺伝的背景をもつイネの苗を扱いますが、「どの苗を」「どこに植えるか」を細かく決めて試験を行います。そのため、同じイネの苗を多くても数本しか植えないこともあります。
まず、田植えの配置について入念に打合せをして、植える苗や場所を間違えないよう細心の注意を払います。
田植えはすべて手植えです。「型引き」をして格子状の模様が刻まれた田んぼに、目印のポールを立てておきます。
苗箱を直接田んぼに持ち込んで、地図を確認しながら二人一組での作業を進めます。必要に応じてその場で監督役の研究員に指示を仰ぎます。
こうして、指定席分の田植を終えた様子がこちらです。このあとは、隙間の部分をコシヒカリBLなどの苗で埋めて田植えを完了しました。
その後、中干しを終えて、順調に生育した6月下旬の田んぼの様子です。ぱっと見は普通の田んぼですが、夏になり穂が出始めるころになると、複雑な田植えをした理由がわかります。後日その様子もお伝えします。