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【ぽんしゅびより】清酒学校卒業生と先生に聞く!新潟清酒の舞台裏

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0404499 更新日:2021年6月30日更新

酒造りの人材を育てる新潟清酒学校の卒業式が、つつがなく閉式したあと…

この日、卒業生代表の答辞を務められていた田中雅樹さんと、新潟清酒学校の講師を務める宮尾俊輔先生にインタビューをさせて頂きました!卒業生の田中雅樹さん

田中さんは高校を卒業した2008年に、「朝日山」や「久保田」などで有名な朝日酒造株式会社(長岡市)へ入社、以来最近までずっと製造部門に携わってきたそうです。

なぜ酒造りの世界に入ろうと思ったのでしょうか?

幼い頃から、家族や親戚が集まったときに日本酒が大人のコミュニケーションツールとして、楽しい雰囲気を作っているのを見てきました。なので昔から日本酒に対して良いイメージがあって。

高校では食品科で学びましたが、授業で取り扱わなかった日本酒に憧れを持っていたのもありますね。そういう気持ちもあって、酒造業界が選択肢の一つとなっていました。

あとは、日本酒の中で“日本一”になることに惹かれたからです。元々ずっと野球をやっていたのですが、野球で1番になるのはとても難しい。じゃあ、自分は何で1番になれるんだろう?と考えた時に、日本酒で日本一になっているビジョンがはっきりと見えたんです。

新潟清酒学校での3年間で得たものや印象的だったことは何ですか?

毎年2社ずつ、県内の酒造企業の見学をしたことです。訪問した企業の社長や杜氏(とうじ)から直接話が聞けたのは、とてもためになりました。こんなに快く、他社の社員を蔵へ招き入れることは他県ではなかなかないことだと思います。

あとは人脈が広がったこと。同じ新潟の酒造りの仲間として、困った時などにお互い頼れるのはありがたいです。

これからどのような日本酒を造っていきたいですか?

昔から変わらない、新潟らしいお酒です。

今は新型コロナウイルスの影響で、以前のように飲酒できない状況だと思いますが、感染症が終息した後にお店などでお酒を飲んだ方に「やっぱりこの味だな」と思ってもらえるような日本酒を造りたいと思っています。

最後に、新潟清酒がより多くの人に愛されるために必要なことは何だと思いますか?

昔からの伝統を守っていくことが大切だと思います。

自社でも最近はスパークリングやゆずリキュールなど、若い方などが日本酒に興味を持つきっかけになるよう、今までになかった製品展開をしています。もちろんこれらの新しい取組も大切ですが、これまで職人たちが培ってきた伝統の味は変えてはいけないと思っています。いわゆる「日本酒らしい日本酒」を絶やさないことが必要かと。

あとは、日本酒の魅力をうまく伝えることも大切ですね。アピールが苦手な県民性だとよく言われますが…。魅力がちゃんと伝われば、より多くの方に新潟の日本酒が愛されると思います。美味しいことは保証出来るので!

 

田中さん、ありがとうございました!伝統を大切にした酒造りへの熱い思いが伝わりました。

卒業後の更なるご活躍をお祈りしております!

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講師の宮尾俊輔先生

菊水酒造株式会社(新発田市)にお勤めの傍ら、新潟県酒造組合の教育委員会委員長も務められている宮尾俊輔先生は、新潟清酒学校の講師としても10年以上教鞭を振るい、今まで多くの卒業生を見送ってきました。

担当されている「生物・微生物」では、日本酒に関することに留まらず、一般的な知識全般を教えていらっしゃるそうです。

講師としてのやりがいは何ですか?

各企業でリーダーになったり、同じ清酒学校の講師になったりと、教え子が指導する側になって活躍する姿を見るのはやはり嬉しいですね。講師として教えていると、逆に生徒から気付かされたり教わったりすることも多くて、自分自身が成長する良い機会でもあると思います。

多くの同業他社の人たちとも出会えるので、横のつながりが広がっていくことは、新潟清酒学校の強みでもありますね。

卒業生へのメッセージをお願いします

また新たなスタートです。卒業しても、違う場所でこれまでのように勉強や知識の向上に励んで頂きたいと思います。

まだ酒造業界へ進路を決める前の、未来の酒造職人へ一言お願いします

新潟県の酒造業界は、清酒学校や醸造試験場があることからも分かるとおり、人を育てる環境がとても充実しています。また、企業の枠を超えた横のつながりが強いのが、他県に負けない良いところ。ぜひ新潟県の酒造業界を、進路として検討してみてください。

コロナ禍で大きな影響を受けている新潟清酒業界の課題と、その解決のために必要なことは何ですか?

飲食店へ行くことを自粛する人が増え、新潟清酒の出荷量は大幅に減少しています。今は、新型コロナウイルスの流行が収まるのを待っている状態ですが、元の生活に戻らない前提で酒屋や飲食店など他の業界と協力し合う柔軟さが必要かと思います。

酒造業界でこれからの時代に求められるのはどのような人材ですか?

常に好奇心を持ち、現状に甘んじない向上心のある人材です。

お酒を飲む人が減っている中、若い人などを含めてより多くの方に日本酒を選んでもらえるよう、“今以上”を目指して積極的に動くことが大切かと思います。

日本酒を美味しく飲むための秘訣は何ですか?

酒蔵へ行って、造り手たちに酒造りの話を聞くことですね!

造っている人の顔やバックグラウンドを知れば、その日本酒への親近感も増して、より美味しく感じられると思います。

新潟県は日本一酒蔵が多い(※令和3年6月現在87か所)ですし、酒蔵見学が出来るところがたくさんあります。まずは地元など身近な酒蔵に目を向けてみるのはいかがでしょう?

楽しむことで、美味しさにつながりますよ!

 

宮尾先生、ありがとうございました!

私もどんなことでも常に学ぶ姿勢を忘れず、向上心を持って新潟清酒をPRしていきたいと思います!!

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田中さん、宮尾先生、お忙しい中インタビューにご協力頂きありがとうございました!

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