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酒造りの人材を育てるため、新潟県酒造組合が1984年に開校した新潟清酒学校。
その第34期生の卒業式が6月上旬に行われ、地場産業・日本酒振興室員として出席させていただきました!
新潟清酒学校は、35歳以下(例外もあります)・県内酒造企業で働いていて、企業から入学の推薦を受けているなどのいくつかの条件を満たす人が入学できます。
定員は20名。酒造りが盛んになる冬から春の時期を避けた7月~12月頃に、年に20日間程度の授業があり、それを3年かけて受講します。
昔の実習風景。みな真面目に取り組んでいます
学校といっても校舎はなく、新潟県酒造会館や新潟県醸造試験場で授業を行います。校舎はないものの、校歌や校章はあり、かつては運動会まであったとか!
校章は3代目校長平田氏デザイン。酒壺を表す“酉”がモチーフなのだそうです
権利の関係で載せられませんでしたが、校歌は職人感あふれる格好良い歌詞なので気になった方は検索してみてください!
以前、新潟清酒学校には誰でも入れるわけではないと知りガックリした私でしたが、まさか入学を飛び越えて卒業式に出席できるなんて(あくまで出席しただけですが!)。
昨年は新型コロナウイルスの影響で授業を行うことが出来ず、1年遅れての卒業式となりました。
ところで6月に卒業式?と不思議に思った方もいるかもしれません。
実は、酒造業界には『酒造年度』という1年間の区切り方があります。7月1日から翌年の6月30日を1年として、日本酒は造られています。そのため、新潟清酒学校の卒業式も年度末にあたる6月に行われているのだそうです。
ちなみに、日本酒のラベルに書いてある「BY」とは、酒造年度を英訳した“Brewery Year”の略で、これを見ると何年度に作られたものか分かるようになっています。
式では、渡邊健一校長(石本酒造株式会社)が式辞を述べた後、11名の卒業生へ卒業証書授与が行われ、みなさんそれぞれ感慨深そうに証書を受け取っていました。
卒業生代表・田中さんによる答辞
これまで500名を超える人材が卒業し、新潟県の酒造業界を引っ張ってきました。
今回の卒業生のみなさんの更なるご活躍を、いち新潟県民として願わずにはいられません!いつも美味しい日本酒を造って頂きありがとうございます!!
卒業生と学校関係者のみなさん。改めてご卒業おめでとうございます!
そして次のページでは、この日卒業生答辞を務められていた田中雅樹さん(朝日酒造株式会社)と、新潟清酒学校の講師を務める宮尾俊輔先生(菊水酒造株式会社)にインタビューをさせて頂きました!
他ではなかなか聞けない清酒学校でのお話や、酒造業界で働く方の日本酒への熱い思いをお聞きしました。ぜひご覧ください!