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夏といえば海水浴!
佐渡を代表する海水浴場の一つに「素浜海岸」があります。
約4kmも続く砂浜は、豊かな海岸植物に覆われています。
海水浴シーズンの今、盛りを迎えているのがハマグルマとハマゴウの花です。
ハマグルマはネコノシタとも呼ばれています。
肉厚の葉の表面がザラザラしていて、ちょうど猫の舌の感触に似ているからだそうです。
花は小さく(1~2cmくらい)草丈は20cmもありませんが、砂浜を密に覆う群落を幾つもつくり、夏の暑い日差しに負けまいとたくさんの黄色い花を輝かせています。
素浜海岸に咲くハマグルマ
ハマゴウの花はハマグルマと対照的な薄青紫色で、熱く焼けた砂浜の中で、爽やかな涼しい雰囲気を感じさせてくれる花です。
ハマゴウも砂浜に大きな群落をつくりますが、岩場にも生え、佐渡の海岸のあちこちで見ることができます。
素浜海岸の岩場に咲くハマゴウ
佐渡の北端近くにある願集落から景勝地「二ツ亀」まで、海岸沿いに片道約30分の遊歩道を歩いてみました。
遊歩道沿いの岩場や斜面の草地には、ハマイブキボウフウ、カワラナデシコ、エチゴトラノオ、ツリガネニンジンなどが咲いていました。
波の煌めきが眩しい夏真っ盛りの景色を楽しみながらも、赤く色づいてきたハマナスの実にどことなく秋の気配を感じた散策でした。
左:願集落から二ツ亀まで続く海岸沿いの遊歩道、上段左から:ハマイブキボウフウ、カワラナデシコ、ハマナスの実、下段左から:ツリガネニンジン、エチゴトラノオ
今、佐渡では、田園沿いや海岸沿いの道路を通るとき、田んぼの端や畦、道端の草地などで赤紫色の小花をたくさん付けた草をよくみかけます。
その正体はエゾミソハギという花で、地域によっては仏壇やお墓に飾る「盆花」「精霊花」とされる、なじみ深い花の一つです。
田園沿いや海岸沿いに咲くエゾミソハギ
最後の1枚は、山菜で知られているウドの花です。ちょうどアオスジアゲハとクマバチが蜜を求めて留まっていました。
花の島・佐渡。海岸近くの道路脇をちょっと歩くと、こんな光景にも出会えます。
ウドの花に留まるアオスジアゲハとクマバチ
(撮影日:8月2日)
畑野のハス、小川のヒマワリなど「佐渡で出会える花々」バックナンバーはこちらからご覧ください。