ページ番号を入力
本文
三条地域振興局では、全国屈指の地場産業集積地帯である「ものづくり」に関わる高度熟練技能者を「にいがた県央マイスター」に認定し、ものづくりの技術・技能を次の世代に継承し、地場産業の振興に貢献する活動を支援しています。
その1つとして、マイスター自らが企画する、ものづくり体験教室「にいがた県央マイスター塾」を開催しましたので、その様子をお知らせします。
一枚の銅板が、自分だけの美しい作品に生まれ変わりました。
奥の深い「鎚起銅器」の世界を体験していただきました。
受講者へ「にいがた県央マイスターカード」をプレゼントしています。
鎚起とは、銅板を金づちや木づちで叩いて立体的な器物を作る技術です。
製作には時間や手間が掛かることから、全国的に見ても、その産地は、燕市周辺に唯一残るのみとなりました。
その技術によって完成された鎚起銅器(ついきどうき)は、その芸術的な美しさから昭和33年に新潟県から「新潟県無形文化財」、昭和55年には文化庁より「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に指定されています。
なかでも、湯沸かしや急須の注ぎ口を繋ぎ目なしで作る「口打ち出し」は、地元に伝わる高度な技術です。
令和4年10月16日(日曜日) 10時00分~15時00分
燕市産業史料館(体験工房館)
燕市大曲4330-1
Tel 0256-63-7666
鎚起銅器(ついきどうき)製造マイスター
元勤務先:株式会社 玉川堂(ぎょくせんどう)
プロフィール
高校卒業後、父の勧めで親元を離れ玉川堂に入社。
平成14年度、伝統工芸士に認定される。
県展・工芸会展等で多数の入賞・入選の実績あり。
令和2年度より燕市産業史料館にて製作体験講師を勤める。
玉川 達士(たまがわ たつし)
鎚起銅器(ついきどうき)製造マイスター
勤務先:株式会社 玉川堂(ぎょくせんどう)
プロフィール
昭和63年、株式会社玉川堂入社。
平成14年度、伝統工芸士に認定される。
平成19年、工場長に就任。
平成19年、日本工芸会正会員に認定される。
第59回(平成24年)日本伝統工芸展、第61回(平成26年)日本伝統工芸展入選、第43回伝統工芸日本金工展(平成26年)石洞美術館賞など受賞多数。
1 鎚起銅器の歴史・基礎知識
2 鎚起銅器の実践(「ぐい呑み」の製作)
(1) 打ち上げ
(2) なまし ※(1)、(2)を繰り返す
(3) すず引き
(4) 着色
|
マイスターによる説明 |
マイスターによる説明 |
マイスターによる説明 |
打ち上げ |
なまし |
更に打ち上げ(なまし~打ち上げの繰り返し) |
すず引き |
着色 |
完成品 |
完成品 |
完成品 |
塾の様子 |
|
一枚の銅板から、世界で一つ、自分だけの形や文様のステキな「ぐい吞み」が出来上がりました。
令和3年10月16日・10月17日 第143回・第144回(鎚起銅器体験コース)