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保安林の種類

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0041047 更新日:2024年6月5日更新

 保安林は、期待される機能により、17種類に分類されています。

水源かん養

 山地での降雨を地下に浸透させ、地表流下量を減少させることにより川の流れをほぼ一定に保つ機能です。豪雨時、融雪時等の増水時には流量を下げ(洪水調節機能)、渇水時には流量を平常の状態に近づけさせる(渇水緩和機能)ことで、洪水の防止及び水資源の確保の働きをします。

水源かん養保安林(加茂市宮寄上)の画像
水源かん養保安林(加茂市宮寄上)

土砂の流出の防備

 樹木や地表植生、落ち葉などの働きで、降雨等による林地の表土浸食及び崩壊等の土砂の流出を防ぎます。

土砂の崩壊の防備

 樹木の根の働きにより林地の崩壊の発生を防止し、崩壊土砂から家屋、耕地、道路その他の公共施設等を守ります。

飛砂の防備

 海岸の砂地を森林で被覆することにより、飛砂の発生を防止し、また、飛砂が海岸から内陸に進入するのを遮断防止することで、住民の生活環境の保護を図ります。

飛砂防備保安林(新潟市西区青山)の画像
飛砂防備保安林(新潟市西区青山)

風害、水害、潮害、干害、雪害又は霧害の防備

  1. 風害の防備
    林冠をもって障壁を形成し、風速を緩和して田畑や住宅を風害から守ります。
  2. 水害の防備
    河川の洪水時における氾濫にあたり、主として樹幹による水制作用及びろ過作用並びに、樹根による浸食防止作用によって水害の防止軽減を図ります。
  3. 潮害の防備
    波のエネルギーを減殺して、津波または高潮による住宅などへの被害を防ぎます。また、空気中の海水微粒子を補足し、風速を緩和して田畑などへの海水塩分の進入を防ぎます。
  4. 干害の防備
    洪水、渇水を防止し、又は各種用水を確保する森林の水源かん養機能により、局所的な用水源を保護します。
  5. 雪害の防備
    飛砂の防備及び風害の防備において述べたと同様な機能により、吹雪を防止します。
  6. 霧害の防備
    樹木の枝葉によって霧粒を補足し、霧の移動を阻止して交通事故などを防ぎます。

なだれ又は落石の危険の防止

  1. なだれの危険の防止
     なだれの発生を防止します。山腹斜面の摩擦抵抗を大きくして、雪がすべり出すのを防止、あるいは発生したなだれを阻止します。
  2. 落石の危険の防止
     樹木の根により岩石を固定して、崩壊、転落を防止し、また、転落する石塊を山腹で阻止します。

なだれ防止保安林(魚沼市大白川新田)の画像
なだれ防止保安林(魚沼市大白川新田)

火災の防備

 燃えにくい種類の樹木によって防火樹帯を構成し、森林における火災の延焼を防止します。

魚つき

 水面に対する森林の陰影、投影、魚類等に対する養分の供給、水質汚濁の防止等の作用により、魚類の棲息と繁殖を助けます。

航行の目標の保存

 海岸又は湖岸の付近にある森林で、船舶の航行の目標となり安全を確保します。

公衆の保健

 森林による局所的気象条件の緩和や、塵埃・煤煙等のろ過作用、及び、市民のレクリエーション等の保健・休養の場として、生理的、心理的効果により公衆の保健、衛生に役立ちます。

名所又は旧跡の風致の保存

 名所や旧跡の趣きのある景色が森林によって価値づけられている場合に、これを保存します。

 

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