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企業局:電気・発電についてのQ&A その2
雪が降ったら、山深いところにある企業局の発電所やダムへはどうやって行くのですか。
お答えします。
民家から近いところにあるダムや発電所は、道路を除雪しながら行くこともできます。でも、山深いところにあるダムや発電所は、遠いため歩いていくことはできませんし、除雪車を使っても除雪しきれません。そのため、冬はヘリコプターで空から行きます。ヘリコプターは、雪があるときに週1回運航していて、管理人は1週間交替の泊まり込みになります。
もっと以前は、砕氷船で氷を割りながら進んだり、氷で完全に凍ったダムの湖の上を歩いて行ったりした時代もあったそうです。
山奥のダムへ職員をはこぶヘリコプター
水力発電と太陽光発電と風力発電を比較したいのですが。
お答えします。
発電量を電源の種類で比較すると、火力発電がダントツで約6割をしめます。(火力発電は燃料の違いで石油火力と石炭火力とLNG火力の合計です)次に約3割が原子力発電、約1割が水力発電でまかなわれています。新エネルギーの太陽光発電と風力発電は二つあわせても0.5%と大きくありません。
地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量で比較すると、火力発電が飛び抜けて多く、他の水力や風力や太陽光はほどんど二酸化炭素を出さないことがわかります。(水力も太陽光も風力も燃料を燃やすわけではないのに少しグラフが伸びているのは、その発電所をつくるためのいろいろな材料をつくるときなどに二酸化炭素を出していないかまでさかのぼって計算しているからです。)
また、同じ電気をつくるのにかかるコスト(発電コスト)で比較すると、風力や太陽光はまだまだお金がかかってしまうのです。
発電管理センター屋上に設置された太陽光発電パネル(左)と企業局最大出力の奥三面発電所(右)