ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 県の広報・広聴・県報 > 社会的処方の普及に向けたプロジェクトが科学技術振興機構社会技術研究開発センターの事業に採択されました-多様なリンクワーカーが地域と住民をつなぐ未来型健康社会の創出を目指す提案-

本文

社会的処方の普及に向けたプロジェクトが科学技術振興機構社会技術研究開発センターの事業に採択されました-多様なリンクワーカーが地域と住民をつなぐ未来型健康社会の創出を目指す提案-

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0694864 更新日:2024年9月30日更新

 新潟大学、新潟県、株式会社日立製作所(以下、日立)の3者が参画するプロジェクト「多様なリンクワーカー*1とともにつくる社会的処方*2とテクノロジーがつなぐ地域主導の未来型健康社会のソリューション創出」が、国立研究開発法人科学技術振興機構(Jst)社会技術研究開発センター(Ristex)が推進する社会技術研究開発事業の1つであるSolve for Sdgs ソリューション創出フェーズの2024年度の新規プロジェクトとして採択されました。本取組では、地域資源を活用して住民の健康を支える社会的処方を多地域に展開可能なソリューションとして提案します。新潟大学、新潟県、日立の3者は、本取組を通じて、持続可能な未来型健康社会の実現に貢献していきます。
*1 支援を必要としている人を、住民の健康を支える行政や民間の地域活動やサービス(地域資源)につなぐ役割を担う人
*2 住民の健康課題解決のため、薬の代わりに地域資源とのつながりを「処方」する仕組み

 

社会的処方のイメージ

 

プロジェクトの概要

 今回、Ristexの社会技術研究開発事業として採択された「Sdgsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(ソリューション創出フェーズ)」(2024年10月~2028年3月予定)は、新潟大学、日立が、新潟県十日町市と共に進めてきた、Ristexの社会技術研究開発事業である「Sdgsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(シナリオ創出フェーズ)」(2022年10月~2024年9月)の拡大展開版に位置づけられます。
 これまでシナリオ創出フェーズで取り組んできた、医療関連データに基づく地域課題の分析と、糖尿病患者に地域の栄養指導やスポーツクラブを紹介する小規模実証「とおかまち健康の処方箋」の経験に基づき、ソリューション創出フェーズでは、対象とつなげ先を広げた社会的処方を新潟大学、新潟県、日立とで協働し、新潟県内の自治体を中心に展開します。
 本プログラムでは、(1)客観的なデータに基づく地域課題の可視化、(2)社会的処方の要となるリンクワーカーを誰もが担える仕組みづくり、(3)AI技術を活用したリンクワーカーの業務支援を3つの柱として、3者が協力して人と地域のつながりが支える未来型健康社会を実現し、地域の医療や介護・福祉サービスの提供体制の維持、ひいては地域の活性化に貢献します。各自治体や地域における資源の整理と可視化により、課題意識を共有し、住民と地域資源とをつなぐことを目的に、AI技術による業務サポートにより多彩なリンクワーカーを育成し、社会的処方を推進します。
 社会実装を推進するため、県内の自治体を中心に実践します。さらには、京都大学や東京藝術大学および長岡造形大学の研究拠点と共創し、先駆的な取組を進めている兵庫県養父市や宇都宮市医師会等と連携しながら社会的処方の社会実装モデルを多地域展開します。

新潟大学の取組

 新潟大学は、十日町市をモデル地域として、新潟県内の自治体を中心に、社会的処方の地域展開を新潟県、日立の協力により進めます。データに基づく自治体の課題と地域資源を視覚化し、抽出された課題に対するリンクワークを軸として解決に向けて伴走します。専門職のみならず地域住民も“つなげ役”として活躍できるよう、リンクワーカー養成と情報共有の仕組みを構築します。全国の好事例の共有や新規地域資源の開発を他地域や他の研究拠点との共創で進めます。

新潟県の取組

 新潟県では、全国よりも高齢化率(65歳以上の人口の割合)が高い水準で進展し、後期高齢者人口やその割合も引き続き増加すると予測され、介護需要の増加が見込まれます。
 医療・介護専門職のみならず、地域住民や多様な主体が参画しながら、住み慣れた地域で、誰もが支え、支えられる社会の実現を目指し、研究成果の県内市町村における実証を支援します。

日立の取組

 日立は、地域社会と連携し、健康・医療・介護分野の課題解決に取り組んでいます。これまで、新潟大学および十日町市とともにRistexの研究開発プログラム(シナリオ創出フェーズ)を推進するほか、新潟県のにいがた新世代ヘルスケア情報基盤プロジェクトにおける情報基盤の開発を通じて、住民の健康向上に貢献してまいりました。本プロジェクトでは、地域課題の可視化とAI技術を活用したリンクワーカーの業務支援を中心とするソリューション開発に取り組み、地域住民の健康課題の解決につながる社会的処方の実現をめざします。

今後の展開

 今後、最先端のテクノロジーを活用しながら社会的処方の普及拡大に取り組み、Sdgsの目標の1つである「すべての人に健康と福祉を」の実現に貢献していきます。

 

報道資料 [PDFファイル/1.23MB]

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ