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Q1-2 低出力運転でトラブルが発生したことについて

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0042840 更新日:2009年7月16日更新

ご質問 1

不適合事象のうち、定格運転では発生しないものについて、過去の定期検査では発生していなかったのでしょうか。

ご質問 2

出力50%で長時間試験することによって放射能もれを含むトラブルが出てしまうことは、そもそも試験することが困難な構造をかかえているのではないでしょうか。

ご質問 3

通常の起動時とは異なる長時間の低出力運転に伴うトラブルが多いようだが、これについて予め想定はしなかったのか。他にも起こる可能性のあるものはないのか。

回答

今回の起動試験においては、地震の影響などを十分に確認するため、通常の定期検査に比べて時間をかけて、段階的に出力を上昇しております。通常の運転時とは異なる状態で試験運転を継続したことにより発生した不適合がいくつかありましたが、いずれも安全性に影響はなく、機器の調整の範囲で解消できるものが主であり、構造上の問題はないものと考えられます。
これらのトラブルは、試験運転においては、ある程度事前に想定された範囲内のもでありますが、トラブルを予想し、それを未然に防ぐために最大限の努力をすることが大切であることは言うまでもなく、今後実施される他号機での試験にあたっては、同様の事象が起きないよう、今回発生したトラブルを教訓にし、徹底した水平展開を求めました。
また、排気筒でごく微量の放射能(ヨウ素133)が検出されたトラブルについては、丁寧に点検を行うため低出力運転を数日間にわたり継続したために、放出されるヨウ素が蓄積され検出されたものと推定されますが、通常の定期検査ではこうした低出力運転は数時間程度しか行わないため検出されるほどの量にはならないものと考えられます。
なお、今回検出されたヨウ素から受ける放射能量は、最大限評価しても自然界から1年間に受ける放射能量の約30億分の1と評価され、健康上の問題となるものではありませんでした。

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