ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > しごと・産業 > エネルギー・情報化 > Q1-9 排気筒からの放射性物質の放出について

本文

Q1-9 排気筒からの放射性物質の放出について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0043486 更新日:2009年7月24日更新

ご質問 1

排気筒から環境に放出したヨウ素133以外の放射性物質の全核種・期間・総線量の全てを明らかにしなくて良いのですか。

ご質問 2

放射性物質漏洩は、重く受け止めるべきではないでしょうか。
放出についての詳細なデータが発表されないのは、「詳しく言っても、素人にはわからないだろうから」と、住民を軽視・蔑視して、「ヨウ素の量は、国の定めた基準の約70億分の1」と表現することで、「心配無用、取るに足りない事象だ」との印象を与えようとしているからだと思います。
放射性物質漏洩は最大の不安です。県当局は東京電力に、「絶対あってはならないこと、万が一漏洩が発生した場合には、正確なデータを明らかにすること」を改めて申し入れ、たとえ僅かな量でも漏洩があった場合は、抗議をするか、せめて「遺憾の意」を表明すべきではないでしょうか。
保安院が放射性物質管理の根拠としているICRP(国際放射線防護委員会)は放射線防護の基準として「しきい値無しの直線モデル(LNT モデル)」を採用し、たとえ疫学的に低線量放射線のリスクが証明されていなくても「放射線には絶対に安全であるという量はない」としています。
私は、「健康上問題となるレベル」は、原発稼動のために設けざるを得なかった許容値にしかすぎず、安全を示す値では無いと考えており、柏崎刈羽の人々は「国策・原発」のために、日常的に放射性物質の危険性にさらされ、不安と無念を感じていると思います。
県はこの思いを受け止め、安全・安心確保のため、最大限の努力をはらってください。

回答

今回の件で、排気筒では、ヨウ素133以外は検出されていません。
排気筒で検出されたヨウ素133は、5月19日から5月25日の1週間に蓄積したサンプルから検出されたもので、排出された総量は、最大で約150万ベクレルと評価されています。この量をもとに想定される、発電所の敷地境界における最大の放射能の濃度は、国の定めた基準の約70億分の1であり、このヨウ素から受ける放射線量は、自然界から1年間に受ける放射線量の約30億分の1にあたる、0.0000000007ミリシーベルトと、周辺環境や健康上問題となるレベルよりはるかに小さいものであったことから、新潟県原子力発電所周辺環境監視評価会議委員の意見も踏まえ、安全上問題となる事象ではないと判断しています。
放射能や放射線については、県民の皆様の不安に応えるためにも、正確なデータを公表するとともに、県民の皆様に分かりやすい表現で公表するよう努めてまいります。
なお、ご質問のICRPのLNT モデルは、広島、長崎の被爆者に対する統計調査などにより、線量が1000ミリシーベルト増加すると発ガンにより死亡する確率が約5%増加するという比例関係が推定されたことから、原子力と放射線の利用を管理する上では慎重な立場を採用するという考えに基づき、疫学的に実証が難しい極めて低い線量についても比例関係が成り立つとしたもので、日本の規制もこの勧告に準じています。
このため、原子力発電所に起因する従業員や公衆の被ばくは、定められた限度以下であってかつ合理的に達成可能な限りの低い水準に保つことが求められています。


7号機県民説明会についてのご質問と回答のページに戻る

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ