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Q4-5 トリチウムの観測について
ご質問
ヨウ素の漏れについては、「周辺環境や健康上問題となるレベルよりはるかに小さいものであったことから、安全性に大きな影響を与える事象ではないと判断する」とありますが、原子炉の起動を認めたことによって、トリチウムが無制限に放出されているのではないですか。平成18年のデータでは、7号機排気塔から年間5千600億ベクレル放出されていました。
新潟県放射線監視センターはトリチウムの大気中の濃度調査を行い、「冬季の刈羽局の濃度が高くなった要因として,排気筒有効高さが低い6、7号機の影響を受けた可能性があることが分かった」(監視センター年報第5巻2007)と結論付けており、バックグランドに発電所に起因するトリチウムの影響が加算されていることを示しています。
技術委員会は、トリチウムの観測体制の見直しを議論すべきではないのですか。
回答
トリチウムは人体で濃縮することがないこともあり、人の被ばく影響は線量限度や線量目標値に対して無視できるほどに小さいものですが、柏崎刈羽原子力発電所では放出される気体状のトリチウム量を測定しています。
この測定結果については、放射線の専門家などで構成する、新潟県原子力発電所周辺環境監視評価会議で確認していただき、周辺環境への影響がないと評価されています。このことについて、今後とも、県民の皆様に分かりやすくお伝えしてまいりたいと思います。