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柏崎刈羽原子力発電所1号機の原子炉給水ポンプの弁不具合について技術委員会委員からコメントをいただきました
原子炉起動操作の準備を進めていた柏崎刈羽原子力発電所1号機については、現在、不具合が疑われる原子炉給水ポンプの弁の詳細点検を進めているところとの連絡を東京電力から受けています。
不具合が疑われている弁は、別紙の系統概略図中の「原子炉給水ポンプバイパス弁」と「タービン駆動原子炉給水ポンプ吐出弁」のうち1台で、配管内の水の流れを完全に止め切れていない可能性があることから詳細点検を行うとのことです。
このうち、「原子炉給水ポンプバイパス弁」は原子炉を停止して点検する際のみに一時的に使用するもので、また、「タービン駆動原子炉給水ポンプ吐出弁」は原子炉の運転を再開すれば全開にして使用するため、今回問題となっている水を止める機能は、原子炉起動直前の準備段階にのみ問題となるものとのことです。
今回の事象について、県技術委員会、設備・耐震小委員会委員長の北村正晴東北大学名誉教授にご確認をお願いしたところ、
「今回の事象については、それ自体が原子炉運転の安全上重大な脅威とは今のところ考えていない。しかしながら、止水確保のための通常の調整、補修を行うだけでなく、長期停止していたことの影響等も含め、分解点検等によりしっかりと原因究明を行ってほしい。」
とのコメントをいただきました。これを踏まえ、県から、東京電力に対し、当該弁の詳細点検などにより原因究明をしっかり行い、原子炉起動に向けた安全性が確保されているのか、一つ一つ慎重に確認して作業を進めるよう改めて求めました。
1号機の試運転が開始されることから、県では当分の間、その状況と発電所周辺のモニタリング結果等について、次の区分によりお知らせして参ります。
- 定時情報
毎日9時の放射線観測データと前日の試運転実施状況、当日の予定等を、10時を目途にお知らせします。 - 節目節目の情報
出力上昇時など、試運転の節目節目に情報を提供します。 - 不適合に関する情報
試運転中に発生した不適合などについてお知らせします。 - 緊急情報
法で定める緊急な案件が発生した場合や放射線モニタリングで異常値を検出したような場合は、直ちにお知らせします。
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