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議題
柏崎刈羽原子力発電所7号機において、本年9月10日、高感度オフガスモニタの指示値が上昇し、漏えい燃料が発生したと判断された事象について、東京電力から、原因の調査結果及び今後の対応等について報告がありました。
委員の皆さまは、以下の資料をご覧いただき、ご意見等がありましたらお寄せ願います。
東京電力の報告書(平成22年10月5日)[PDFファイル/1.42MB]
委員意見
委員 |
ご意見等 |
鈴木座長
(10月13日) |
調査状況
今回の事象は、高感度オフガスモニターの指示値や炉水中のヨウ素濃度の変動、その後に東京電力が行った出力抑制法による調査などから、昨年も発生した燃料被覆管に微小な貫通孔が生じたことによる核分裂生成物の放出によるものであり、出力抑制法実施後の各パラメーターの値は、現時点において平常値又は十分低い値で安定しており、漏えいが生じた燃料の位置特定と出力抑制が適切に行われたものと思われる。
推定原因
漏えい燃料発生の原因は、現時点では特定できないが、これまでの調査結果や過去の漏えい燃料調査から、昨年の事例同様、設計・製造時の要因や中越沖地震による影響ではなく、原子炉内に混入した異物に起因する偶発事象(異物フレッティング)の可能性が高いとする東京電力の判断には合理性があるものと考える。
今後の対応
- 現時点において、炉水中のヨウ素濃度は平常値の範囲内であり、また、高感度オフガスモニター指示値は漏えい前に比べて上昇してはいるものの十分低い値で安定している。漏えいした核分裂生成物も、気体廃棄物処理系で十分減衰処理が行われた結果、排気筒モニタに有意な変動は見られず、周辺への影響はないものと評価できる。
- 東京電力は、今後、出力抑制が適切に行われていることを監視しながら運転を継続することとしているが、昨年12月に技術委員会でも確認したとおり、引き続き高感度オフガスモニター指示値等を適切に監視することで十分安全に運転を継続できるものと考える。
- 東京電力には、今後も安全第一に、外部への影響がないよう放射線の監視を強化して慎重に運転を行うとともに、原子炉停止後漏えい燃料の調査をしっかり行ってもらいたい。
- また、同様の漏えい燃料発生を防止する抜本的対策として、今回東京電力が表明した異物混入防止フィルターの改善には、是非積極的に取り組んでもらいたい。
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<外部リンク>
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