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平成10年12月定例会(第23号発議案)
平成10年12月定例会で上程された発議案
北陸地方建設局の機能存続に関する意見書
北陸地方建設局の機能存続に関する意見書
現在、政府において中央省庁等改革による新たな体制づくりが検討されているが、北陸地方は、日本海と背後の脊梁山脈に囲まれ、世界有数の豪雪や急峻で脆弱な地形・地質による雪害や降雨災害が多発するとともに、生活・産業の基盤である社会資本の整備も遅れている実情にある。
こうした中で、北陸地方特有の自然条件等を踏まえた総合的な社会資本整備戦略の展開、広域的・根幹的施設の整備・管理、自然災害時における対応などに関し、国のブロック機関として中心的な役割を果たしている北陸地方建設局の現在の機能については、今後ともそれに期待するところが極めて大である。
加えて、北陸地方においては、日本海国土軸や環日本海交流圏の形成等21世紀に向けた重要な国土政策・地域政策の展開を控えており、これと整合のとれた社会資本の整備推進のための国のブロック機関を北陸地方に存置することは、極めて大きな意義を持つものである。
よって、政府におかれては、国土交通省の地方支分部局の設置に当たり、現在の北陸地方建設局が果たしている地域に即した機能を、引き続き存続させるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成10年12月3日
新潟県議会議長 三富 佳一
内閣総理大臣 小渕 恵三 様
大蔵大臣 宮澤 喜一 様
建設大臣 関谷 勝嗣 様
総務庁長官 太田 誠一 様