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平成12年12月定例会(第15号発議案)
平成12年12月定例会で上程された発議案
輸入野菜等の増加に対する緊急輸入制限措置の発動に関する意見書
輸入野菜等の増加に対する緊急輸入制限措置の発動に関する意見書
我が国では、食料自給率の向上に向け、行政、関係機関・団体を挙げて取り組んでいる。
しかしながら、WTO体制下における規制緩和などにより農産物の輸入が急増し、野菜、菌茸等の価格が長期低迷しており、このまま放置すれば農家経営は悪化をたどり、生産意欲の減退から食料自給率がさらに低下することが予想される。
本県では、農業経営の安定と発展のため、園芸品目を取り入れた複合営農を推進してきたが価格低下による収益の悪化は、今後の農業振興への悪影響を及ぼすどころか農業・農村の崩壊にもつながりかねない。
よって国会並びに政府におかれては、WTOで認められている「一般セーフガード」の発動により、現行の無秩序な輸入の抑制を行い、園芸農家の再生産が可能な価格対策を講ずるべきである。
また、野菜等の特性を踏まえて、輸入急増等の事態に機動的・効果的に対応できるよう、WTO交渉において強く主張すべきである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成12年12月6日
新潟県議会議長 高橋 正
衆議院議長 綿貫 民輔 様
参議院議長 井上 裕 様
内閣総理大臣 森 喜朗 様
外務大臣 河野 洋平 様
大蔵大臣 宮澤 喜一 様
農林水産大臣 谷津 義男 様
通商産業大臣 平沼 赳夫 様