本文
平成12年12月定例会(第20号発議案)
平成12年12月定例会で上程された発議案
繊維製品の秩序ある輸入を求める意見書
繊維製品の秩序ある輸入を求める意見書
我が国の繊維産業は、国民の生活に欠かせない衣料品等の生産、供給を通して各地域経済において重要な役割を担ってきたところである。
しかしながら、近年、中国をはじめとして東南アジア諸国から繊維製品の輸入が急増し、例えば、ニット外衣全体では我が国の市場供給量の85.4%であり、このうち、セーター類では実に94.3%が輸入製品で占められている。
この影響等を受け、本県のニット業においては10年前に比べ製品出荷額、企業数及び従業員数のいずれも4割もの削減等を余儀なくされ、地場の基幹的役割である繊維業界では更なる生産規模縮小が危惧されている。
このような状況下にあって、業界においては市場経済の変化に対応するため、斬新なデザインや新商品の開発に積極的に取り組み、新たな振興を図ろうとしているが、激増する輸入製品への対応には、もはや限界を超えたものがある。
よって国会並びに政府におかれては、輸入規制等を含めた繊維セーフガードの発動をはじめ、繊維産業の振興策を早急に講ずるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成12年12月22日
新潟県議会議長 高橋 正
衆議院議長 綿貫 民輔 様
参議院議長 井上 裕 様
内閣総理大臣 森 喜朗 様
外務大臣 河野 洋平 様
大蔵大臣 宮澤 喜一 様
通商産業大臣 平沼 赳夫 様