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平成13年12月定例会(第35号発議案)
平成13年12月定例会で上程された発議案
2002年ワールドカップサッカー大会における警備体制等の強化に関する意見書
2002年ワールドカップサッカー大会における警備体制等の強化に関する意見書
来年5月末から日韓共同で開催されるワールドカップサッカー大会は、開会まであと160日余りとなったが、本大会がアジア地域で行われる最初の大会となることから、盛況のうちに無事終了されることが期待されている。
先に、韓国で行われた組合せ抽選会の結果、新潟スタジアムでは、我が国での開幕戦となる6月1日にアイルランドとカメルーン戦が、また、3日にはクロアチアとメキシコ、更に15日の決勝トーナメント戦では強豪国同士の対戦が予想されており、県民を挙げて万全の受入体制整備に取り組んでいるところである。
しかしながら、警察庁の発表では、去る9月のアメリカにおける同時多発テロ事件に関連して、アフガニスタンに対する報復軍事行動を支持する我が国も、テロの標的となる可能性を否定できないとしており、特に、来年のワールドカップサッカー大会のような国際スポーツ大会には、全世界の注目が集まることから、国際テロリスト等が自らの主張や行動をアピールする絶好の機会になるとして警戒を呼び掛けている。
また、国内外から約135万人もの来訪者があると予想されていることから、前回のフランス大会でも問題となった、いわゆるフーリガン対策や、熱狂した対戦国サポーター同士のトラブルに備えての警備体制の強化も大きな課題となっている。
よって国会並びに政府におかれては、ワールドカップサッカー大会の開催に向けて、出入国管理体制の強化をはじめ、会場周辺の警備人員確保、警備資機材の充実及びこれらに伴う予算の確保についても万全を期されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成13年12月21日
新潟県議会議長 東山 英機
衆議院議長 綿貫 民輔 様
参議院議長 井上 裕 様
内閣総理大臣 小泉 純一郎 様
総務大臣 片山 虎之助 様
法務大臣 森山 眞弓 様
外務大臣 田中 眞紀子 様
財務大臣 塩川 正十郎 様
国土交通大臣 扇 千景 様
国家公安委員会委員長 村井 仁 様
警察庁長官 田中 節夫 様