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「新潟県看護職員需給見通し」を作成しました
本県の看護職員の安定的な確保と質の向上の推進のための基礎資料として、「新潟県看護職員需給見通し」を作成しました。
需給見通しの概要
・ 令和7年(2025年)の需要数に対し、現状の看護職員は大幅に不足しています。 ・ 一方、令和7年(2025年)における看護職員の需給推計の結果、ワークライフバランスの想定によっては、供給数が需要数を上回る場合もあります。 ・ 供給数が需要数を上回る場合であっても、領域(就業場所)別、地域別の偏在があることから、引き続き看護職員の確保、育成に取り組んでいきます。 |
1 作成の趣旨
本県の看護職員の安定的な確保と質の向上の推進のための基礎資料として作成するものです。
2 看護職員の需給推計(令和7年(2025年))の概要
〇 ワークライフバランスの充実度合いによるシナリオごとに推計した令和7年(2025年)の需要数と、平成30年の就業者数とを比較すると、いずれのシナリオでも需要数に対し大幅に不足している状況です。
(実人員、単位:人)
平成30年の 就業者数 A |
需要推計 B |
平成30年の就業者数と 令和7年(2025年)の需要数の差 A-B |
|
---|---|---|---|
30,294 |
シナリオ1 | 33,136 | ▲2,842 |
シナリオ2 | 33,433 | ▲3,139 | |
シナリオ3 | 35,586 | ▲5,292 |
※ シナリオ1:超過勤務10時間以内/月、有給休暇取得日数5日以上/年
シナリオ2:超過勤務10時間以内/月、有給休暇取得日数10日以上/年(現状に近い想定)
シナリオ3:超過勤務0時間/月、有給休暇取得日数20日以上/年
○ 一方、令和7年(2025年)における需要推計と供給推計を比較すると、県全体ではシナリオ1、シナリオ2では供給数が需要数を上回ると推計されますが、シナリオ3では不足が見込まれます。
(実人員 単位:人)
供給推計 A |
需要推計 B |
過不足数 A-B |
充足率 A/B |
|
---|---|---|---|---|
34,042 |
シナリオ1 | 33,136 | 906 | 102.7% |
シナリオ2 | 33,433 | 609 | 101.8% | |
シナリオ3 | 35,586 | ▲1,544 | 95.7% |
○ 領域(就業場所)別にみると、訪問看護事業所において平成30年の就業者数(714人)と比較して1,257人増の1,971人(平成30年の2.76倍)と大幅な需要の増が見込まれます。
3 今後の看護職員確保に向けた対策
看護職員の確保に向け、以下の対策に取り組んでいきます。
(1) 領域(就業場所)別、地域別の偏在の解消
○ 訪問看護への就業意欲を高める取組やキャリアに応じた人材育成の体制を整備することで、訪問看護従事者の確保・定着を図ります。
○ 看護職員修学資金制度を活用した就業促進等により、地域偏在の解消に取り組みます。
(2) 県内就業・定着促進、離職防止
○ 看護学生に対する修学資金の貸与、首都圏での就職相談会の開催等により、県内就業の促進を図ります。
○ 病院等で行う研修に対する支援や、研修を受講しやすい環境の整備等により、看護職員の資質向上を図ります。
○ 病院等で行う新人看護職員向け研修や院内保育所の運営支援等により、離職防止を図ります。
(3) 再就業の促進
○ ナースセンターにおける無料職業紹介等により、再就業の促進を図ります。
(4) 看護職員の養成
○ 看護師等学校養成所に対する運営等の支援により、看護職員の養成を図ります。
新潟県看護職員需給見通し
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