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2本のサイフォンでつなぐ~大熊川サイフォン~

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0221636 更新日:2019年9月3日更新

 

大熊川サイフォン大熊川サイフォン風景

 大熊川サイフォンは、中江用水開削当時、大熊川の川水を取り入れるような平面交差の仕組みになっていました。
 この大熊川は、土砂のために川底が高くなり、その土砂を排除するために莫大な費用がかかっていました。この平面交差の悩みを解消するには、サイフォン以外に方法がないとして、板倉発電所建設の補償工事として昭和12年から14年(1937~1939)にサイフォンに改造されました。その後、国営事業で用水路の工事が完成したのにも関わらず、このサイフォンだけは昔のままでした。

 

 

大熊川大熊川サイフォン風景


 サイフォンの改修なくして国営工事の竣工はないとして、強力に陳情し、昭和59年(1984)4月に大熊川河川整備補償工事として、1億3千万円の巨費をもって完工しました。
 しかし竣工したサイフォンは組合員の期待に反し、必要とする水量が得られなかったため、もう1本のサイフォンの新設に向け県に強力な陳情をしました。その結果、新大熊川サイフォンが昭和60年(1985)4月、1億円の事業費をもって完成しました。この2本のサイフォンのおかげで、約2,400ヘクタールの美田は永遠に水不足から開放されました。

 

 

 

学習会農業用水利施設現地学習会

 現在は小学生や地域住民を対象とした「農業用水利施設現地学習会」の見学コースのひとつでもあり、地域農業に対して重要な役割を果たしているとともに地域住民との関わりも深い施設となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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