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洪水被害にあいながらも~関川頭首工~

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0219949 更新日:2019年10月18日更新
 関川頭首工(妙高市広島)は一級河川関川にある、灌漑のための取水施設です。その歴史は江戸後期にまでさかのぼり、高田下小町の塚田五郎右衛門が開削しました。もとは取水口に木杭を使った簡易な構造の堰で、草堰と呼ばれるものでした。取水口は変更を重ね現在の位置となっています。
 また、関川は暴れ川となり住民を悩ませていました。関川頭首工は昭和11年(1936)、昭和39年(1964)に被害を受け、その都度改修が行われてきました。
関川頭首工風景
 現在の頭首工は平成7年の7月11日水害後に建設された施設です。新潟県の関川災害復旧事業により平成8年から平成12年にかけて改修されました。農業用水の取水堰として頭首工が完備されただけでなく、魚道も合わせて設置されたことで、魚類など水生生物に良好な生育環境を与えています。これは農・水産業に欠かすことのできない「関川の恵み」といえます。
 現在は小学生や地域住民を対象とした「農業用水利施設現地学習会」の見学コースのひとつでもあり、地域農業に対して重要な役割を果たしているとともに、地域住民との関わりも深い施設となっています。
農業用水利施設現地学習会
 この関川頭首工で取水された稲荷中江用水は、上越市木島から直江津地区の石橋まで約15キロメートルの間を流下しています。約450ヘクタールの水田に用水を届け、上越地区のおいしいお米の源となっています。
農業水利施設現地学習会
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