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上越地域振興局 地域整備部 河川・ダム・海岸事業
保倉川とその支川の改修
保倉川流域平面図
保倉川とその支川では、平成7年7月洪水から23年が経過していますが、いまだに浸水被害が発生し、治水安全度が関川本川に比べて著しく低い状況にあります。現在、保倉川、戸野目川、潟川、飯田川、桑曽根川、柿野川で平成7年7月洪水に相当する規模の洪水を安全に流下させることを目標に改修中です。
飯田川改修状況
桑曽根川改修状況
儀明川ダム建設
上越市高田地区の中心市街地を流れる儀明川は、昭和40年、44年洪水等で大きな被害を受けて、河道改修を進めてきましたが、市街地で河幅を広げるなどの対策が困難なため、ダムによって洪水を一時的に貯めて、浸水被害の防止、軽減を図るための事業を進めています。
また、流水の正常な機能の維持(渇水に対して河川の維持流量の確保やかんがい用水などの安定的な供給及び克雪用水の確保)を図ることも目的としています。
ダム建設予定地の状況
ダム建設予定位置図
河川とダムの維持管理
青田川の河床掘削の状況
洪水を安全に流下させるため、河床掘削、除草、伐木などの河川維持管理に努めています。また、当地域整備部では、「正善寺ダム」「柿崎川ダム」の管理もしており、洪水調節と共に水道用水などの供給を支援しています。
「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の実施状況【河川事業】はこちら
治水のソフト対策として、河川が氾濫した場合に想定される浸水想定区域図を作成して市へ提供しており、市がハザードマップを作成して市民に周知することにより、緊急時における安全な避難及び水防等の防災活動に役立てられています。
上空から見た正善寺ダム
上空から見た柿崎川ダム
海岸の整備と保全
管内の砂浜海岸は、冬期風浪や海岸への供給土砂量の減少などにより、海岸侵食が進行しています。近年、特に大潟海岸から柿崎海岸では、海岸保全施設や背後地に被害が発生し、海岸災害復旧事業が実施されています。
柿崎海岸竹鼻地区海岸では、平成18年度から侵食対策事業による人工リーフ(L=180m、W=40m 3基)の建設に着手し、平成29年度に完了しました。整備完了後、建設当初と比較すると汀線が約12m前進していることから、人工リーフの効果が見受けられます。
柿崎海岸直海浜地区海岸では、国土交通省高田河川国道事務所と協力し、一級河川関川河口部の浚渫砂を利用して養浜を行い、海岸侵食の防止と海浜の安定を図っています。
竹鼻地区海岸の人工リーフ
直海浜地区海岸の養浜
災害復旧事業
令和元年10月12日から13日にかけて台風第19号の接近により記録的な大雨となり、12日19時50分に県内初となる上越市・妙高市で大雨特別警報が発表されました。また、この台風により一級河川矢代川(上越市西田中地内)で堤防が決壊するなど、当地域整備部内で114箇所の河川災害が発生しました。
堤防決壊箇所は応急復旧工事を行い、被害の拡大を防ぐとともに迅速に災害復旧工事を行い安心・安全の確保に努めています。
台風19号により被災した箇所の工事完了状況【河川事業】はこちら
矢代川堤防決壊時の状況
応急復旧工事(大型土のうの設置)の状況
復旧後の状況