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グリーン購入とは
私たちが築いてきた豊かで便利な社会は、地球温暖化、森林破壊、資源の枯渇、大気汚染、ごみ問題など、深刻な問題を引き起こしています。
地球市民として、このかけがえのない地球を、美しく豊かな環境として将来に残して行くために、いま私たちにできること。そのひとつの有効な方法がグリーン購入です。
グリーン購入とは
グリーン購入とは、製品やサービスを購入する際に、購入の必要性を十分に考慮し、品質や価格だけではなく、環境のことを考え、環境負荷ができるだけ小さいものを、環境負荷の低減に努める事業者から購入することです。
どのような企業や行政機関、家庭でも、何らかの製品やサービスを購入して、事業運営や施策を進め、また消費生活を営んでいます。その購入にあたって、価格や品質などに加えて、環境への負荷ができるだけ少ないものを優先的に選択するグリーン購入は、誰でも身近に、今すぐ取り組める地球環境保全の取組なのです。
グリーン購入が普及すれば、環境配慮型製品のマーケットが広がり、企業に環境への負荷が少ない製品の開発や販売を促すことになります。他にも、資源の循環、二酸化炭素排出量の削減、有害物質による環境汚染防止など、様々な分野での効果が期待できます。
社会全体でグリーン購入に取り組むことで、環境負荷を低減し、持続的発展が可能な社会を実現することができます。
グリーン購入基本原則
原則1 | 必要性の考慮 |
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原則2 | 製品・サービスのライフサイクルの考慮 |
原則3 | 事業者の取組の考慮 |
原則4 | 環境情報の入手・活用 |
環境配慮型製品ってなあに?
みなさんは、商品やサービスを購入するときに、それが省資源、省エネを考慮した、環境配慮型製品であるかをチェックしていますか。環境配慮型製品は、様々な分野、品目で作られていて、私たちのまわりにもたくさんあります。たとえば、以下のようなものです。
紙
日常生活で欠かすことのできないトイレットペーパーやティッシュペーパーは、使用後に二度と再生できないものですから、古紙を100%使った再生紙を使用することが望まれます。
文具
地球にやさしい材質で作られた文具は、商品全体や部品を何度でもリサイクルすることができます。また、ボールペンのインクやのりなどのように詰め替えや補充ができる文具もたくさんあります。
家電製品
みなさんの家庭の家電製品は省エネタイプですか?エネルギー消費量が多い家電は、CO2の排出量も多く、地球温暖化の原因となっています。消費電力が少ないエアコン、ノンフロン冷蔵庫、使う水の量が少ない洗濯機など、環境にやさしい製品を選びましょう。
ホテル・旅館のサービス
旅先の宿泊先を選ぶときは、地球にやさしい「もてなし」をしていることも大切なポイントです。タオル類の取り替えを希望するか尋ねる表示があるか、客室のアメニティグッズは少なくしたり、二重包装をなくしているか、チェックして見ましょう。
また、皆さんの周りには、環境に配慮していることを示すマーク(環境ラベル)のついた製品がたくさん見られます。環境配慮型製品かどうかを判断するには、環境ラベルを参考にしましょう。
環境ラベルの一例
商品やサービスを購入する際は、環境配慮型製品を選ぶよう心がけましょう。環境配慮型製品について、詳しくは以下のリンクをご覧ください。
- 環境ラベル等データベース(環境省)<外部リンク>
- グリーン購入法.net(環境省)<外部リンク>
- グリーン購入ネットワーク<外部リンク>
- グリーンステーション・プラス(グリーン購入のためのサイト)<外部リンク>
グリーンコンシューマーになろう!
みなさんは、日常生活の中で、どれだけ環境のことを考えて生活をしていますか。グリーン購入とは、購入の必要性を十分に考え、できるだけ環境への負荷の少ない商品やサービスを購入すること。そして、普段の買い物でグリーン購入を実践する人は、グリーンコンシューマーといいます。
何かを購入しようとする時、本当に買う必要があるのかをもう一度考えてみましょう。修理やレンタルなどを利用すれば購入量が減り、廃棄物も減ります。どうしても購入が必要な時は、環境に配慮した製品を環境負荷の低減に取り組んでいる事業者から優先的に購入しましょう。ほんの少し気を配るだけで、グリーン購入ができます。
私たち一人ひとりがグリーン購入を実践し、グリーンコンシューマーとなることで、環境配慮型の商品マーケットが拡大し、環境負荷の少ない商品開発を促すことになります。それにより、将来にわたって持続可能な循環型社会をつくることが可能となるのです。
グリーン購入は、地球環境を守る大きな力です。あなたも今日からグリーンコンシューマーにチャレンジしましょう。