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令和4年6月の大気中のトリクロロエチレン濃度が基準値を超過しました。今回の結果をもって直ちに健康に影響が出るものではありません。県は環境基準(4月から3月の年平均値)達成に向けて取組を進めます。

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0502850 更新日:2022年6月30日更新

 県では、昨年度に引き続き県央地域の3地点で、大気中のトリクロロエチレンのモニタリング調査を毎月実施しています。
 6月の調査の結果、2地点でトリクロロエチレン濃度が基準値注1を超えて検出されました。
 昨年度は、この2地点を含めた全3地点で環境基準注2を達成しており注3、また、今回の結果をもって直ちに健康に影響が出るものではありません。
 県では、引き続き調査を行うとともに、以下の取組を進めます。

    注1): 環境基準注2として設定されている値であり、4月から3月の年平均値(12回)と比較して評価するもの
    注2): 人の健康を守るために維持されることが望ましい基準であり、国が定める行政上の政策目標
    注3): 令和4年4月19日報道発表

1 調査結果の概要

調査地点 試料採取日 トリクロロエチレン濃度 基準値 天候注4 主風向注5
燕市燕 6月20日~6月21日 260 μg/㎥ 130 μg/㎥ 曇り -曇り 南南西
燕市蔵関 150 μg/㎥

    注4):天候欄は左側に採取容器の設置時、右側に回収時の天候を記載
    注5):試料採取日に燕測定局で観測した風向のうち、最も頻度が多い風向を記載

2 県の取組

 ○ ガイドライン注6 及び国や市の支援制度の周知を継続していきます。​
 ○ 立入検査を継続し、事業者に対して排出抑制に関する指導、助言を行います。​
 ○ 今年度も事業者向けの排出抑制セミナーを開催予定です。​
 ○ 検証委員会注7)での意見を踏まえ、事業規模に応じた取組メニューの設定やアドバイザー制度の充実、取
         組実績を評価する仕組みなどを検討していきます。

    注6):「トリクロロエチレンの排出抑制に向けた自主的取組ガイドライン」。県が事業者向けに、比較的取り組みやすい排出抑
                        制対策などをまとめたもの
    注7):「トリクロロエチレン排出抑制効果検証委員会」。令和元年度から進めてきた取組の効果等を有識者により検証・評価す
                       る委員会。令和3年度に開催

【参考】
トリクロロエチレン

  • 健康への影響:中枢神経への障害、肝臓腎臓への障害、呼吸機能低下を及ぼすと言われている。また、腎臓がんのリスクが増加すると言われている。
  • 用 途:金属加工部品の脱脂等

新潟県報道資料 [PDFファイル/114KB]

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