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令和4年度の県央地域における大気中のトリクロロエチレン濃度が環境基準(4月から3月の年平均値)を達成しました。
県では、県央地域の大気中のトリクロロエチレン濃度が全国と比較して高いことから、令和元年度からモニタリング調査を行っています。
令和5年3月の調査の結果、3地点中1地点でトリクロロエチレン濃度が基準値注1を超えて検出されました。
各地点の令和4年度の測定値が出揃い、年平均値をみると、昨年度に引き続き、いずれも環境基準注2を達成していることを確認しました。
依然、高い値が検出された月もあることから、令和5年度においてモニタリングを継続するとともに、事業者の自主的取組をより促進していきます。
注1): 環境基準注2として設定されている値であり、4月から3月の年平均値(12回)と比較して評価するもの
注2): 人の健康を守るために維持されることが望ましい基準であり、国が定める行政上の政策目標。トリクロロエチレンの場
合、4月から3月の年平均値(12回)と比較して評価するもの
1 調査結果(各月の測定結果は別紙参照)
(1) 令和5年3月の結果概要
調査地点 | 試料採取日 | トリクロロエチレン濃度 | 基準値 | 天候注4 | 主風向注5 |
燕市燕 | 3月6日~3月7日 (24時間連続採取) |
200μg/m3 | 130μg/m3 | 晴-晴 | 南 |
注3):天候欄は左側に採取容器の設置時、右側に回収時の天候を記載
注4):試料採取日に燕測定局で観測した風向のうち、最も頻度が多い風向を記載
調査地点 | 年平均値(μg/m3) | 環境基準 |
---|---|---|
燕市燕 | 96 | 年平均値が 130μg/m3以下であること |
燕市殿島 | 26 | |
燕市蔵関 | 66 |
2 県の取組
○ ガイドライン注5 及び国や市の支援制度の事業者への周知
○ 立入検査を継続し、事業者に対して排出抑制に関する指導、助言
○ 事業者向けの排出抑制セミナーの開催
○ 事業規模に応じた取組メニューの設定やアドバイザー制度の充実、取組実績を評価する仕組み作りと、事
業者への周知
注5):「トリクロロエチレンの排出抑制に向けた自主的取組ガイドライン」。県が事業者向けに、比較的取り組みやすい排出抑
制対策などをまとめたもの
【参考】
トリクロロエチレン
- 健康への影響:中枢神経への障害、肝臓腎臓への障害、呼吸機能低下を及ぼすと言われている。また、腎臓がんのリスクが増加すると言われている。
- 用 途:金属加工部品の脱脂等
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