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蚊媒介感染症に注意しましょう

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0379213 更新日:2023年1月25日更新

媒介感染症について

 ウイルスに感染した蚊に刺されると、デング熱・チクングニア熱・ジカウイルス感染症・日本脳炎などの感染症にかかる可能性があります。
 日本脳炎は主にコガタアカイエカ、それ以外の感染症は、ネッタイシマカとヒトスジシマカの2種類の蚊より媒介されます。日本にはネッタイシマカは生息していませんので、ヒトスジシマカにより媒介されます。日本におけるヒトスジシマカの活動は主に5月中旬から10月下旬に見られ、蚊に刺されないように注意が必要です。
 ヒト(患者)― 蚊 ―ヒト という経路で蚊を媒介して感染しますので、ヒトからヒトに直接感染することはありません。

蚊媒介性疾患の主なもの

○デング熱

 平成26年には、69年ぶりに国内感染例が報告されたところですが、令和元年にも発生が確認されました。
 国外においてはアフリカ、東南・南アジア、中央・南アメリカ、オセアニア/太平洋洲で患者が確認されています。
 潜伏期間は2~15日で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹等を伴って発症します。
 まれに重症化して、出血やショック症状を呈するデング出血熱に移行することがあります。

○チクングニア熱

 これまで国内感染例は報告されていませんが、世界的に流行が拡大しており、日本においては国外感染例が確認されています。
 潜伏期間は2~12日で、発熱、関節痛等を伴って発症します。

○ジカウイルス感染症

 これまで国内感染例は報告されていませんが、中南米を中心に多数報告され、日本においては国外感染例が確認されています。
 潜伏期間は2~7日で、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛などを伴って発症します。
 妊娠中の女性が感染すると、胎児に感染する可能性が指摘されており、特に注意が必要です。

○日本脳炎

 東アジア・南アジアにかけて広く分布しており、国内でも感染例が報告されています。
 潜伏期間は6~16日で、数日間の高い発熱(38~40℃あるいはそれ以上)、頭痛、悪心、嘔吐、めまいなどを伴って発症します。小児では、腹痛、下痢を伴うことも多いです。
 意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあり(死亡率は20〜40%)、幼少児や老人では死亡の危険は大きいため、注意が必要です。
 なお、日本脳炎は予防接種があり、予防接種法の定期接種に位置付けられています。標準的には、3歳から接種を開始しますので、主治医と相談の上、早めに受けるようにしましょう。

予防方法

○特異的な治療法はなく、対症療法が主体となります。
○現在のところ、有効な抗ウイルス薬はありません。
○蚊との接触を避け、刺されないようにすることが重要です。特に、流行国に滞在する場合には注意が必要です。
 <接触を避ける方法>
 ・長袖、長ズボンを着用するなど、屋外の作業において、肌の露出をなるべく避ける。
 ・明るい色の服を着る。
 ・虫よけ剤等を使用し、蚊を寄せ付けないようする。
 ・室内の蚊の駆除を心掛ける。
○蚊の幼虫の発生源を作らないように注意してください。蚊は、廃タイヤの中や水桶等の人工的な環境下においても発生します。

参考:県内発生状況(令和3年7月11日現在 ※新潟市を含みます。)

  デング熱 チクングニア熱 ジカウイルス感染症 日本脳炎
海外感染例 国内感染例 海外感染例 国内感染例 海外感染例 国内感染例
平成26年 なし 3人 なし なし なし なし なし
平成27年 2人 なし なし なし なし なし なし
平成28年 4人 なし なし なし なし なし なし
平成29年 1人 なし なし なし なし なし なし
平成30年 5人 なし なし なし なし なし なし
平成31年
(令和元年)
3人 2人 なし なし なし なし なし
令和2年 なし なし なし なし なし なし なし
令和3年 なし なし なし なし なし なし なし

<平成26年、平成31年に届出があったデング熱の国内感染症例の概要について>

 すべて、県外で蚊に刺されたことによる発症であり、県内で蚊に刺されて発症した事例はこれまでありません。

関連リンク

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