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麻しん(はしか)に注意しましょう!
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。
現在、海外における流行が報告されており、今般、国内においても、海外からの輸入症例を契機とした感染伝播事例が報告されています。
今後、輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。
発生状況
麻しん(はしか)の発生状況(感染症発生動向調査(IDWR):国立感染症研究所)<外部リンク>
新潟県内の患者発生状況(人)
平成 28年 |
平成 29年 |
平成 30年 |
平成31年 /令和元年 |
令和 2年 |
令和 3年 |
令和 4年 |
令和 5年 |
令和 6年 |
|
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新潟県 ※新潟市を含む |
0 | 3 | 0 |
2 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(参考) 全国 |
165 | 189 | 282 | 744 | 10 | 6 | 6 | 28 | 2 |
(令和6年2月25日現在)
麻しんとは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
- ヒトからヒトへ感染が伝播し、感染力が極めて強く、空気感染、飛沫感染、接触感染で容易に広まります。
- 免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、また、一度感染して発症すると、一生免疫が持続すると言われています。
- 感染すると10日程度の潜伏期の後、38℃台の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
- 2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが現れます。
- 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
厚生労働省ホームページ「麻しんについて」<外部リンク>
国立感染症研究所ホームページ「麻疹とは」<外部リンク>
県民の皆様へのお願い
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
- 麻しんの予防には、予防接種が最も有効であり、十分な効果を期待するためには2回の接種が必要です。
- 定期予防接種の対象者の方は、対象年齢になったら、早めに接種しましょう。
- 発熱、発しんなどの麻しんを疑う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に電話連絡の上、指示に従って受診してください。
<定期接種の対象年齢>
第1期:1歳以上2歳未満(生後12月から生後24月に至る間にある方)
第2期:5歳以上7歳未満で、小学校就学前の1年間
※新型コロナウイルス感染症の流行に伴い 、規定の接種時期に定期接種を行えず接種を延期されていた方が、その後(規定の接種時期ではない時期)に接種を行った場合についても、定期接種として取り扱われ得ます。お住まいの市町村にお問い合わせください。
<任意接種について>
定期接種の対象でない方が予防接種を希望される場合は、ご希望の医療機関に、麻しんの予防接種(MRワクチン等)が可能かお問い合わせください。
<参考 リーフレット>
海外渡航に際して、麻しんについて注意すべきこと
海外渡航や国内流行地に滞在を予定している方で「麻しんにかかったことがない」、「2回の予防接種歴が確認できない」、またはどちらも不明な場合は、予防接種を受けることを検討してください。
- 日本を含めたほとんどの先進国では、麻しん対策として麻しんを含むワクチン(主にMMRワクチン:麻しん・ムンプス・風しんの混合ワクチン、国内では主にMRワクチン:麻しん風しん混合ワクチン)の2回接種法がとられています。こうした対策の結果、世界各国では麻しん排除を達成する国が増加しています。
- しかし、海外では、麻しんが多く発生している地域が、いまだに多くあることから、麻しんにかかった(検査で診断された)ことがない方が海外渡航される時には、あらかじめ麻しんの予防接種歴を確認し、麻しんの予防接種を2回受けていない場合、または接種既往が不明の場合には予防接種を受けることを検討してください。
<海外渡航に際しての参考資料>
- 海外における麻しん(はしか)に関する注意喚起(厚生労働省検疫所)<外部リンク>
- 外務省海外安全ホームページ<外部リンク>
- 外務省たびレジ<外部リンク>
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