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災害復旧事業
災害復旧事業の目的
「災害復旧事業」は、災害によって被災した道路や河川、海岸などを原形復旧あるいは従前の効用を回復する施設により公共の福祉を確保することを目的としています。
美しい山河を守る災害復旧基本方針
これまでの災害復旧は、早期復旧を第一目的としたために、施工が速やかにできるコンクリートブロックを多用し画一的な川をつくってきました。
しかし、この画一的で多様性のない川は、水辺から植物や生物を追いやる結果となり、川本来の良好な水辺空間を損なうこととなりました。
これからの災害復旧は、早期復旧による民生の安定を図るとともに、「美しい山河を守る災害復旧基本方針」により、植物や生物など自然環境にも配慮した復旧を行います。
環境に配慮した災害復旧の事例
被災時の状況
洪水により、護岸の基礎周辺の河床が局所洗掘して、根固工及び護岸の変形と一部流失を招いた。
施工時の状況
強い流勢に耐える強固な護岸であり、短期間に集中施工が可能で、多孔質な植生基盤となることからポーラスコンクリート法枠工を導入。
導入後の状況
水衝部は平年の最高水位程度までは寄せ石を行い、それより上部は粘性土による覆土を行っている。植物の育成状況は良い。