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高田発電所【新潟県企業局】
企業局の発電所中で一番大きな落差を有する発電所
施設の紹介
- 高田発電所は、企業局の発電所の中で一番落差の大きい発電所で、昭和43年11月から運転を始め、発電の最大出力は11,500kWです。
- 発電所は、関川(儀明川・沢山川)上流に建設されていて、新潟県村上市坂町にある新潟県発電管理センターから監視・制御しています。
- 取水は、名立・桑取・谷内・ビンゴ沢・中ノ俣・後谷の順に各取水ダムから導水路を経て行われています。また、発電使用後の水は、上越市の上水道として活用されています。
- 隣接して新高田発電所(2,500kW)が設置されていましたが、高田発電所の大規模改修により令和5年11月1日に新高田発電所は廃止されました。(詳しくは「高田発電所の大規模改修を行っています」をご覧ください。)
高田発電所(山腹の水圧鉄管で約200mの落差を得ます)
主な施設
名立取水ダム
高田発電所と新高田発電所が取水している取水ダムです。毎秒4.12立方メートルを取水し、途中4箇所の取水堰からの水とあわせて、約10km離れた後谷調整池まで隧道で導水されます。
名立取水ダム
後谷ダム・後谷調整池
高田発電所と新高田発電所が取水しているダムです。名立川などから取水した水が、最終的にこの調整池に貯められます。
後谷ダム
桑取取水ダム・谷内取水ダム・ビンゴ沢取水ダム・中ノ俣取水ダム
高田発電所と新高田発電所が取水している取水ダムです。名立取水ダムからの水とあわせて、後谷調整池まで隧道で導水されます。
谷内取水ダム
発電所のあゆみ
- 新潟県の南部を流れる名立川などの河川は、水量は豊富ですが、下流部の地質の不良とかんがい用水の利用が少なかったため、ほとんど開発されていませんでした。
- 新潟県は電源開発のため、これらの河川の上流部で流域変更が可能であると判断し、上越市内を流れる関川が工場廃液による汚染で上水(水道用水)としての利用ができないこともあり、昭和40年に名立川や桑取川を水源とした電気・上水の共同開発事業を開始しました。
- 事業は3年に渡り、昭和43年11月に高田発電所が運転を開始しました。
- 設備の老朽化に対応するため、令和5年9月から発電を停止し大規模改修を行っています。詳しくは「高田発電所の大規模改修を行っています」をご覧ください。
高田発電所が取水する名立取水ダム建設(礎石)
主なデータ
発電所の場所 | 新潟県上越市今泉城山 | |
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発電開始 | 昭和43年11月21日 | |
発電所の形式 | ダム水路式(落差を得る方法による分類)・調整池式(運用の方法による分類) | |
出力 | 最大出力 11,500kW | 常時出力 700kW |
使用水量 | 最大使用水量 7.00立方メートル/s | 常時使用水量 0.96立方メートル/s |
有効落差 | 195.50m | |
水系河川名 | 名立川水系名立川・桑取川水系桑取川 | |
管理・運転 | 新潟県発電管理センター(新潟県村上市坂町) |