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上越工業用水道【新潟県企業局】
地盤沈下対策の一環として建設されました
施設の紹介
- 取水・浄水施設は関川の河口から約8km上流に位置し、上越利水事務所が運転・管理を行っていますが、そこで除濁された水が上越臨海地域等の企業に供給されています。
- 給水能力は当初120,000立法メートル/日でしたが、その後、昭和46年度に10,000立法メートル/日の増設を行っており、現在130,000立法メートル/日となっています。
なお、送水管や諸施設の老朽化に伴い、昭和56年度から5カ年計画で施設の改修や送水管等の布設取替えを行い、給水の安定確保に努めています。
上越利水事務所(浄水場)全景
主な施設
取水堰堤・取水口
関川をせき止め、川の水を浄水場へ取り入れるための施設です。
上越工業用水道の取水堰堤
高速凝集沈殿池(アクセレーター)
取水した川の水に薬品を混ぜ、泥を取り除くための池です。上越工業用水道の浄水場では3基設置されています。
上越工業用水道の高速凝集沈殿池
配水池
できた工業用水を貯めておくための池です。
上越工業用水道の配水池
濃縮槽(シックナー)
高速凝集沈殿池で取り除かれた泥の水分を取り出す装置で、シックナーとも呼ばれています。
上越工業用水道の濃縮槽
天日乾燥池
泥を自然乾燥させて土にするところです。乾燥した土は二次乾燥場に運ばれ、貯めておきます。
上越工業用水道の天日乾燥池
工業用水道のあゆみ
- 上越工業用水道は、上越臨海工業地帯の地盤沈下対策の一環として、昭和35年度から3カ年計画で建設し、昭和37年5月から工業用水を給水しています。
- 昭和48年度には汚泥処理施設の建設に着手し、翌年度から機械脱水方式により汚泥処理を行っていましたが、脱水装置の老朽化や維持管理費の節減のため、平成9年度から天日乾燥方式による汚泥処理を行っています。
建設中の高速凝集沈殿池
主なデータ
水系河川名 | 関川 | ||
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取水地点 | 新潟県上越市大字上稲田地先 | ||
給水区域 | 上越臨海工業地帯(上越市の一部) | ||
給水開始 | 昭和37年5月 | ||
給水能力 | 130,000立法メートル/日 | ||
基本契約水量 | 65,146立法メートル/日 | ||
料金 | 基本料金 | 21.30円/立法メートル | |
特定料金 | 27.70円/立法メートル | ||
超過料金 | 42.60円/立法メートル | ||
管理・運転 | 上越利水事務所(新潟県上越市大字寺2) |
〔平成29年11月現在〕