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胎内第四発電所【新潟県企業局】
奥胎内ダム直下にあるダム式の発電所
施設の紹介
- 胎内第四発電所は、新潟県土木部が胎内川総合開発事業の一環として建設を行った奥胎内ダムの落差を利用して、最大出力2,600kWの発電を行う水力発電所です。
- 発電所は、奥胎内ダムより最大で毎秒7立方メートルを取水後、水圧管路で導水し、ダムの直下流右岸側に設ける発電所で発電を行い、発電後の水は胎内川に直接放流しています。
- 発電所は、磐梯朝日国立公園第1種特別地域内にあるため、発電所を完全地下式とし、送電線を地下に埋設するなど環境に配慮して建設を行いました。
- 発電所は無人化されていて、新潟県村上市坂町にある新潟県発電管理センターから監視・制御しています。
奥胎内ダムのイメージ・胎内第四発電所はダム直下右岸地下に設置されています
事業の経緯
- 平成3年1月 河川管理者と基本協定締結
- 平成11年3月 東北電力(株)と基本協定締結
- 平成12年8月 河川管理者と変更協定締結
- 平成13年度 奥胎内ダム本体建設工事発注
- 平成23年度 胎内第四発電所建屋建築開始
- 平成28年度 発電所等に機器設置を開始
- 平成31年4月 営業運転開始
建設のあゆみ
奥胎内ダム建設地点の状況(平成29年12月撮影)
- 奥胎内ダムは、平成15年度からダム本体の仮排水路工事を行い、平成16年度に仮排水路工事を完成しました。転流後、ダム本体の掘削を開始し、掘削完了後の平成22年10月から本体コンクリート打設を開始しました。
- 平成28年に本体コンクリートの打設が終了し、管理棟等のダム管理設備の建設が進められました。
胎内第四発電所建設風景(画像右上の建物)
- 胎内第四発電所の建屋は、平成23年度から建設を開始し、平成27年度に完成しました。(画像は奥胎内ダムからみた胎内第四発電所の建設中の様子です。)
胎内第四発電所機器設置状況
- 平成28年度から、発電所内に水車、発電機等の機器設置を開始しました。(画像は水車発電機の設置中の写真です。平成29年12月撮影)
胎内第四発電所水車発電機据付完了
- 平成30年度に水車発電機等の機器設置が完了し、平成31年4月から営業運転を開始しました。(画像は水車発電機の設置完了後の写真です。平成31年1月撮影)
主なデータ
発電所の場所 | 新潟県胎内市下荒沢 | |
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発電開始 | 平成31年4月1日 | |
発電所の形式 | ダム式(落差を得る方法による分類)・流れ込み式(運用の方法による分類) | |
出力 | 最大出力 2,600kW | 常時出力 260kW |
使用水量 | 最大使用水量 毎秒7.0立法メートル | 常時使用水量 毎秒1.2立法メートル |
有効落差 | 44.60m | |
水系河川名 | 胎内川水系胎内川 | |
管理・運転 | 新潟県発電管理センター(新潟県村上市坂町) |