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ロシア イルクーツク地方との交流
概要
面積 | 774,800平方km(日本の総面積の2倍以上、新潟県の約61倍) | ||
人口 | 240万人(2018年) | ||
州都 | イルクーツク市 人口62万人(2018年) | ||
人口構成 | ロシア人87% ウクライナ人、ベラルーシ人など | ||
主な都市 | イルクーツク市 | ||
人口62万人(2018年)。東シベリアの政治・経済・文化の中心。 | |||
アンガルスク市 | |||
人口23万人(2018年)。チュメニ油田とパイプラインで結ばれ、精油所がある。化学、機械工業が盛ん。 | |||
ブラーツク市 | |||
人口23万人(2018年)。アルミニウムの生産が多く、郊外にブラーツクダムを有する。 |
新潟県との関わり
平成2(1990)年 | ソ連極東地域経済視察団がハバロフスク地方を訪問。同地方執行委員会との間でコミュニケが交わされた。 |
平成5(1993)年 | 「交流協定事業計画」(アクションプラン)を策定・調印 |
平成6(1994)年 | 新潟―イルクーツク線宣伝キャラバン隊受入 |
平成8(1996)年 | 知事を団長とする代表団派遣「友好交流推進に関するコミュニケ」に調印 県費留学生の受入開始 |
平成9(1997)年 | イルクーツク州青少年民族舞踏団来県、県内公演 ゴボーリン・イルクーツク州知事来県 |
平成10(1998)年 | 新潟県青少年代表団イルクーツク州訪問 州内公演、交流会実施 |
平成12(2000)年 | 観光開発促進ミッション派遣 |
平成14(2002)年 | 観光開発促進ミッション派遣 |
平成16(2004)年 | 空路再開ミッション派遣、新潟―イルクーツク空路再開(7月~9月のみ) |
平成18(2006)年 | ティシャニーン・イルクーツク知事来県 経済産業省イルクーツク観光派遣ミッションに参加 |
当県とイルクーツク州は、平成3年6月の定期航空路開設を契機として、航空路利用促進キャラバン隊の受入れなどを中心に交流を行い、平成6年11月に「友好交流促進に関する基本協定」に調印しました。その後平成8年6月に、県知事が同州を訪問し、当時のノジコフ州知事との間で基本協定の具体化に向けて協議を行いコミュニケに調印しました。
これを受けて、平成8年度から県費留学生1名の受入れを行い、平成9年度は、環日本海駅伝競走へのイルクーツクチームの参加、イルクーツク州青少年舞踊団の県内公演など文化・スポーツ交流、平成10年度は、当県の青少年代表団をイルクーツク州に派遣し、公演、文化交流会等を実施しています。また、平成19年2月には経済産業省主催のイルクーツク観光開発ミッションに県職員が参加した。
主な定期交流事業 | |
留学生受入(平成8年度~平成16年度) | |
新潟大学の留学生として、専門科目を研究するとともに、日本の風物文化の理解に努め、両県地方の相互理解と友好善隣関係の促進に寄与することを目的としています。(現在休止中) |
地理・気候・風土
夏期の平均気温は15~20度程度。冬期は-25度前後と大陸性の気候。冬の積雪はそれほど多くはないが、夏は雨も多い。冬は-30度を下回る日も多いので防寒には注意が必要。
政治
■イルクーツク州議会は一院制で、46名の議員からなっています。議会は、地方法律の制定、予算、決算の認定、州政府と州内自治体の組織決定、州税の制定などの権限を持っている。
■イルクーツク地方政府の組織
知事 レフチェンコ・セルゲイ・ゲオールゲビッチ氏
経済・産業
イルクーツク州の天然資源は豊富で、貴金属も多く産出しています。特に金の産出量は国内3位(国内の10%)となっている。また、世界最深の淡水湖であるバイカル湖の淡水量は全ロシアの80%、全世界の20%にもなり、1996年には世界遺産に登録された。バイカル湖には固有種も豊富で、バイカルアザラシが有名、新潟市にあるマリンピア日本海でも見ることができる。また、比較的多量に生息するオームリ(サケ科)は食用とされる。
主要産業は、燃料工業、電力、林業、木材加工業、パルプ製紙業、化学工業(苛性ソーダ、硫酸、窒素肥料、ポリ塩化ビニール、合成樹脂、プラスチック)、非鉄金属(アルミニウム、金)、鉄鋼業(鉄鉱採掘)、石油加工業、機械製造・金属加工業(鉱山機械、ケーブル、飛行機)。
文化・くらし
イルクーツク州は東シベリアにおける文化の中心地である。イルクーツク市では、帝政ロシアで初めて地方の美術館が設立された。文化施設として劇場、博物館、美術館、公共図書館、文化会館、映画館、音楽、美術及び舞踊学校などがあり、560の歴史・文化的国家遺産がある。その中の501ヶ所がイルクーツク市内にあり、都市自体がシベリアの文化宝庫であると言われている。市中心部には常設のサーカスがある。
国際交流の面では、ポーランド、ドイツ、フランス、韓国、日本、米国との文化交流があり、当国の芸術家を招待され、文化祭が開かれている。また、イルクーツク州の芸術団体が海外でも地域文化を紹介するための活動を行っている。
教育
イルクーツク州には、79の専門学校があり、その中の10ヶ所が教員養成学校です。高等教育機関として国立大学が11、中央ロシアに本校を持つ大学の分校が18、私立教育機関が4、別の地域に本校を持つ私立大学の分校が10あり、12万人(2012年)の学生が教育を受けている。
大学は積極的に国際交流に取り組んでいる。米国、ヨーロッパ諸国、太平洋アジア地域の名門大学との交流があり、外国からの留学生も受入れています。また同州は東シベリア地域において研究の中心地でもあります。研究分野は広範にわたり、基礎研究だけでなく、資源開発、燃料エネルギー部門の発展、太平洋アジア地域におけるロシアのエネルギー戦略に関わる問題やバイカル湖の公害を始めとする環境問題、情報化、ハイテクの新技術の開発などにも取り組んでいる。
イルクーツクの街並み