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平成30年4月18日 新潟県知事 臨時記者会見
(記者会見の動画を新潟県公式YouTubeチャンネルでご覧になれます)<外部リンク>
- 日時 平成30年4月18日(水曜日)
- 場所 記者会見室
- 知事発表(18時00分~18時04分)
辞職について - 質疑項目(18時04分~19時15分)
辞職について
知事発表
辞職について
本日の(午後)5時に秘書課長に託して、議会事務局に私の辞表を提出しました。正式な手続きは時間がかかりますが、私の一身上の都合ということで、知事の職を辞させていただきました。理由につきましては、某週刊誌の報道というのがございます。もちろん報道されたということではなく、その中身であろうと思っております。私自身としては、身の上話も変ですが、落選中の中、なかなかお付き合いする人にも恵まれない中で、お付き合いする人を探すと。そしてその中で、相手の方の歓心を買うと言うのでしょうか。そういった中で、プレゼントがあったり、金銭の授受があったりということがございました。
私としては、それは交際の中でのことであったと思っていましたけれども、しかし、それはそうでないととられる余地もあったわけです。そうした中で、このような報道もなされ、そして非常に県政に混乱をきたしました。それは私の不徳の致すところであり、これ以上の混乱を避けるためにも、また自分自身の行動にきちんとけじめをつけるためにも、このように辞職ということを決意させていただきました。本当に、一緒に仕事してきた方には、そして本当に多くの方に負託を受けたこの職をこのような形で辞めることになったということに関しては、本当に慚愧に堪えません。特にということではございませんが、原発の安全性これをきちんと、原発にきちんと正面から取り組むという課題を、私としては歴史的使命と思っていた課題を果たすことができなかったということに関しては、本当につらい気持ちです。そして、繰り返しですが、本当に多くの方の負託、多くの方の信頼を裏切ったということについて、心よりお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。
質疑
辞職について
Q 新潟日報
事実関係の確認ですが、辞職の理由、事実関係について改めて。
A 知事
今ほど申し上げたとおりでございます。私としては交際だったというところで、しかし歓心を買うために金銭の授受もありました。やはりそこは、自分がどうあれ、そうとられる余地はあったわけですし、大いに反省しなければならない。またそれに対してきちんとけじめをつけるべきだというのが、最大の理由であると考えております。
Q 新潟日報
もう一点だけ。今回の辞職の理由というのは、何に対しての責任をとっての辞職なのでしょうか。
A 知事
全てだと思います。
Q 新潟日報
全てをもう少し具体的にいただけますでしょうか。
A 知事
そのような誤解を招く行動を取ったということもありますし、それによって県政を非常に混乱させたということもございます。それらの全てだと思います。
Q 新潟日報
昨日の会見では、1日2日、気持ちの整理をさせてもらいたいということと、週刊誌の報道を見た上で、自身の事実について説明したいという発言があったのですが、それで今日1日たって辞職を表明されたというのは心境の変化とか、どういったことがあったのか、また、週刊誌の報道は一般にはまだ販売されていないわけですが、事実についての説明はその点どうなのか、お聞かせいただけますか。
A 知事
期間につきましては、1日2日ということですから、決心がついたということ。決心がつき次第ということでご理解いただければと思います。週刊誌の報道を見てというのも、それは一つの理由にすぎないわけで、大きな理由ではなく、そこでやはり決心がついたというところで、このように会見の機会を設けさせていただきました。
Q 新潟日報
週刊誌の報道によると、出会い系サイトで知り合った複数の女性と交際をして、金品を、お金を渡していたということですが、そこは週刊誌に書かれている報道は全面的に事実なのですか。
A 知事
事実関係としてはそのとおりです。
Q 新潟日報
金銭も渡したということですか。
A 知事
私としてはそういうつもりではなかったということです。
Q TBS
今、記事に書かれていることは事実だという話がありました。具体的に、いくつか確認をさせていただきたいのですが。
A 知事
すみません。記事はそんなに確認していないです。
Q TBS
では、私から具体的に伺いますので、事実かどうかをお答えください。一回会う時に3万円渡していたということですが、まずその金額は事実ですか。
A 知事
その程度です。
Q TBS
知事に当選した後には、3万円から4万円に金額を増やして渡していたという記述がありますが、その件も事実ですか。
A 知事
(会う)場所が変わりますので、タクシー等を使われるので、それは少し増やしたということだと。タクシー代等でということで増やしました。
Q TBS
金銭を渡して付き合っているつもりではなく、昨日の会見でも仰っていましたが、自分は好きで付き合っていて、自由恋愛のつもりで付き合っていたということでしたが、3万円、4万円という金額はどのような意図で渡されていたのですか。
A 知事
歓心を買おうと思っていたということです。それによって、より好きになってもらおうと思っていたということだと思います。
Q TBS
知事になられてから金額を増やしたという事実を今認められましたが、知事になってからの報酬というのは税金から出ているものであって、それをこういうものに金額として使うということに、後ろめたさとか罪悪感とかというものは全くなかったのですか。
A 知事
それは少し論点としては違うというように思います。
Q TBS
どういうふうに違うのですか。
A 知事
私自身は歓心を買うためであり、また遠いところに来ることになるので、それで少し、タクシー代も含めてということでそうなったわけなのです。そのこと自体の是非というのは問われるべきだと思います。そのこと自体が、私がどう思っていたにせよ、それはそうではない取られ方をするという、そのこと自体の是非は問われるべきだと思います。それが、もちろん税金だからということはあるのですが、ただ、税金だからということになったら、ワインを買ってはいけないのかというような話にはなり得ると思うので、それはそのこと自体の是非という問題であって、税金だからということとは少し違うのだと思います。
Q TBS
昨日の段階では、明日会見を行って、進退についてはっきり仰ると予定していたと思うのですが、その予定を前倒しして、今日辞職を決めた理由。1日早く決めた理由というのは何が一番大きかったのですか。
A 知事
決心がついたことです。
Q TBS
どういった過程で決心がついたのでしょうか。
A 知事
それは人間の心のことなので、それは何と言っていいのか分からないです。
Q TBS
例えば、他の方から何か進言を受けたとか、どのような内容が記事に載るということを知ったので、決めたということではないのですか。
A 知事
そうではないです。様々な方から進言を受けて、様々な内容から決めたということです。
Q TBS
知事は記事をご覧になっていないのですか。
A 知事
多少なりとも、皆さんご承知のとおり、伝え聞きはしておりますけど、拝見はしておりません。
Q TBS
昨日の段階では、ゲラとかを見ていなくて、どういうことが出るのか全く分からない。全く分からないということではないですが、実際にどういうことが載るのか分かって、ここまで載るのであれば、責任を取らざるを得ないと思った部分はありますか。
A 知事
率直に言ってそうではないです。それは多少なりとも皆さんも把握していると思いますが、今日の午前中にはほぼ気持ちを固めて、様々なことをしないと、このようなセッティングができませんので。その後、ご承知のとおり、午後くらいから(記事の内容が)伝え聞くようになるわけですので、そのような経緯ではないです。
Q TBS
あくまでもご自身の決心がついた。
A 知事
そのような細かい時系列が弁解になるとは思いませんが、少なくとも本日の午前中に様々な連絡はしていますので、そのような意味では間違いなくそうだと思います。
Q 日本テレビ
女性ですが、一人の女性ですか。それとも複数の女性と付き合っていますか。
A 知事
一期間には一人です。多少なりともいろいろな経緯で少し重なってしまう時はありますが。
Q 日本テレビ
少し重なってしまうというのは、複数人と同時に金銭の授受を通してお付き合いをしていたということでいいですか。
A 知事
少なくとも、厳密に言うならばそのような時期があったこともあるんですが、基本的には一時期には一人の方です。
Q 日本テレビ
一人ではない時期もあったのですか。
A 知事
どこを重なっているかということだと思います。
Q 日本テレビ
お付き合いをする時に、前の方とお付き合いをしていたのに、次の方という。
A 知事
非常に疎遠になっている時にということでしょうか。
Q 日本テレビ
弁護士資格を持っておられて、法律にもお詳しいと思います。ご自身がやっていたことに対して、弁護人の立場からしてどのように思っていたのですか。
A 知事
弁護士ということですか。
Q 日本テレビ
弁護士として、法律に詳しいわけですよね。やっていることに対して、全くその罪悪感等は感じていなかったのですか。
A 知事
それは、ある意味で自分への言い訳であったかもしれません。私自身としては、これは好かれるためにやっているんだと自分に言い訳していたのだろうと思います。もちろんそれが別の見方もできるということを知らなかったわけではありませんから、本当に反省しなければならないし、本当に申し訳ないと思います。
Q 日本テレビ
別の見方と今言われました。先ほど、そういうつもりはなかったと。その、別の見方とそういうつもりではなかったというのは、どのようなことですか。
A 知事
そのとおりだと思います。
Q 日本テレビ
別の見方というのは、どのような見方ですか。
A 知事
私としては何と言うか、その人に好かれるためであった。ただ、もらう側からしたら、そんなことで好きになるなんてことは全くない。ただもらうことだけが目的であったということは、そうだったのかもしれません。
Q 日本テレビ
体の関係を保つために、体の関係を持つために金銭、物品の授受をしたということですか。
A 知事
禅問答のようになって大変恐縮ですが、本当に言いづらいことになるのですが、好きになるって、最終的には多少なりとも肉体関係を持ちたいという気持ちと重なるのだと思います。結局それが金銭の対価かどうかは、好きになってほしいと思っているかどうかなのかなと思います。私は、好きになってほしかった。少なくとも少し好きでいてくれて、より好きになってほしいと思っていたということです。
Q 日本テレビ
県民の皆さんが思っていると思うのですが、ご自身は独身です。普通に交際するなら何の問題もない。プレゼントしても何の問題もない。ここでこのようなことになってしまうのは、県民は理解できないと思いますが、そこはどのように説明されるのですか。
A 知事
そのやり方が誤解を招くような方法だったのだと思います。
Q 日本テレビ
誤解なのですか。
A 知事
一つの物事に対して私が考えていたことと、相手の方が考えていたことが違っていたということだと思います。
Q CBC
随分と心身ともにお疲れのように思いますが、体調などはどうなのでしょうか。
A 知事
私の体調のことを言う立場にはないと思います。自分の起こしたことですので、ただ、決してこれによって体を壊すということは私はないと思っていますし、あったからと言って、何か言い訳になることではないと思います。
Q CBC
この件で頭を悩まされた時期というのは、どれくらいに当たるのでしょうか。
A 知事
日曜日に取材がありましたので、それから4日間ということになります。
Q CBC
いわゆる出会い系サイトの利用、そして援助交際と言われる行為。これはいつ頃から行っていたのでしょうか。
A 知事
非常に断続的というのが事実であろうと思います。正直、いつぐらいというのはよく分かりません。しかし、少なくとも報道されているようなことに関しては、2、3年前だろうと思います。
Q CBC
知事という社会的な立場になって、それを。
A 知事
すみません。2、3年前ではないです。3、4年前であるはずです。
Q CBC
それは何かがあって。
A 知事
知事になってからはほとんどないので、そこから2、3年ということだと、3、4年前になるということです。
Q CBC
知事になって、社会的立場になってから、何かそれを止めようという思いはなかったのでしょうか。
A 知事
ありました。
Q CBC
しかし。
A 知事
既にお付き合いのあった方から「すごいですね」と言われて、そこは浮かれてしまったということです。
Q CBC
個人的なことで恐縮ですが、今後知事を辞められてから、例えばそういったことを行う可能性はあるのでしょうか。
A 知事
私自身はないと思っています。これも非常に個人的な話で、そのようなことを話すのが適切かどうか分かりませんが、ある種満たされなかったのだろうと思います。本当にそのようなことを話すのが適切か分かりませんが、今はもう別れてしまったのですが、友人のご紹介でお付き合いをさせていただたいた方がおられて、無理をしなくても愛されるってこんなにいいものなのかと。こんなに楽なんだなって思った時期があって、なのでもう一度繰り返したいとは思わないです。
Q CBC
その方とは。
A 知事
残念ながらお別れしました。
Q 時事通信
昨日の会見で、行為の違法性についての話で、私自身はそのようなつもりはなかったが、そうであることの余地があることを知っていたと仰っていましたが、その行為というのは、今回明らかにされようとしている話の中では、具体的にどのような部分に当たるのでしょうか。
A 知事
金銭の授受があったということだと思います。それが、私としては好かれるためであったけれど、相手はそうではないと思っていたら、それは罰則はないですが、批判の余地はあると思います。
Q 時事通信
批判というのは、具体的には援助交際と言われることですか。
A 知事
援助交際というのは、漠然とした言葉ですから、それは売買春と言われる可能性はあると思います。
Q 時事通信
昨日の会見では、金銭の授受や出会いの経緯については、お話にならなかったと思いますが、改めて今日明らかにされて、なぜ昨日は明らかにできなかったのでしょうか。
A 知事
それはあまり大きな理由はありません。やはり決心がついてからきちんとお話したいと思ったからです。
Q BSN
先ほど知事の方から、ご自身は交際はしていたつもりだったということですが、週刊誌の報道がなければ、この交際を続けていたつもりなのか。あと、知事という立場で当選して一年がたっていますけれども、県民に対して改めてご自身のなさったことについて、どのようなけりを付けられるのか説明していただけますか。
A 知事
既に終わっていましたので、それはもちろん報道がなくても終わっていました。既に年内に終わっていました。知事になった年のうちに終わっています。だから続けるも何も、というところではあります。けじめにつきましては、辞表を出させていただいて、もちろんそれで済むことだとは思いませんが、これからずっと贖罪ということなのだと思います。
Q BSN
その終わっていた相手とは違って、出会い系サイトを使っていたことに対して、報道されなかったら出会い系サイトを使い続けていたのかどうかというのはどうなのでしょうか。
A 知事
それはもしかしたら使ったかもしれません。ただそれは、出会い系サイトをそんなに使いたいと思ってなかったのですが、使うこと自体が悪いのかということは、それはそういうことではないのだと思います。
Q TeNY
知事として一年半あまりの県政運営だったと思いますが、その中でご自身の一番の功績は何だと思われますか。
A 知事
一番ということはどれもないと思います。いろいろな新しい仕事をできる体制を少しは作れたということは、功績というのは本当に口幅ったいですが、それのために心を砕き、その成果が少しはあったのではないかと思います。
Q TeNY
原発であったり、特に力を入れてる部分もあったと思いますが、県民の期待も大きかったと思うのですが、それを一年半で投げ出すということについては、県民に何かメッセージはありますか。
A 知事
心から謝罪したいです。本当にそこは申し訳ないと思います。その負託に応えることが、私の使命であったと思います。それをできなかったということに関して、心から謝罪したいと思いますし、どなたでも構わないので、その方のスタンスで結構ですので、ぜひその方のスタンスで、やり遂げてほしいと思います。
Q 朝日新聞
誤解を招くような行動というのが、辞任の理由の一つとして挙げられていますが、ご自身の、知事としてあるいは政治家としての、資質に問題があったかどうかどうお考えでしょうか。
A 知事
それを含めて政治家の資質なのだろうと思います。さらに言うなら、政治を目指す者の資質であるべきだったということだったと思います。私は本当に、その公職にある者というものの重みを十分に理解していなかった。それを目指す者の重みを、十分に理解していなかったと思います。本当に心から謝罪したいと思います。
Q 朝日新聞
具体的にお聞きしますが、現金を渡すことで異性の好意を得ようということについては、これは今どう思いますか。
A 知事
少なくとも、私はそのようなつもりではなくて。中年の男性がのぼせたということだと思います。それによって好かれたかったのだと、そこは私は本当に思っています。それ自体が、そんなことで好かれようと思うこと自体も、それはいけなかったと思います。
Q 新潟日報
3点お聞きします。在任約一年半という歴代知事の中でも最も短い在任期間だったことをどう思うのかということと、今回のことがなければ、できればどのくらい、何期くらいやって、どんなような政策を実現したかったということと、3点目に、もし勇退する時には、退任する時には、本来であればどのような形で、退任をしたかったのという3点をお願いします。
A 知事
歴代最短というのは、極めて不名誉な記録であり、しかもそれは私だけの不名誉ではなく、私を信任していただいた方への不名誉でもある。多くの方に不名誉を作ってしまったということに対して、本当に申し訳なく思います。もしこれがなければ、その何期だったかというのはそれは私は分からないですが、何期できるかも分かりませんから。本当に知事は本当にやりがいがあって、こんなにすばらしい。どの仕事もすばらしいのですが、私にとってこんなに自分を活かせる仕事があるんだろうかと思っていましたから、それはできる限り続けたいとも思っていました。そこは本当に残念です。勇退する時には、もちろん、あれもできた、これもできたと。もちろんそれは私のおかげという話ではなく、皆さんのおかげですが、あれもできた、これも完成した、こんなふうに変わった。その思いを胸に勇退できればこんな幸せなことはないと思っていました。
Q 新潟日報
できればどのような政策を実現したかったというふうに思われますか。
A 知事
たくさんあります。原子力はもちろん、昨日も申し上げましたが、決して私は思われているほど結論は全く決めていない、原子力発電所の事故に対して、きちんと向き合って、しかもこの新潟県で、賛成の人も反対の人もきちんと話し合う。そして、未来を含めた解決をしていくということは本当にしたかったです。もちろん、給付型奨学金もより拡充して、多くの方にそういったことに苦労しないで、教育を受けていただきたかったし、新しいものであった県民健康ビッグデータも、非常に新しい試みであり、新潟県がそういった世界の先頭を、私としては世界の先頭を走れると思っていましたから、そういったことも実現したかったですし、もちろん農業もそうですし、もちろん空港もそうですし、本当にいろんなことを実現したいと思っていました。
Q UX
その世界の先頭を走れる新潟県にしたいと思っていたのであれば、そのような金銭の授受があるような交際を止めるのが先ではなかったのでしょうか。
A 知事
すぐには終わっていたのですが、その前から、公職を目指す者として、そもそもそういう公職を目指しているんだということをもっと深く考えるべきであったと思います。
Q UX
この一年半の任期の中で、知事が今最も悔いが残っていることはどのようなことですか。
A 知事
少なくとも辞めるということに関してではなくてということですよね。
Q UX
辞めるにあたって、悔いが残っていること。
A 知事
辞めること自体が非常に悔いではあるのですが、それ以外のことで、やり残したこと(全て)、一つではないです。全てが悔いです。全てを何期かけても完成し、どんどんとよくしていきたかったので、全てが悔いだと思います。
Q UX
その女性問題も含めてということでしょうか。
A 知事
これはもちろん。そのような意味ではこれが最大の悔いです。
Q UX
知事は新潟県が好きですか。県民も含めて。
A 知事
好きです。好きだからこそ、本当に知事でいることが楽しかったです。それをよくしていけるということが、よくしていけたかは分からないですが、自分がそこにこんな形で貢献できるのだということを、私は認識していなかったので、正直。こんな形で貢献できるということが、本当にうれしかったです。
Q UX
ただその中で、今回の一件で間違いなくこの新潟県のイメージダウンにつながったと思いますが、その辺りはどう受け止めていらっしゃいますか。
A 知事
心から謝罪したいと思います。
Q UX
今後何らかの形でまたこの新潟県をよくしていこうという立場になるという気持ちは、現時点では持っていらっしゃるのでしょうか。
A 知事
今、私がそれを言える立場にはないと思います。
Q NST
以前目指すべきリーダー像として、合理的なリーダーでありたいと言うようなお話だったかと思うのですが、知事が目指したリーダー像と比べて今のご自分はどんなリーダーだったと思われますか。
A 知事
それはリーダー失格だったということだと思います。
Q NST
報道では、交際相手の更にまた交際相手の男性から金銭を巡るトラブルがあったような話もあるのですが、その辺りの事実関係を教えていただけますか。
A 知事
具体的なものはありません。ただ非常によく分からない言われ方でしたので、こちらとしてはそれを考えてしまうようなコンタクトではあったということです。
Q NST
考えてしまうようなとはどういう。
A 知事
何をしてほしいのか非常に分からない形で、かつ、お名前もあまり明記されない形でコンタクトがありましたので、意図が非常に分からなかったということです。ただ、具体的な金銭の要求があったわけではありません。
Q NST
知事としてはどういう対応を取ったのですか。
A 知事
どうすればよいのでしょうかというふうに申し上げました。向こうからのコンタクトも非常に分かりづらいコンタクトがあって、やがてコンタクトは途切れてしまいました。
Q NST
何かを要求されたと言うことではないのでしょうか。
A 知事
具体的なものはないですね。
Q NST
分かりづらいのですが、どういうことを向こうからは言われたのですか。
A 知事
俺が何を考えているか分かるだろう的な、一言一句は言えないのですが、そういった形です。
Q NST
今回の報道では、女性二人に関する記事があったのですが、それ以外で不適切な関係があったとお考えでしょうか。
A 知事
あったと思います。ただ決してそれが目的ではなくて、なかなかそんなに私とお付き合いしてくれる方にお会いできないので、そういった過程の中でそういうこともあったということです。
Q NST
あわせて何人くらい。
A 知事
そこはあまり分からないです。
Q NST
その中には結婚されている方がいたというのは認識はありますか。
A 知事
そういう認識はないです。もちろんいろいろきちんとお話ししますので、お話の中でそういうことを聞いたことはありません。ただ、そこは正直分からない部分だってあります。
Q NST
もしかしたら(結婚を)しているかもしれないということを感じたことがあるのでしょうか。
A 知事
ないです。基本的にはないです。
Q NST
不倫をされているという認識はなかったということですか。
A 知事
そういう方とお会いしたことはありません。
Q CBC
今日は、辞職願は代理で提出されたということでよろしいですか。
A 知事
秘書課長にお願いいたしました。
Q CBC
それは自身で持って行こうという思いなどは。
A 知事
どのようにすればいいですかということで、事務に相談させていただいて、いろいろな混乱もありますのでその方がよろしいのではないでしょうかというふうに言われましたので、そこは私の我を通すところではない。やはり一番混乱のない方法でということで、そのようにさせていただきました。
Q CBC
この後は臨時の議会というタイミングになるのでしょうか。
A 知事
そのとおりです。
Q CBC
いつ頃。
A 知事
一応伺っている限りでは、議会の日程は私が決められることではないですので、議会の中で決まっていくのですが、伺っているところでは(4月の)27日前後になるのではないかというふうには伺っております。
Q CBC
今後、政治の世界に身を置くという可能性というのはありますか。
A 知事
現時点で私がそのようなことを言える立場には全くないと思います。
Q 毎日新聞
金銭のやりとりに関しては、決心がつくまでは話せないということでしたけれども、昨日の会見は何のための会見だったのだろうという声がたくさんありましたが、これまで合理性を重んじてこられた知事として、今回のこの一連の対応について改めてどう思われますか。
A 知事
昨日もそれは確かに私の心の整理がつくまで待ってください、それは決して、もしかして合理的な理由でないかもしれません。合理的な理由でないのだと思います。それはお許しいただきたい。もちろん合理的にできればいいのですが、できない時もあるということだと思います。
Q CBC
金銭の関係のあった方々とは、恋愛関係にあったとお思いですか。
A 知事
少なくとも私は恋愛感情がありました。
Q CBC
今もそうお思いですか。
A 知事
それは本当にそう思います。それはいろいろな会話の中でも、本当にそうだと思います。本当に正直のぼせていたのだと思います。
Q CBC
出会い系(サイト)というのは何回くらい使われていたのですか。
A 知事
それはよく分かりません。何回かということです。
Q CBC
人数も分からない。
A 知事
そんなには分からないです。
Q CBC
そんなには。
A 知事
そうです。
Q 日本テレビ
繰り返しになるかもしれないですが、知事に就任されてから、いわゆる出会い系(サイト)、またはいわゆる女性との金銭の授受を通した交際はあったのですか。知事になられる前も。
A 知事
なってからもございます。
Q 日本テレビ
なってからも、どれくらいまで続いたのですか。
A 知事
12月くらいまででしょうか。
Q 日本テレビ
去年。
A 知事
いや、一昨年です。
Q 日本テレビ
知事になったので関係を絶たなければいけないと思ってやめられたのですか。
A 知事
そういう思いもありましたし、ただそれよりも、彼女の方から断られました。
Q 日本テレビ
断られた。
A 知事
はい。
Q 日本テレビ
ご自身としては知事の要職に就いていて、こんなことをしてはいけないという認識はあったのですか。
A 知事
当時彼女とは、私としては非常に、私の側からはいい関係に、私には思えたので、もちろん誤解を受けるところはあるだろうとは思いましたが、同時に恋愛関係だという認識もありました。
Q 日本テレビ
だったら関係を絶つ必要はないですよね。
A 知事
彼女からお断りされましたので。
Q 日本テレビ
それ以降はもう出会い系(サイト)とかしていないですか。
A 知事
そう思っています。
Q 日本テレビ
では一昨年の12月からは一切していない。
A 知事
いや一切ではない。やっぱりそれは見たりしていることもありますから。
Q 日本テレビ
見たりというのは。
A 知事
サイトを見てしまうことはありますので。
Q 日本テレビ
やっぱり交際相手をいつも見つけているのですね。出会い系サイトで。
A 知事
そういうことではないです。
Q 日本テレビ
でも今言われてましたよね、見てしまうと。どういうときに見てしまうのですか。
A 知事
そういうこともあるということです。
Q 日本テレビ
交際相手を見つけるために、やはり。出会い系サイトは基本的に悪いことであるとは思わないです。交際相手を見つけるために、出会い系サイトは最近まで利用していたのですか。
A 知事
全くそのようなことはないです。
Q 日本テレビ
見るだけなのですか。
A 知事
お付き合いすることができて、全くそういうことはしていないです。その後お別れしましたが。
Q 日本テレビ
でも見ることは見ていると。
A 知事
見ていないです。
Q 日本テレビ
さっきは見るって言っていましたよね。
A 知事
直後と言うことですから。
Q 日本テレビ
直後ですか。最近は全然見ていないと。
A 知事
全くないです。
Q TBS
知事になられてから会った具体的な回数を確認させてください。
A 知事
2回ですね。
Q TBS
2回。12月までの間に2回。
A 知事
はい。
Q TBS
記事の中ではA子さんとB子さんという二人の女性が出てきていますが、それぞれ覚えている限りで結構ですので、A子さんはいつから付き合っていて、大体月にどれくらいのペースで会われていたのかというのを確認させていただいてもいいですか。
A 知事
A子さんがどちらか分からないのですが、少なくともまず一度、長く付き合った方がおられて、一月に1、2回でしょうか、その後、その方をA子さんとするならば、そのA子さんと疎遠になってしまって、その後別の方とやはり月に1、2回でしょうか、それなりに長くお付き合いしたと思います。
Q TBS
それなりに長くというのは、年単位ですか。
A 知事
(一年に)近いのではないでしょうか。
Q TBS
A子さんB子さんともに、年単位で。
A 知事
おそらく、はい。
Q TBS
月に1、2回、お会いしていた。
A 知事
そうではないかと思います。
Q TBS
先ほどのお話の中で、話の中の素振りとか、そういったものからお互いに恋愛感情があったのではないかと感じていたというような。
A 知事
お互いにかどうかは分からないのですが、先ほどの話ですよね、12月に会った方ということですよね。今の話でA子さんということになるのですが、少なくともA子さんの中である程度の好意はあったと思います。
Q TBS
そう(A子さんが好意があったと)感じるきっかけというものは、何かご自身の中で、こういう言動があったからそういうふうに思ってくれているのかなみたいな、何か具体的な。
A 知事
それをあまり具体的に言うのも非常に申し訳ないのですが、そのようなご発言もあったという、そのような言葉もあったということです。
Q TBS
具体的に好きですとか。
A 知事
好きですというのはないですが、楽しいというようなことは仰っていたと思います。
Q TBS
年単位で月に1、2回会われている中で、金銭を払わずに会うということは一度もなかったのですか。
A 知事
全くなかったわけではないのかなと思いますが、基本的にはあまりないと思います。
Q TBS
それはご自身の中で、お金を払わないと会ってもらえないのではないかというふうに、ちょっと気付く場面はなかったのですか。
A 知事
それを(気付いても)ごまかし続けたのだと思います。
Q TBS
ごまかし続けた。
A 知事
そうする(お金を払う)ことによって、やがて好きになってくれるだろうと思っていたということだと思います。
Q TBS
それはやっぱり、先ほどから仰っている自由恋愛とか恋愛感情とは違うのではないでしょうか。
A 知事
そう思われる余地はあると思います。
Q TBS
先ほどから、今回決心がついて辞めるということを仰っていますが、今ひとつなぜ辞めるのかがよく分からないのですが、今まで違法性がないと思って付き合ってらっしゃっていたものを違法性があるとご自身が判断したから辞めるということに至ったのか、具体的になぜ辞める決心をしたのかということを教えていただきたいです。
A 知事
今ほどまでのお話にあるように、そこは正直に、私自身はそう思っていたし、そう思おうとしていたところがあるのだと思います。今ほどご質問いただいたとおり、それは本当は気付くべきであり、薄々気付いていたのを、一生懸命自分自身でもこれは恋愛なのだと、好きになってくれているのだと、思おうとしていたところがあるのだと思います。それがやはり、そう思おうとしていてはいけないということが一番大きな理由だと思います。
Q TBS
それに気付いたので、(知事の)職を辞そうと決心したということですか。
A 知事
はい。
Q TBS
これまでの間に、女性に支払ったお金の(額の)合計はいくらぐらいになると思われますか。
A 知事
全く分かりません。
Q TBS
全然そういうこと(支払った額)の計算をされていない。
A 知事
全くしていないです。
Q 朝日新聞
知事の支援組織は、今回の件は日曜日(4月15日)に週刊文春の取材を受けるまで知らなかった、それがあって初めて伝えられたということだったのですが、これまでにこういう関係について、他に知人の方とかあるいは支援者の方とか、そういう話をしたことはありましたか。
A 知事
ないです。
Q 朝日新聞
誰にも(話を)されていなかったのですか。
A 知事
していません。
Q 朝日新聞
それはなぜでしょう。
A 知事
そこは先ほどから申しているとおり、自分の中ではこれは恋愛だと思いつつ、しかし人から誤解を受けるということに関して認識はあったということだと思います。
Q 朝日新聞
後ろめたい気持ちはあったということになるのでしょうか。
A 知事
少なくとも人から誤解を受ける可能性はあるという認識はあったということです。
Q 朝日新聞
自分の中では恋愛と思いたかったけれども、そう(恋愛)ではないという部分もあるというふうなことも思っていて、それは通常であればいろいろな人とのやりとりで、あるいは近い人とのやりとりで指摘をされたりするものだと思うのですが、そういう機会はなかったのですか。
A 知事
なかったです。
Q 朝日新聞
そこについてはどうお考えでしょうか。
A 知事
残念です。
Q 朝日新聞
残念というのは、何について残念なのですか。
A 知事
そこをもっときちんとお話しして、そのようなことは違うよと早く言っていただく機会を持つべきだったと思います。
Q 朝日新聞
言っていただく機会を持つというのは、そういう関係の人が。
A 知事
知人にということです。知人にお話しして。
Q 毎日新聞
公職に就かれる方というのは、こういうふうなプライベートは一切持ってはいけなかったということ(について)は、知事は今どうお考えですか。
A 知事
私自身も、正直に言うなら、仮に私の意図が全く誤解がないものだとしても、全く誤解されないとしても、やはりそれは自分を大きく見せようとしています。自分以上のものを使って、相手の好意を惹こうとしているのだと思います。それ自体が公職にある者としてあるべきではない。(知事職に)就いてから本当に思ったのですが、公職にあると、ありとあらゆることが皆から見られます。ほんの少しでも自分を飾っているとそれが詳らかになってしまって、後で辻褄を合わせることに苦労してしまうのだなということを非常に感じました。そういう意味で、自分を飾るということがあってはいけない。それはたとえプライベートにおいても、そういうことをしてはいけないと思っています。
Q 新潟日報
先ほどの後ろめたいという発言があったのですが、ばれないといいなと思っていたということでしょうか。
A 知事
そうです。誰にも知られないことを望んでいたと思います。
Q 新潟日報
こういう事態に陥って、女性に対しての思いは何かございますか。
A 知事
やはり、私は彼女たちから本当に癒やしてもらったと思っています。それはもちろん、もしかしたら自分以外のもの(金銭)で得たものかもしれないのですが、立ち上がることもできなかった私に対して、もしかしたらかりそめだったのかもしれませんが、立ち上がる気持ちを与えてくれたということに対して本当に感謝しています。
Q 新潟日報
今日辞表を出されたと思うのですが、退任まではまだ時間があると思うのですが、退任まではどうされるのですか。
A 知事
もちろん退任まで知事ではあるわけです。そこの職責は常に果たせるようにさせていただきたいと思います。私自身が何かの方向性を決めるという立場にはないのですが、次の(知事に就任する)人がやりやすい環境を可能な限り作っていきたいと思っています。次に就かれる方が、私が作った政策の一つでも継続していただけるなら、それを可能な限り継続しやすい形を整えていくということが(私に)残された責任だろうと思っています。
Q 新潟日報
公務を続けられる、公務に戻られるということでしょうか。
A 知事
いわゆる知事席に着いて、いろいろな公の場に出るということではないですが、様々なことについて、できる限りのことはしていきたいと思っています。
Q 新潟日報
登庁はしないということでしょうか。
A 知事
登庁は必要であればもちろんさせていただきます。基本的には登庁を前提とせずに、この点はこのようにお願いできますかとお伝えする方が私としては混乱が少ないと思っています。
Q 新潟日報
常に大体公舎にいらっしゃる。
A 知事
公舎には常におります。
Q 新潟日報
すると会見等もこれが最後の機会になるということでよろしいでしょうか。
A 知事
おそらくはそうだと思います。
Q 新潟日報
トップとして県政運営に当たってきた立場として、この一年半、県政運営をどう総括するか、自己評価をいただきたいです。
A 知事
終わりよければ全て良しという言葉がありますが、逆に言うならば、終わりが悪ければどんな県政運営も全て悪いことになってしまいますから。評価ということはできないということだと思います。少なくとも皆さんの力を借りて見出したものに関しては決して悪くないものができていたと思います。そこはぜひ、次の(知事に就任する)方のスタンスで立場で構いませんので、引き継いでいただきたいと思っています。
Q 新潟日報
米山県政になってから、教育委員会で女性の職員の方が過労死と思われる事案で亡くなりました。他の県職員の方も何百時間という超勤をされている方がいて、一生懸命米山県政を支えようとされてきたと思うのですが、そういった県職員の方々に何か今伝えたいことはございませんか。
A 知事
申し訳なかったです。本当に、皆さんの努力を無にしました。その(教育委員会の)方が象徴ですが、予算編成は本当に大変なのです。その大変な予算編成というのは、基本的には私の構想に合わせて作ってくれるわけです。その作っていただいたものが無になってしまうわけですから、本当に申し訳ないと思います。
Q 新潟日報
女性と会われたのは12月と仰っていましたが、12月は予算編成の真っただ中ですよね。そこで自分が上京されるなりしてそういう交際をしているということに関して、自分自身の中で思うことはなかったのでしょうか。
A 知事
私としては、相手の方もわざわざご連絡をいただいていますし、比較的そういう(好意の)言葉もありましたから、しかも決して公務を無駄にはしていない、公務のない時ですので、自分としては本当にひとときの癒やしだったと思っています。
Q 産経新聞
知事は節目毎に自己評価、点数を掲げていましたが、約一年半振り返ってみての自己採点は何点ですか。
A 知事
終わり悪ければ全て悪いですから、マイナスなんでしょう。マイナスいくつかも言えないという状況だと思います。
Q NHK
先ほどの女性の件ですが、知事はそう(問題のあることだと)思っていなかったということであれば、昨日仰っていたように辞めないという余地もあったかと思うのですが、金銭授受に関して、ご自身から支払ったのか、相手の方から欲しいと言われたので渡したのか、どちらでしょうか。
A 知事
どちらもではないでしょうか。
Q NHK
どちらもではないかというのは。
A 知事
どちらもあり得ると言うか、そこは、どちらかということではないと思います。
Q NHK
暗黙の了解ということなのでしょうか。
A 知事
相手が欲しくもないものを差し上げるということはないわけですから、相手は(お金などを)欲しいとは思っているし、私もあげたいと思っているということです。
Q NHK
恋愛感情についても確かめたりされたこととか、今も(当時は)お互い好きだったのではないかと仰るのですが。
A 知事
そのようなことは言っていません。それはおそらく、中年男性からの、のぼせ上がった思いだったのだと思います。
Q NHK
ただ、相手からの好意も感じていたわけですよね。
A 知事
多少なりとも(好意を感じたと)、そういうことです。
Q NHK
お付き合いしていたら同棲することもありますし、そういうプレゼントや金銭の授受があったりすると思うのです、その後の結婚などがあれば。そういうところ(結婚の話)はなかったのですか。
A 知事
そういう気持ちは私にはありましたが、相手にあったかどうかまでは分かりません。
Q NHK
確認することもなかったのですか。
A 知事
そうですね、もしかしたらそれはなかったかもしれません。確認と言うか、私はそうしたいとは言っていました。
Q NHK
ご本人に対して。
A 知事
はい。
Q NHK
お二人とも。
A 知事
そうですね。順次、ということです。
Q NHK
そうであるならば、今回辞められる理由としては、相手の方がどう感じたかというところなのでしょうか。
A 知事
対応自体だと思います。
Q NHK
対応というのは。
A 知事
誤解を招くような対応であったということだと思います。
Q NHK
金銭を渡したというところなのでしょうか。
A 知事
そうです。
Q NHK
それがいろいろな見方をされたとしても、誤解を招くということで、辞められるのですか。
A 知事
そうです。
Q NHK
(任期中の)一年半(で辞職する)ということですが、すぐに(次の知事)選挙ということになると思うのですが、これにも多額の税金がかかるのですが、それについてどう思われますか。
A 知事
申し訳ないと思います。
Q 新潟日報
議会の方から説明責任を求める声が上がっています。最大会派の自民党をはじめ、知事を支援する政党からも上がっていますが、この会見をもって(説明)責任(を果たした)とするのか、改めて何かしらの説明をするのか、その辺りはどのようにお考えでしょうか。
A 知事
それはその時また対応を考えさせていただきたいと思います。
Q 新潟日報
要請があればということですか。
A 知事
要請があった時に考えさせていただきたいと思います。
Q 朝日新聞
知事は野党共闘から出てきたわけですが、今後また知事選になります。そこに何か望むことはありますでしょうか。
A 知事
私が言える立場ではないのですが、特に野党共闘であれば、野党共闘でなくてもどなたであっても、原発問題を始めとして、多くの芽を出しだした政策の一つでも受け継いで一つでも形にしていただければ、これ以上のことはないと思っています。
Q 朝日新聞
そこに自分が関わることは何かあるのでしょうか。
A 知事
少なくともそれ(政策実現)ができやすいように最後の整理をしていくというのが私の責任だと思っています。
Q 朝日新聞
整理をしていくというのはどういうことですか。
A 知事
どのようにすればそれが進みやすいかということに関して、ある程度次の(知事に就任される)方が分かりやすいようにしておくということです。
Q 朝日新聞
その後、政治的な仕事というのは、ある程度(できることが)あったらまたやりたいなという考えはありますか。
A 知事
現時点では全く考えていません。
Q 朝日新聞
知事を辞める理由というのがやはりはっきりしないです。先ほどから自分で違法性はないと仰っているわけで、それでは、道義的責任なのですか。
A 知事
道義的責任でしょう。
Q 朝日新聞
そこは、違法性は全然認識していなかったと。
A 知事
それはそういうことがあり得る、そういうふうにも見えるということは分かっていたとは思います。
Q 朝日新聞
その女性と結婚しようとは思わなかったのですか。
A 知事
思っていました。
Q 朝日新聞
思っていたのですか。
A 知事
結婚と(話が)一足飛びにいくかどうかは分かりませんが。
Q 朝日新聞
金銭抜きの関係にしようという努力は何かされたのですか。
A 知事
一生懸命したと思います。
Q 時事通信
まず女性の話ですけれども、知事に就任されてから2回会われたということですが、場所は東京で会われたのですか。
A 知事
東京です。
Q 時事通信
これは公務で、上京して東京に来て、お会いになられたのは公務外で、いわゆる休日ということですか。
A 知事
そうです。
Q 時事通信
場所はご自宅ですか。
A 知事
自宅です。
Q 時事通信
いずれもご自宅で会って、外でどこかに行ったりということはありませんでしたか。
A 知事
ありました。
Q 時事通信
映画を見に行ったりとか、あると思うのですが。
A 知事
食事ぐらいです。
Q 時事通信
これも繰り返しになるかもしれませんが、就任前、就任後含めてなのですけれど、大体会う度に、最後にお金を渡されていたということがあったと。
A 知事
それはいろいろなことがあったと思います。
Q 時事通信
大体それが、各回3万円から4万円くらいと。
A 知事
大体そんな形だと思います。
Q 時事通信
それともう一点、男性が登場してくるのですけれども、知事になられてからお会いになった女性の交際相手であると。
A 知事
そのとおりです。
Q 時事通信
いつになって男性は登場されたのですか。知事になられてからですか。
A 知事
そもそも私は、その(女性の)方が(別の男性と)交際していることを知りませんでしたから。
Q 時事通信
別の男性と交際しているのは、知事は知らなかったと。
A 知事
全く知りませんでした。
Q 時事通信
男性が登場してきたのは、知事に就任した後ですか。
A 知事
そのとおりです。
Q 時事通信
男性は、最初はメールと言うか、直接どういう形で接触があったのですか。
A 知事
非常に分かりづらいメールです。
Q 時事通信
女性との関係をどういうふうに説明されていたのですか。
A 知事
全く説明はありません。
Q 時事通信
名無しというか、(男性は)名乗っていないと仰っていましたが。
A 知事
そうです。
Q 時事通信
属性については、女性との関係はどういうふうに説明されていたのですか。
A 知事
それも特にないです。
Q 時事通信
ないですか。男性としては、どうしてくれるんだ的なことを言ってきたと。
A 知事
そのとおりです。
Q 時事通信
それは誰か弁護士をお立てになったりとか、交渉の過程の中で。
A 知事
途中から弁護士に依頼しました。非常に分かりづらかったですので。
Q 時事通信
弁護士を立てて、相手方も弁護士を立てて、両方弁護士同士で何か交渉されたと。
A 知事
相手の方が弁護士を立てていたとは認識していません。
Q 時事通信
具体的に何を要求したかについて、少し分かりづらいのですけれども、それについては。
A 知事
最後まで分かりづらい方でした。
Q 時事通信
いわゆる、誠意を見せろ的な。
A 知事
そのとおりの言葉ではありませんけれども、全体にはそういった形です。
Q 時事通信
露骨にお金を要求するということになれば、それは逆に要求する方が罪に問われる可能性がもちろんあるので、そこは巧みにしているのだろうけれども、そこは受け取り方としては、知事はどう受け取ったのですか。
A 知事
その方の意図は全く私には分からないので、本当のところどんな意図があったのかというところは、全くそれは分かりません。ただ、分からない状況でそういったことを言われますと、こちらとしては、もしかしてそうなのかと思う余地はあるわけです。
Q 時事通信
自分で考えろというようなことなのでしょうけれども、具体的に金銭なのかということは言っていないですけれども、そういうことは頭をかすめたと。
A 知事
当然、もし(相手がそのように)思っていなかったら本当に恐縮ですけれども、それは非常にはっきりしない言い方でしたので、そのようなことが頭をかすめてはしまったということです。
Q 時事通信
場合によってはこの人は金を要求しているのだろうなということは。
A 知事
そうかもしれないなということです。
Q 時事通信
最終的にはどうのような形に。決着はしていないわけですよね。
A 知事
決着以前の問題として、途中から連絡がなくなりました。
Q 時事通信
こちらからその後連絡を取ろうとしても。
A 知事
何回か連絡をくださいとは、弁護士を通じて申し上げたのですが、レスポンス(応答)がなくなりました。
Q 時事通信
直接知事にも、メールとか電話でコンタクトがあったのですか。
A 知事
最初はもちろん直接来たわけです。
Q 時事通信
途中から弁護士をお立てになって、弁護士を通じてお話をされたということですか。
A 知事
はい。
Q 時事通信
もう一点ですが、交際をされていた時の会い方と言いますか、ご自身の東京のマンションと報道されていますけれども、それ以外ではどういう形でどんな場所でお会いになったのですか。
A 知事
プライベートですけれども、あまり特定なことを言うのも何ですが、食事をしたり、口ははばかられますが、ホテルにということもありました。
Q 時事通信
下世話な話で恐縮ですが、一回一回関係があってお金を払うということになると、対価性とか、買春ということにつながりかねないということなのですが、そういうことではなかったでしょうか。
A 知事
私の認識ではそうではなかったです。
Q 時事通信
必ずしも、そういう関係がない中でのおつきあいとか、デートみたいなことも当然あったと。
A 知事
私の認識ではということです。
Q 時事通信
ということは、援助交際と言われるということにご自身としてはあまり納得していないと。
A 知事
援助交際が何かということだと思うのですけれども、少なくとも私の認識ではそういうつもりではなかったということです。
Q 時事通信
自由恋愛だというふうに考えていたと。
A 知事
ただし、そこは確かに仰るとおり、自分を大きく見せようとしていた、そういった形であったと思います。
Q 毎日新聞
今回の一連の行為は、ご自身が知事でなければ問題にならなかったことだとお考えでしょうか。いわゆる公職に就いていなければ問題にならなかったというような事態だとお考えでしょうか。
A 知事
問題の定義だと思いますけれども、もちろん望ましくなかったということには変わらないと思います。ただ、こういうふうに取り上げられたかどうか、それは分からないと思います。
Q 毎日新聞
今回このように取り上げられたことについて、知事ご自身は現段階でご納得はされているのでしょうか。
A 知事
公職にある者ですから当然です。
Q 毎日新聞
公職に求められる倫理性、道義性というのはどういうものだとお考えでしょうか。
A 知事
やはり公への奉仕者であって、少し公職のそれぞれの立場によっても違うと思うのですけれども、少なくとも私はいろいろな方に指示をする立場ではあるわけです。しかも、今の私がそういうことを言うのは非常に切ないのですけれども、少なくとも理想を語る役割なのです。理想を示す役割であり、理想に向かって行こうと言う役割です。それはやはりそれを示すものとして、ふさわしい有り様があると思います。
Q UX
医師でもあり弁護士でもある知事ですけれども、辞職後は何をなさるつもりでしょうか。
A 知事
ゆっくり考えたいと思います。
Q UX
まだ頭の中に何も。
A 知事
何かそういうことを考えられる状況ではないです。
Q UX
今夜から明日にかけては、知事公舎にいらっしゃる感じですか。
A 知事
はい。
Q 新潟日報
一部の情報で、現時点でも、相手の方が一人非常に若い方だというふうに聞いてはいるのですが、出会った時点でも未成年ではなかったということですか。
A 知事
(未成年では)なかったと思います。少なくともそこは、(相手の方と)いろいろお話をしていますので、お話の中で、それが全く違っていたら違うのですけれども、インターンシップのお話とか、いろいろなお話を伺っていますので、少なくともそこからは未成年であるということは非常に考えづらい。そのお話がそれぞれきちんと整合していると言いますか、嘘というような話には思えないですから、(未成年では)ないと思います。
Q 新潟日報
何か確認を、免許証を見たとか。
A 知事
逆にそんなことは全くしないのですけれども、どんな生活をされているのかというお話の中で、私が少しアドバイスなどもしたりしているわけなので、そういったアドバイス等を勘案するとそれはちょっとないと思います。
Q 新潟日報
今後はまだゆっくり考えたいということですが、新潟県には住む予定でしょうか。
A 知事
そこもどんな仕事するかによると思います。
Q 新潟日報
今、新潟県(のシンボルマーク)をバックにして会見をされていますけれども、この様子がおそらく夜にはニュースなどに流れたりするのではないかと思うのですが、そのことについてどう認識していらっしゃるかお願いします。
A 知事
大変申し訳ないと思います。
Q 産経新聞
先ほど、相手の女性と結婚しようと思っていたと。
A 知事
そこまで一足飛びではないですけれども。
Q 産経新聞
結婚について話し合ったりとかは、実際にされたのですか。
A 知事
そんなに一足飛びではないですけれども、冗談めかした形では話してはいます。
Q 産経新聞
プロポーズをしたとか、そんなところまでは。
A 知事
そんなことではないです。それは少し現実的でないと言いますか。
Q 産経新聞
その時相手はどんな感じでしたか。
A 知事
それはもちろん一蹴されてはいます。
Q 時事通信
先ほどの、女性が付き合っていた別の男性の話ですけれども、今も男性の属性は分からないのでしょうか。
A 知事
今も属性は分からないです。男性という以上の属性は。
Q 時事通信
連絡先は分かる程度と。
A 知事
そうです。
Q 時事通信
どういう立場で、そういう形で交渉と言うか、接触してきたかというのが、ちょっと分からないままなのでしょうか。
A 知事
ものすごくはよくは分からないです。
Q 時事通信
例えば、別れてほしいとか。(男性の)言っていることが分からないということだったのですが、私もイメージが湧きにくいのですけれども、例えば女性と男性が交際しているのだったら、米山さんに別れてほしいということなのか。
A 知事
既に私と会わなくなって、ものすごく時間がたってから、そういうことが来ましたので、そういう意味では別れてほしいということはあり得ないことだと思います。
Q 時事通信
最後に会われたのは2016年の12月と仰っていましたが、その男性から接触があったのはいつ頃ですか。
A 知事
2017年の8月です。
Q 時事通信
そうすると半年以上はたっているということですね。
A 知事
はい。
Q 時事通信
それは、別れてほしいということではなくて。
A 知事
あり得ないです。
Q 時事通信
そうすると、具体的に、私はまだあまり理解できていないのですけれども、そうするとどういう文言で。正確でなくても結構ですが。どういうことを。
A 知事
お前が何をすべきか考えろ、というような形です。
Q 時事通信
その一点張りなのですか。
A 知事
いや、それに類するような形です。
Q 時事通信
それはどれくらい接触が続いたのですか。
A 知事
2週間くらいでしょうか。あまり記憶は定かでないのですけれども。
Q 時事通信
その後は、連絡は来なくなったのですか。
A 知事
そうですね。
Q 時事通信
接触があって、弁護士をすぐお立てになって、後は交渉ですか。
A 知事
いや、すぐではないです。3、4日してから、やはりこれは弁護士にお願いした方がいいと思ってお願いしました。
Q 時事通信
弁護士をお立てになって。2週間と言うと、そんなにたっていないですよね。やりとりとしては、本当にすぐ終わってしまったと。
A 知事
あまりやりとりはないです。
Q 時事通信
それ以降は特に接触はしてきていないと。
A 知事
そうです。
Q 横田一(フリーランス)
泉田前知事が、電力業界、原子力ムラは何を仕掛けてくるか分からないと、女性問題には気を付けていると発言していたのをどう受け止めていたのでしょうか。この今日の事態は、選挙に出る時点で予想されたことでもあると思うのです。森裕子さんをはじめ、ご相談しなかった理由をお聞きしたいのと、この時期にこういうタイミングでなぜ出てくるかということについて、官邸あるいは原子力ムラ、電力業界に、B子さんの知り合いの男性が、情報提供を勧められたとか、そんな可能性はないのでしょうか。少なくとも何人かの女性は、米山知事に対して怒っているとか、伊藤詩織さんみたいに怒りの会見をしたわけではないのに、こういう事態になった背景、理由等について、3点についてお伺いしたいのですが。泉田前知事の、女性関係に気を付けていると、原子力問題、原発問題で東京電力に対峙している知事なのだから、私は細心の注意をしていますと、金銭問題にも、女性問題にも。そういうふうに泉田前知事はインタビュー等で仰っていたわけですよね。当然、引き継ぐ時に助言も受けているわけですよね。何でこういうことになったのですか。
A 知事
もちろんご助言もあるとは思いますけど、それ以前の問題として、先ほど申しましたとおり、公職に就く、あるべき者としての気持ちが足りなかったということだと思います。
Q 横田一(フリーランス)
選挙に出る時に森裕子さんに言わなかったのですか。隠していたのですか。女性問題、当然身体検査があったわけでしょう。その時に、女性問題どうですかと聞かれた時に嘘をついたわけですか。
A 知事
このことは申し上げておりません。
Q 横田一(フリーランス)
聞かれなかったのですか、何も。女性問題は、何かありませんかと。変なことを抱えていませんかと。当然聞きますよね、森裕子さんをはじめ、選対幹部の人は。
A 知事
あまりそこは記憶がないです。
Q 横田一(フリーランス)
泉田前知事からも、引き継ぎを受ける時に、気を付けろと言われたのではないですか。原子力ムラが何を仕掛けてくるか分からないから。
A 知事
それは、お伺いしましたけど、それ以前の問題として、私自身の公職に就く者としての、自覚が足りなかったということだと思います。また、この問題はひとえに私の問題であり、他に責任のある人はいないと思います。
Q 横田一(フリーランス)
米山知事だけの問題ではなくて、原発再稼働を止めてほしいという、県民及び県外の人の期待を担って当選したわけですから、あまりに危機感がなさすぎるのではないですか。
A 知事
そのことについては、私としては申し訳ないと思っています。そしてぜひ、先ほど申しましたとおり、(原発再稼働問題について)決して一つの方向を決めているわけではないですが、ぜひ、どなたでも結構ですので、この問題をきちんと、みんなで議論して、合理的に議論して、そして、しっかりとした、未来への解決につながる結論を出していただきたいと思います。
Q 横田一(フリーランス)
このタイミングでオープンになったのは、何かハッキングがあったとか、電力業界あるいは官邸関係者が動いたとか、そういう噂は耳にしないですか。何か不自然なことをお感じになったとか、あるいは女性から、こういう事態になって申し訳ないという連絡があったのかどうか、その辺りをお伺いしたいのですが。
A 知事
ひとえに私の責任です。本当にそのことに対して、私は本当に申し訳ないと。そして本当に、誰のせいでもないので。ぜひ、(原発再稼働問題について)どなたかにしっかりとした結論を出していただきたいと思います。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。