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教えて!コラム(1) 妊娠はしたけれど
突然の妊娠!予想していなかった妊娠!誰にも言えない、誰にも相談できない、これから私どうしたらいいの?誰か助けて~
教えて!コラム(1) 妊娠はしたけれど
※このコラムは新潟県助産師会のご協力と監修を受け作成しました。
予想してなかった妊娠は女性にとっては大パニック!
生理が来ないから調べてみたら、妊娠検査薬が陽性!どうしよう!
今出産なんて無理無理!ゼッタイ無理!ゼッタイ!
まだ親から自立していないし
まだ結婚してないし(したいけどできないし)
まだ仕事したいし(仕事辞めたら生活できないし)
それに、相手もどう出るかわからない(彼氏が認めてくれないかも)
それに、まだまだ今の生活を続けたい(今から育児なんて自分には無理)
それに、こどもなんてまだ欲しくない(考えた事もない)
でも、せっかく授かった命、産んでみたいような
やっぱり、どうしよう!こんなこと誰に相談したらいいの?
親に?無理無理。友人に?恥ずかしい。彼氏に?逃げ出してしまいそう。
こんなこと誰に相談したらいいの~
これからどうする?最初に何をしたらいいの?
これからどうしたらいいの?産む?産まない?
一人で悩んでいてもなかなか答えは出ないまま、時間だけが過ぎていきます。
でも、妊娠している今はあなたの「からだ」が一番大切!
産むかどうか決められなくても、悩みながらでよいので、まずは産婦人科受診をするのが先決!
正常な妊娠かどうかだけでも確認しましょう。産む、産まないはその後でも決められます。
妊娠期には様々な変化が身体に起きますし、下に示したような症状が出て危険な状態になることもあるのです。
あなた自身の「命」を守るためにも勇気を出して先ずは1日でも早く受診しましょう!
- 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)ホットフラッシュなど<外部リンク>
- 子癇前症(妊娠中に発生する高血圧の一種)の増加<外部リンク>
- 常位早期胎盤剥離(胎盤が異常に早く剥がれてしまう)<外部リンク>
- 切迫早産<外部リンク>
- 前置胎盤<外部リンク>
- 妊娠悪阻が引き起こす「ウェルニッケ脳症」<外部リンク>
- 妊産婦死亡<外部リンク>
- 重度の貧血(めまい・貧血・動悸・息切れ)など<外部リンク>
- 子宮外妊娠<外部リンク>
まず、落ち着いて 思い出すこと
最後に月経が始まった日はいつですか?
パートナーと性行為をしたのはいつですか?
思い出してみてください。おぼろげでもいいのです。
それがきちんと妊娠期間を見極めるヒントになります。
月経が来ない その時すでに妊娠2ヶ月(妊娠4~7週)
いやまさかと悩んでいると あと1か月で妊娠3ヶ月(妊娠8週~11週)です。今あなたは妊娠何ヶ月(妊娠何週)でしょうか?
できるだけ思い出してください
中絶を選ぶかどうか
中絶は、法律で妊娠6ヶ月(妊娠21週)までと決まっています。
しかしギリギリの中絶は(身体的にも経済的にも)負担が大きく、ほとんど出産と一緒です。
身体の負担を考えれば、妊娠3ヶ月(妊娠8~11週)までが良いでしょう。
もし妊娠6ヶ月を過ぎていたら(妊娠22週になったら)、出産するしかありません。
そう、悩むにもタイムリミットがあるのです。
お金が心配 産んでも育てられるか心配
大丈夫!相談すればなんとかなります!
お金の心配なら、妊婦健診は役場に相談すれば助成金が支給されるので何とかなります!出産する道しかなくなったとしても、その出産費用も相談すれば何とかなります!
出産後どうしても育てることができない状況なら、産んだ後に里親に一時的に里子に出して育ててもらうことも、一時的に乳児院などで養育してもらい、自分で育てられるようになったら引き取る事もできます。(預けた後も子どもを養育できる環境が整わないなら、里親さんとの養子縁組など様々な方法があります。)
一人で悩んでいるより、まずは電話などで相談してみましょう!
必ず解決する方法が見つかりますよ!
あなたを心配して親身になって相談にのってくれる人がいます!
ひとりで悩んだまま、産婦人科に受診もせず、中絶もできず、妊婦健診も受けないで、いきなり出産なんて、とっても危険なことです!出産は、いつの時代も命懸けなのです!たった一人でこんな大きな試練を乗り越えようなんて無謀なことなのです。
お住まいの地域の相談窓口(上記の市や町のリンク)で相談窓口を探す事もできますし、にいがた妊娠テレフォン(下記の電話番号)に電話してみるのも良いと思います。
私たちはあなたのこころとからだを本当に心配しています。
あなたにお伝えしたい事がたくさんあるのです。
あなたを助けたいと思っている人が電話の向こうにいます。
ちょっとの勇気をもって、相談してみてください。
私たちはいつでもあなたの連絡を待っています。