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教えて!コラム(4) なんでわたしだけ!
赤ちゃんの世話をなんで私だけがやらなきゃならないの?
※このコラムは新潟県助産師会のご協力と監修を受け作成しました。
夫の協力が得られない!夫の理解がない!ってうちだけ?
晩ごはんを作り始めたらリビングにいる赤ちゃんが泣きだした。
「赤ちゃんみてあげて!」とわたし。「はいはい」と夫。
その後もなかなか泣き止まないためのぞいてみると、
あかちゃんの隣でスマホゲームしてるってどういうこと?「見てるじゃん」「みるってただ眺めるって意味じゃなくてお世話してあげるってことでしょ」「だったらそういえばいいじゃん」とふくれる。いわなくってもわかるでしょ、そのくらい!
赤ちゃんがブブブ―とウンチ。すぐにおむつを替えてくれる夫。「それじゃダメ!。もっときれいに拭いてあげてよー」「じゃあ お前やればいいじゃん」とまたふくれる夫オムツくらいちゃんと替えられないの?
やっと夫が帰ってきた。「ねえねえ聞いて、今日ね 赤ちゃんがね それでね 」「だから なんなんだよ。結論から言えよ!」ちょっとは話を聞いてくれてもいいじゃない。なんなの?あの態度!こっちはずっと一人でドタバタしてたのに…
男性と女性の脳の仕組み(考え方の違い)を理解して!
実は女性と男性 考え方が脳の仕組みがこんなに違います。
女性「いわなくてもわかってほしい」
男性「いってくれればやったのに」
できないと思われたくない、できたことは認めて欲しいのが男性
女性「出来事の過程が大事」
男性「結論があっての過程」
あたしだって外に出かけたい。仕事がしたい。こんなにがんばっているのに。なんであたしだけ!
「俺だって育メンになりたいと思っているさ。でもやることなすこと文句をつけられちゃやる気もなくすよ」
女性 男性
違うからこそ大変で違うからこそそこがいい。だけど、実際は嫌なところばかりが気になるふたり。
それぞれの違いを冷静に理解してみると怒りながらのふたりの育児や関係もよい方向に変わっていくのかな。
そして父になる
先ずは夫にひたすらお礼を言うべし!
当たり前のこと(例えば重い物を持ってくれた、きつくしまった離乳食の瓶のふたを開けてくれたなど)でも、「わぁースゴイ!さっすがー!」と多少オーバー気味にお礼を言ってみましょう!
でも母親として自分は365日24時間育児してるのに、夫は家ではだらだらテレビ見たりゲームしてる!そんな夫をつけあがらせたくない!と感じるかもしれませんが、そこをグッと我慢して笑顔でお礼を言ってみましょう!
夫も自分を認められたいのです。「俺ってすごいでしょ!」と周りに自慢したいのです。
やることなすことほめられたら夫は、その後はダラダラなんてできなくなり、張り切って育児にかかわる事でしょう!
それでも、妻が夫に小言を一言でも言うと、あっという間に夫はすねて何もしたくなくなりますよね。
賢い妻は、夫に小言を言う前に先ずはお礼を言い、その後「できればこうしてくれたら私は嬉しいな!」というI(アイ)メッセージで伝えるでしょう。そうすればどんな夫も意外に素直にアドバイスを受け入れるものです。(もちろん夫が妻に伝えるメッセージも同じです。)
男性は自然に父親になるのではありません。理想のイクメンに勝手になってくれるような男性は現実にはかなり少数派だと思います。
一方で、一生懸命よいパパになろうとする夫が、頑張りすぎて燃え尽きてしまい『パタニティブルー』という抑うつ状態になってしまうこともあります。
夫婦で協力して子どもを養育していく中で、夫も少しずつ父親になっていくのです。「ママだから」「パパだから」という言葉にしばられるのではなく、夫婦がお互いにコミュニケーションをしてお互いの違いを理解し、できることをできる範囲でやっていくしかないのです。