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【村上】ウイルス性肝炎について
ウイルス性肝炎とは
ウイルス性肝炎とは、肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝臓の炎症です。
このうち、B型肝炎及びC型肝炎は慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんへと移行する可能性があります。
ウイルス性肝炎についての正しい知識を身につけましょう。
- ウイルス性肝炎とは
- B型、C型肝炎の感染経路
- 症状
- 感染の予防
- こんなことでは感染しません
- ウイルス性肝炎検査のお知らせ
- C型肝炎ウイルス検査受診の呼びかけ
ウイルス性肝炎とは(種類)
- ウイルス性肝炎はウイルスの種類によってA型肝炎、B型肝炎及びC型肝炎などに分けられます。
このうち、慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんへと移行する可能性があるのはB型、C型肝炎です。 - 肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて肝臓の働きが悪くなります。肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、重症化するまでは自覚症状の現れないケースが多くあります。
- 次のような方々は、C型肝炎ウイルス感染の可能性が一般の方々より高いと考えられており、C型肝炎の検査を受けることが勧められています。
- 平成6年以前に輸血を受けた方(出産時を含む)
- 長期に血液透析を受けている方
- 輸入非加熱血液凝固因子製剤を投与された方又は同等のリスクを有する非加熱凝固因子製剤を投与された方
- フィブリノゲン製剤(フィブリン糊としての使用を含む)を投与された方
- 大きな手術を受けた方
- 臓器移植を受けた方
- 薬物乱用者、入れ墨をしている方
- ボディピアスを施している方
- その他(過去に健康診断等で肝機能検査の異常を指摘されているにも関わらず、その後肝炎の検査を実施していない方など)
肝臓の主な働き
- 栄養分(糖質、たんぱく質、脂肪、ビタミン)の生成、貯蔵、代謝
- 血液中ホルモンや毒物などの代謝、解毒
- 胆汁の生産と胆汁酸の合成
この他にも、たくさんの複雑な働きをしています。
B型、C型肝炎の感染経路
血液感染(感染者の血液を介して感染する)
- 肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血等を行った場合
- 注射針、注射器を感染している人と共用した場合
- 感染している人の血液が付着した針を誤ってさした場合(特に、病院などで働く人たちは注意が必要です)
- 感染している人に使用した器具を適切な消毒などを行わずにそのまま用いて、入れ墨やピアスの穴あけを行った場合
その他の感染経路(母子感染・性行為感染)
- 感染している人と性行為を行った場合(ただし、C型肝炎の場合、まれとされています。予防には、コンドームの着用が有効です)
- 感染している母親から生まれた子供の場合(ただし、C型肝炎の場合、少ないとされています。また、B型肝炎では、妊婦に対する検査が行われており、妊婦の感染がわかった場合には、子どもへの感染を防ぐ措置がとられています)
症状
急性肝炎
高熱、関節痛、倦怠感、尿が濃くなる、食欲不振、嘔吐、下痢、黄疸など。
慢性肝炎
ほとんど症状が出ない。
感染の予防
感染している人の留意点
- 献血しない。
- 臓器や組織を提供しない。
- 歯ブラシ、カミソリなど血液が付着するようなものを他人と共用しない。
- 月経血、鼻出血などは自分で始末する。
- コンドームを正しく使用する。
- 母子感染の予防(母親が感染している場合に、赤ちゃんへの感染を防ぐ)のために、ワクチン投与などをする。(B型肝炎の場合)
一般に血液からの感染を予防するには
- 他の人の血液にはなるべくふれない。
常識的な社会生活を心がければ、感染することはないと考えられています。
また、以下のようなことに気をつけましょう。 - 歯ブラシ、カミソリなど血液がついている可能性のあるものを共用しない。
- 他の人の血液にふれなければならないときは、ゴム手袋を着用する。
- 注射器や注射針を共用して、非合法の薬物(覚せい剤、麻薬等)の注射をしない。
こんな事では感染しません
せき、くしゃみ
- 抱擁、握手
- 隣に座る、いっしょに食事をする
- 食べ物、飲み物
- 食器やコップの共用
- トイレ、入浴
- つり革、手すり
- ハエ、蚊
C型肝炎について詳しくお知りになりたい方は、厚生労働省ホームページの「C型肝炎について(一般的なQ&A)」をご覧ください。
ウイルス性肝炎検査のお知らせ
検査は希望制で事前予約が必要です。過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがない方が無料の対象者となります。当保健所で採血し、ウイルスに感染しているかどうかを調べます。検査の結果が出るまで2週間程度お待ちいただきます。感染が確認された場合は専門の医療機関をご紹介いたします。
医療費助成
ウイルス性肝炎の治療に要する医療費の一部について助成を行っています。
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